曖昧さ回避
- クレジット・デフォルト・スワップのこと。超平たく雑に言えば投資家がかける保険で、投資対象が倒産したりしたときに保険金が支払われる、といったもの。
- 第2次スーパーロボット大戦Zに登場するシステム。Coin Drop Systemの略。本項で解説。
詳細
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇にて、クロウの新たなる機体リ・ブラスタに搭載された装置である。
リ・ブラスタにはスフィアと呼ばれる黄道十二星座に対応する特殊な動力源が使われており、スフィアが持つ属性を適合者であるパイロットが持つ事で爆発的な出力をはじき出す事ができる。
その反面、表裏一体となる副作用が存在し、クロウが保有する『揺れる天秤』のスフィアは
『決して折れぬ強固な意志』
を代償とし、副作用として
『一つのことしか考えられなくなり、それを阻むあらゆる情報を思考からシャットアウトする』
という問題を抱えていた。
ちなみに、傍から見れば暴走だが、実は暴走はしていない。説得などの声はきちんと聞こえてはいる。しかし、それが迷いに繋がることがない。ただひたすらに、本人の意志でやると決めたことを貫徹しようとするだけである。夏休みの宿題をやる時とかちょっと欲しい。
その問題を解消すべく搭載されたのが『CDS』である。
システムの内容は、
『スフィアの出力が一定以上になるとコインの落ちた音が鳴る』
という非常に単純なもの。
クロウは重度の守銭奴であり、スフィアに自我を奪われた状態になろうと小銭の音を聴けば本能的に反応してしまうため、暴走状態から強制的に開放することが出来るのである。
このシステムによって、スフィア使用時でも自我を保つことに成功し、見事にパワーアップを果たした。
が、そのあまりにもマヌケ過ぎる内容に『ZEXIS』のメンバーやプレイヤーからは当然呆れられた。
特に『CDS』の内容が明らかになるまでクロウの命に関わるような非常にシリアスな展開が繰り広げられていただけにその落差はあまりにも大きいものであった。
だが、マヌケ過ぎる内容ゆえに見逃されがちだが、この方法は重度の守銭奴であるクロウだからこそ成立する事であり、そもそも『揺れる天秤』のスフィアは意思の力に直接影響を及ぼす効果を持つ故に、一度取り込まれたが最後自分の意思ではどうする事も出来ないのである。
しかし、「コインの落下音というただの物理現象」は『揺れる天秤』の思考フィルターに引っかからないため奇跡的にカウンターとして成立している。
もしクロウ以外の人間が『揺れる天秤』のリアクターとなっていたならば、最悪意思の暴走を止める手段が存在しないという事態に陥っていた可能性も高い。本編ではランドがガンレオンで一発殴って機体ごと止めてくれたので事なきを得たが。気絶させれば大丈夫なのかもしれない。
忘れられがちだが、『揺れる天秤』のスフィアはスフィアの中でもかなり危険な部類なのである。
ちなみにこの『CDS』は、トライア・スコートがクロウのために無償で装備してくれたものである。
が、この『CDS』にはひとつだけ大きな問題点が存在し、EDでそれを知ったクロウは愕然とすることになる。
リ・ブラスタの技アンブレイカブル・フルクラムを使い音をよく聞くと、クロウの全身のカットが入る場面と波動砲みたいなものが飛んでいくところの2ヶ所で小銭を落としたときの様な「ちゃり~ん」という音が実際に鳴っている。
なお、音は録音ではない。
以下に問題点の理由を書きます。
ネタバレなので見たくない人はスルーしてください
使用時に実費で1Gがかかる。EDまでに100万回使ったという設定なので結局はEDを迎えても借金が100万G残る事になった。コインの再利用はできないため、ブラスタには大量のコインが積まれていることになる。
ちなみに、100万回は365日間毎日、2時間の戦闘を10回やったとして、1分間に2、3回発動したとしても不可能らしく、トライアが嘘を言ってクロウを、ラボにおきたかっただけなのかもしれない。
更なるネタバレ注意!!
真化融合時に明らかになったのだが、搭乗者の性格が移ったのかリ・ブラスタTもコインの音が好きらしく、クロウがドン引きするレベルでCDSを使いまくるようになってしまった。もしかすると、機体の方が勝手にコインの音を鳴らしまくっていたせいで、クロウの借金が増えたのかもしれない(無論、クロウがどうでもいいときにCDSを使ってコインの音を聞いていた可能性もあるが)。
なお、このシステムはクロウが守銭奴である必要がある関係上、借金を背負っていないと機能しない。故にクロウに強制的に借金を背負わせるというのは理にかなっていたとも言える。