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死してなおも輝く(MGSV)の編集履歴

2023-01-21 23:55:28 バージョン

死してなおも輝く(MGSV)

おこってしまったさんげき

死してなおも輝くとは、MGSVのミッションの一つであり、みんなのトラウマである

前提

本項目について説明するに辺り、知っておかなければならない事が二つある


声帯蟲

MGSVにて採取されたDNAから復元された太古の寄生虫。

人の喉に寄生し、声帯に擬態することで宿主に特定の音(声)を出させる事で番に寄生された宿主を引き寄せ、フェロモンなどで恋愛感情に近い感情を起こさせキスなどによる唾液の接触で合流、交尾を行い咳などで排出され、また寄生する。という生態を持っていたが、彼らの齎した「言語」があまりに人間にとって有用すぎたため人間が独自に声帯を発達させてしまい、有効な寄生先を失った事で絶滅した。

現代に蘇った彼等は遺伝子操作され凶暴化しており、雌雄セットで寄生後、声帯に擬態して潜伏、特定の言語の発声を感知して活性化、交尾した後、宿主の肺に移動、産卵し産まれた幼虫が肺を食い荒らす事で宿主を殺害する殺人寄生虫と化している。

それぞれの虫によってどの言語に反応して交尾を始めるかが異なっており、例えば日本語株の声帯蟲に寄生されたとしても、その宿主が日本語を話せなければ一生発症しない。

また、声帯蟲が判別出来る言語は一種類だけである。

しかし一度でも発声してしまうと遅かれ早かれ交尾を開始してしまう


マザーベースで起きたトラブル

上記の声帯蟲の卵が別件のミッションで救出した少年達の衣服に付着しており、それらが拡散、ダイヤモンドドックズ構成員達に感染してしまう事件が発生した。

声帯蟲は声帯が未発達の子供の喉には寄生できないという特性を知らなかったため、子供達が元気だからと消毒処理を行わなかったのが原因となった。

何人かの犠牲は出しつつも寄生虫の権威であるコードトーカーを引き入れた事で対策が確立、放射線照射の被曝による生殖能力の破壊と寄生虫に寄生する寄生虫、ボルバキアの作用による雄の雌化の二重防護策により宿主も巻き込まれて生殖能力を失ってしまう副作用こそ被ったが感染を終息させることに成功した。

また、この際似たような疫病の発生の際に患者を隔離する施設が必要であるとの判断が下され、隔離用のプラットフォームが建造されることとなる。

そこが今回の舞台である。




以上の前提を知った上で本題である。



事の発端

MGSV本編のメインシナリオ終了後、いくつかのミッションをこなしたスネークの元にカズから

終息したはずの声帯蟲のパンデミックが再発した、そんな緊急連絡が入る。

原因究明のための部隊を送ったが音信不通、誰も帰ってこないと言う。


海上という事を差し引いてもやけに鳥が飛び回っているマザーベースに帰還したスネークはカズから二次隊の選抜が終わっている事を聞かされるが、これ以上の犠牲は出せないこと、中の連中のストレスが限界であろう事から大人数で行って刺激するわけにはいかない事を説明し、スネークが単独で隔離用プラットフォーム館内へ侵入する


……直前、何処からか無線が入る

「全てが分かった…俺は勝った…」


発信源が特定できなかった為、当面はこの無線を送信した者を探すのを目標として今度こそ館内に侵入する。


館内に侵入する為のビニールドームを歩いている中、コードトーカーが現状分かっている事を説明してくる。

一つ、声帯蟲が再発した事

二つ、再発した声帯蟲は生殖能力を奪われているはずなのに話す言葉に関係なく無差別に増殖すること

三つ、進行が異様に早く、また通常の声帯蟲にはある感染前期の兆候である咳などの体調不良が存在せず、いきなり末期になること


今のところわかっているのはこれだけらしい


館内の様子

感染防護用のマスクを装着して隔離用の二重ロックの一つ目を超えたところでスネークは一つの異変に気づく


「…甘い匂いだ…」


あまりにも場違いな、よく熟れた果実のような匂い、それが館内に充満していたのである。その事が引っかかりつつも二つ目のロックを超え、館内を調査するスネーク


館内はあまりに凄惨な状態であった。

恐怖からか同士討ちをしたであろう死体や、自殺した死体、辺り一面に散らばる血痕、壊れた照明、バリケードを築き怯えるスタッフ、小さな窓に縋り付くスタッフに、そこに向けて積まれた机、そして『Mehr Licht』(ゲーテが死の間際に呟いたとされる台詞、意味は「もっと光を」)の血文字……


