概要
多くの対戦ゲーム、FPS・TPSなどにおいて、敵を倒した際に
屈伸や無意味なアクションを繰り返す事で倒した相手を煽るという「屈伸煽り」行為が行われるが、
『Splatoon』シリーズではイカ状態とヒト状態をその場で激しく切り替えて類似の行為が行われる事がある。
呼び名の由来はそのまま「煽り」+アオリイカから。
一般的に対戦ゲームの利用規約等に置いても「敵を倒した後屈伸する行為」自体は
明確に規約で禁じられているという事は少なく、残念ながら横行しているゲームも少なくない。
しかし、マナーに反した行為であるという事には変わりはないため、
良識のあるプレイヤーであれば行わないし、もし行っている様がその部屋に居る面子だけでなく
動画や配信等を通して外部の人の目に触れれば批判されるというのも事実である。
煽りイカもこれと同じく、マナーの無い行為のひとつとして試合中の放置や
敵前逃亡の回線切断などと同じく嫌われており、行わない方が良い行為である。
しかし現実は非情なもので、「煽るためだけにバトルに来てるぜ!」なんてユーザーもいるのが実態、グローブくんアンチが自己中な煽りを働いている。→★
「1」は対戦TPSの裾野を大きく広げた作品であり、初めて対戦ゲームを遊ぶという
プレイヤーも少なくなかったことや、下は小学生以下の年齢からプレイされているという
幅広いプレイヤー年齢層となったために、しばしばこうしたマナーを知らず、
試合中に煽りイカを行っているプレイヤーの姿が見られた。
実際、相手を不必要に煽る行為はマナー違反であるというような注意書きは
ゲームを開始しても一切表示されず、教えてもらえないままオンラインモードに
送り出される点はゲーム側の落ち度があるのではないか、とも言われる事がある。
この点は「2」でも変わっておらず、ゲーム内では初めてオンラインモードに出るまでに
プレイマナー等について表示される事は一切ない。
しかし一方で、公式が監修している雑誌や書籍等では必ずと言っていいほど
「イカしてない行為」として故意の切断、不快なニックネームと並んで挙げられているために、
こうした煽り行為をするプレイヤーが居るという事は公式にも問題視されてはいるようである。
上では「規約には反していない」と書いたものの、「2」では外部アプリから
迷惑プレイヤーを通報する事ができるようになっており、
一種の試合放棄、放置行為という名目で通報するというプレイヤーも少なくない。
後述するような戦術上のデメリットが非常に大きいため、
「味方がやっている方がムカつく」「味方がやっていた時の方がきっちり通報する」という声もある。
実際、あまりにも試合中の煽り行為や試合放棄っぷりが過度で多くのプレイヤーに通報されると、
通報項目には「煽りイカ」が存在しないにもかかわらずオンラインからBANされる事があるようである。
また、中級者以上になってくると煽りイカに対しては
「ヘタクソという自己紹介」「利敵行為」等と非常に辛辣な意見が聞かれる事も多い。
後述するように、戦術的なデメリットが非常に大きいため、真剣に戦うのであれば
煽りイカに費やせる時間は1秒たりとも無いという事である。
戦術面から見た煽りイカ
煽りイカを行う人の言い分として、「他のゲームでも撃破アピールをしているから」
「相手のヘイトを引きつける盤外戦術として有用だから」というような理由付がされることがあるが、
実際の所少人数のチームバトル+特殊なルールで対戦する本作において、
煽りイカで時間を無駄にする事は他ゲーと比べると非常に戦術的なデメリットが大きく、
ただ煽られてムカつくというだけでなく味方にとって迷惑な行為となり得る。
そのため、「2」では味方がやっているのを見たら必ず通報するという人も少なからず居るほどである。
まず第一に、Splatoonシリーズではチームデスマッチのようにキル数が勝敗に関わるルールというのは一切無い。
究極的には、敵をキルするのは床を塗れないように、あるいはオブジェクトに関われないように
排除するための手段でしかないため、敵を倒した後の最も安全に塗り拡げられる、
オブジェクトを取れる時間を煽りに費やしてドブに捨てるのは一種の利敵行為になり得る。
上記の「ヘタクソという自己紹介」は単なる印象論ではなく、敵を倒した後の時間の使い方がヘタクソというニュアンスや、
ルールの本質を理解していないという揶揄を含んだものである。
第二に、位置バレというリスクを伴う事。
本作では味方に「やられた!」を送る事ができるため、最初にたおされた人が「やられた!」を押すと
近くに誰かが居るのは残りの3人にもバレバレになる。
当然、位置取りや持っているブキ、サブの種類などによっては即座にカバーに入ってくるため、
目の前の敵に夢中で煽っている間に他の敵に倒されたらマヌケとしか言いようがない。
そこまで長時間留まるわけではないと言っても、実は味方と撃ち合ってダメージを受けた敵はマップに映るという仕様なので、
2,3秒もその場に無意味に留まっているというのは賢いとは言えないだろう。
加えて、ある程度対戦ゲームをやり慣れている相手はまず屈伸された程度では釣られてくれない、
そもそも本作では中級者以上になるとキルカメラなど見ておらず、
マップを見て現状と次の手を確認している事が多いために、一生懸命煽った所で相手は見ていないという可能性が高いなど、
メリットとデメリットを天秤にかけると圧倒的に後者が勝っていて煽り行為を正当化する根拠としてはあまりに弱い。
盤外戦術であるという話はあくまでプレイヤー間の冗談の範疇を出ないため、真に受けて真顔で言ったりしないようにしよう。
実利の面から考えても、マナーの面から考えても褒められた行為ではないので、
重ね重ねとなるがオンラインでプレイする時は行わない方が良い行為である。
バリエーション・類似の行為
- ぴょんぴょんとジャンプする
- くるくる回る
- スペシャルを無駄撃ちする(特に、敵のいない安全な場所でわざと近距離のスペシャルを使う)
- その他、明らかに無意味である事をあえてアピールしてとる行動
見た目は似ているが煽りではない行為
「1」のスーパーショット発動中に敵軍インク内でZLを押しっぱなしにすると
イカ状態とヒト状態が激しく切り替わるのは仕様なので、
これらの場合は意図的な煽り行為ではない可能性が高い。
「2」のジェットパックもイカ状態になる事ができるが、ジェットパックが勢いよく
移動しているときにZLを押すと敵のインクの上に移動してしまい、センプク出来ずに
奇妙な挙動をしてしまうことがあるが、これも故意でない場合が多い。
また、実はイカ状態とヒト状態を激しく切り替える事による移動テクもあったりする。
「2」のハイパープレッサー発動中は移動速度がめちゃくちゃ遅くなってしまう上に
金網や塗れない床の上だとその遅いヒト速度で歩くしかなくなるが、
実は煽りイカのように切り替えボタンを連打する事で煽りイカしながら歩く時と
同程度のスピードで移動する事ができたりする。
ミサイルが飛んできた時など、覚えておくと役に立つかもしれない。