概要
能力解放と共に、刀を持った腕から連なる巨大な翼を持つ西洋風の氷の龍を日番谷自身が纏い、背後に三つの巨大な花のような氷の結晶が浮かぶ。このとき刀身の鍔が微妙に変化し、元々の鍔に少しずらした鍔が重なっているような形状となっている。
能力は始解が順当に強化された扱いやすい代物で、制約やデメリットが多く扱いづらい卍解が多い中、この卍解はそのような欠点が全く無いため、リスクを気にせず気軽に使えるのが強み。
破面編にて戦ったシャウロン・クーファン曰く日番谷自身がまだ幼く卍解も未熟であるため、後ろにある氷の結晶が散ったら卍解が切れると思われていたが………。
アニメ版ではバウント編にて先行登場し、バウントの一人である古賀を打ち破っている。
技
- 竜霰架(りゅうせんか)
刀で貫いた相手を十字架型の氷塊に閉じこめ、砕く。
シャウロン戦で使用。
- 千年氷牢(せんねんひょうろう)
無数の巨大な氷柱を敵の周囲に発生させ、閉じ込めて一気に押し潰す。
ルピ戦で使用。
- 郡鳥氷柱(ぐんちょうつらら)
無数を氷柱が群鳥のように敵に飛ばす。
ハリベル戦で使用。
- 斬氷人形(ざんひょうにんぎょう)
氷で自身の分身を作り出す。死覇装の皺など、細かな部分も精巧に作成可能。
ハリベル戦で使用。
- 氷竜旋尾(ひょうりゅうせんび)
氷で形成された斬撃を敵に向けて放つ。相手が初撃を上空に避けた場合でも、氷の斬撃を上空にいる相手に放つ氷竜旋尾・絶空(ぜっくう)のコンボに繋げることが出来る。
藍染戦で使用。
- 氷天百華葬(ひょうてんひゃっかそう)
天相従臨によって発生させた雪雲に穴を空け、触れたものを瞬時に華のように凍りつかせる雪を降らせる技。本人曰く、「百輪の氷の華が咲き終える頃には相手の命は消えている」とのこと。降雪に触れただけで凍るために回避が困難な技。
ハリベル戦で使用。
真相(千年血戦篇のネタバレ注意)
実は三つの巨大な花のような氷の結晶が全て砕けない間はまだ完全に卍解しきっておらず、砕けることで本来の大紅蓮氷輪丸の能力を行使することができる。
(シャウロンは氷の結晶について「卍解が解けるまでのカウントダウン」と見解を述べていたが、日番谷はこの事について肯定も否定もしていない。)
本人曰くまだ未熟なためかこの状態になると少し老ける(実際は日番谷冬獅郎自体身体的に成長しきっていないため成長といった方が正しい)。恋次はあまりの変わりように「誰だ…!?」と発言し、ルキアは日番谷冬獅郎の兄上だと勘違いしていた。
その能力は四歩の内踏みしめた空間のあらゆる物体を完全に氷結させ、日番谷本人に振れたものも短時間で氷結させるなど完全開放前の大紅蓮氷輪丸とは一線を画している。
同じ~系最強の残火の太刀と比較されることがある。攻撃力は現時点では敵うべくもないが、
本人や周囲にリスクなく使えることや、凍らせた武器の能力を封じる『機能停止』の
特殊能力の強さは、こちらに軍配があがるかもしれない。
(仮に山爺が残火の太刀でジェラルド・ヴァルキリー希望の剣を破壊した場合、
ダメージ反射で使用者が死亡してしまう可能性が考えられる)
技
- 四界氷結(しかいひょうけつ)
大紅蓮氷輪丸を解放して四歩のうちに踏みしめた空間の地水火風の全てを凍結する。
作中ではこの能力により奇跡を凍らせた。
ジェラルド戦で使用。
なお、死神代行消失篇の雪緒戦において、爆弾ではなく爆発そのものを凍らせられるという趣旨の発言をしていたりなど、伏線は貼られていた。
関連イラスト
余談
ちなみに作者によれば、氷輪丸の最終形態は日番谷をデザインした時には既に決まっていたとのこと。