それらを超え、最上層に辿り着くとそこにゴーグルを付けた一人のスタッフが出口近くの壁に寄りかかり倒れており、スネークが近づくと目を覚ます。


「よかった、ボスは感染していない」


なんとこの男、どういうカラクリか判別不可能なはずの感染者を判別出来るのである、彼こそが「俺は勝った」という謎の無線を送ったスタッフである。しかしその事を問おうとした直後


「私は勝ちました…カタツムリじゃない


そう呟きながらゴーグルを渡し、そして絶命してしまう(腹にナイフを突き立てており、これが致命傷であった。周りには誰もいない為、自傷である)


いきなり出てきたカタツムリという単語、そして光に縋り付くスタッフ、そして充満する甘い匂い

これらを以てコードトーカーは一つの結論を導き出した。


「カタツムリ…そうか…ようやく繋がった…」


感染者を外に出すな



最悪の真実


ロイコクロリディウムという寄生虫を知っているだろうか

カタツムリに寄生し、彼らの脳みそを操る事で本来薄暗い場所を好むカタツムリを目立つ場所に誘導し、そして触覚に入り込んで芋虫のように動く事で鳥に食われることで、鳥に寄生するという生態を持っている。


変異した声帯虫は、感染者を屋外に出るように操っていたのである、積み上げられた机と血文字はこの事を示していた。わずかに漏れる外の光に縋り、窓から出ようとしていたのである。この感染者を鳥がついばみ、陸地へ渡ることで感染を広げる。

一度それを許せば最早人類に打つ手はない、世界が虫で溢れかえる事となる。


そして、甘い匂いの原因は変異した声帯虫。それが発する強烈なフェロモンが、本来嗅覚の鈍い筈の鳥をも招き寄せていた。


これらは鳥に食べられるために明るい場所へ移動するように宿主を操る、「ロイコクロリディウム」の性質に酷似している。 「カタツムリ」とはそういう意味だったのだ


声帯蟲はロイコクロリディウムとなってしまったのだ


後に死したスタッフのテープが手に入り、そこでそう言及される。

「自分が感染している可能性も、だから外に出てはならないことも分かっている。」

「アルコール依存症の患者はどんな理由をつけても酒を飲もうとする。アレと同じです」

一歩、一歩と階段を登ることで歓喜に胸が高鳴ったという。

恐ろしいことに意識はハッキリしているため、電子ロックによる隔離を配線を繋ぎかえることで無効化する事にそう時間は掛からなかったらしい。


しかし最後の扉を開ける前に「外に出たいのは自分ではなく声帯虫である」と気付き、虫の操り人形になるくらいなら、と自らにナイフを突き立てたのだ。

そして宣言した「俺は勝った」


その時、部屋のドアを叩く音、スネークは屋上への扉を背に銃を構える。


入ってくる感染者たち。スネークはどうにかとどめようとするが、どんどんと入室し、スネークを取り押さえようとしてくる。

いくらスネークが強いと言っても多勢に無勢、しかも相手は必死に外に出ようとしているのだとてもではないが抑えきれない。


とうとう、感染者たちがドアに手をかける…

スネークは感染者の足を撃って阻止するも後続の感染者の数は多く、一部の者は取っ組み合いになっているスネークを振り切って外へと出ようとしていた…


「許せ…」


始まる悲劇


「焼け!!」


着弾するナパーム、外に出た瞬間焼き払われるスタッフ


次の瞬間スネークは銃の引き金を引き、その場にいた全員を皆殺しにした。


それでもなお屋上に上がってくるスタッフ達、先程手渡されたゴーグルを装着すると、喉元が光って見えた。


「ボス、撃て。彼等を外には出せない…!」


Staff member has died.


上がってきたスタッフ達を排除したスネーク、目標は変わった

たった今から、やるべきことは「生存者の救出」ではなく「感染者の殲滅」となる。


「辞めてくれ…」「助けて…」

Staff member has died.

命乞いするものも


「やっぱり…殺しに来たんですね…」

Staff member has died.

反撃してくるものも


「信じていたのに…!」

Staff member has died.

失望するものも


「ありがとうございます…」

Staff member has died.

感謝するものも


全ての感染者を抹殺しなければならない


そして最後の扉に近付く…


「離せ!」

「俺は外に出るんだ!」


扉を開けるスネーク


「!ボス!」

「そうだ…ボスに委ねよう…」

「俺達の命は…ボスと共に…」


苦しみながらも敬礼する兵士たち


Staff member has died.


そうして全ての感染者を抹殺した後、壁に一人もたれかかっているスタッフを発見する。

しかも見たところ防護マスクをつけており、ゴーグルで確認すると喉元が光っていない。


唯一の非感染者、つまり唯一の生存者が発見された


「出口へ運んでくれ、唯一の非感染者だ」

「ボス…ありがとうございます…」













かと思われた


スネークとスタッフが二重ロックを開けて外に出ようとした時


「待ってください、私も…駄目なようです」


「馬鹿な!さっき判定した時は……」

「もしやそこまで進行が早いのか……?」

「ボス、そいつをもう一度ゴーグルで判定してくれ」


ゴーグルで判定するスネーク。彼の喉元も光りだしていた…


「感染している……」

「なんてことだ……」


「傷口から入ったのかもしれません…仲間が待ってます…」


Staff member has died.


全ての生存者を殺したスネーク。

血に濡れたダイアモンドドッグズの紋章。

自ら殺した仲間の遺体が積み重なる廊下。

スネークはその中で伏し、声もなく慟哭する。


生存者0、それがこのミッションの結末である。



死してなおも輝く


今回の件で死亡した仲間達は水葬も土葬もできない。

万が一野生動物が遺体に残った声帯蟲に感染してしまい、そこから人に感染してしまった場合、今回の事件の犠牲の全てが無駄になってしまう。

故に火葬、全てを灰にするしかなかった。


「あんたが…!あんたが、仲間を殺したんだ」

そう詰るヒューイに対し、スネークは言い返さずそれを認め、カズが擁護する

「そうだ、俺が殺した」

「皆本望だ」


そして葬儀の終盤、火葬した遺灰を海に撒く寸前、スネークは彼等を止めた

「お前たちの無念を海の藻屑にはしない…俺は常にお前たちと在る、俺はお前たちの苗床だ」


そして、遺灰を自身の顔に塗るスネーク


「お前たちを灰にはしない、お前たちはダイアモンドだ」

「水葬をしない?それで…」

「仲間の灰でダイアモンドを創れ、それを俺たちは抱いて 戦場へ行く」


死してなおも輝き続ける…仲間の元で…」

「俺たちは、ダイアモンド・ドッグズだ 」



説明

自らが作り上げた組織の、自らが集めた仲間を、自らの手で殺す

彼等に思い入れがあったプレイヤーはスネークと共に葛藤しながらも殺さなくてはならない苦痛を共有する。

プレイヤーが真にスネークとなる本作最大の見せ場である


今回の事件の真相としては前回の声帯蟲の発生の経過観察のための放射線照射装置(レントゲン)の線源から本来必要のないγ線を照射する装置が後付けされており、そこから放射線が漏れ、異常量の放射線、それも特に遺伝子への影響が大きいγ線を声帯蟲と、ボルバキアが浴び、特殊な寄生虫で雌×雌の番にすることで発症を抑えていたはずなのに、ボルバキアが声帯蟲を単為生殖が可能になるように雌雄同体に変異させるようになってしまい無軌道に増殖するようになってしまったこと、声帯蟲も変異し、人間すら操るフェロモンや鳥を引き寄せる特性を得てしまったこと、そしてそれらが同時に起きたことでここまで凄惨な悲劇が起きてしまったのである。


つまり故意か事故か、或いは何が目的だったのかについての具体的な証拠は無いが、この事件を起こした、起こせた犯人はこの放射線照射装置の検品を任されていた人物しか存在しない事で、この後少ししてから拘束され、裁判にかけられる事となる。


また、今回の一件で抱えていた不安を抑える事ができなくなってしまった者も、姿を消すこととなる


余談

感染者は殺すしかない、と言われて送り出されるが、あくまで当初の目標は「無線の発信源の特定」であるため、出会い頭に仲間を射殺すると「仲間を殺すなんて…あんたはボス失格だ…!」と言われてゲームオーバーになってしまう。

殺すのはゴーグルを手に入れてからということは忘れないようにしよう。

なおこのゴーグルが声帯虫の感染者を見分ける原理はゴーグルを手渡したスタッフが「感染した者は咽頭部が高い熱を持つ」事を突き止め、「ゴーグルをその温度帯にだけ反応するように調整した」からである。


因みにMGSVの宣伝トレーラーではこのミッションの積み重なった仲間の死体の前で声亡き慟哭を上げるシーンが使用されているが、このスネークはマスクをつけていない

多分このスネークはこの後すぐ死んでしまっただろう。


また、死体の遺骨や遺灰等を加工してダイアモンドとする技術は実際に存在しており、現代における新しい形での供養とされている(日本においては死体損壊罪に該当するのではという説もあるが、その可能性は低いとみられている)。


関連タグ

MGSV ヴェノム・スネーク 同士討ち 寄生虫

みんなのトラウマ 突然変異

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