概要
シャドウ/シドが盟主を務める陰の組織。
邪神復活をもくろむ『ディアボロス教団』を潰すことを目的としている。
『七陰(しちかげ)』という7人の最高幹部がおり、その下には無数の構成員がいる。
メンバー全員が『悪魔憑き』の元罹患者であるため、シャドウ以外は全員女性。
ディアボロス教団が社会の闇に完全に潜伏しているため、世間的には『シャドウガーデン』の方がテロリスト扱いされているのが現状である。
実態
シドがアルファを救った際にノリと思いつきで作った団体。組織としてきちんと形にしたのはアルファ達『七陰』である。
更に言うとシャドウ/シドは物語の中で大抵、単独行動とデウス・エクス・マキナ的に事態を解決する行動をとっており、組織の命令系統の中に在することはほとんど無い。そのため、実質的な組織のトップはアルファが務めている。
ディアボロス教団の被害者達がシドを勝手に崇めている集団と言ってもいいだろう。
本拠地は古の都アレクサンドリア。かつてシャドウが屈服させた霧の龍の毒の吐息で守られており、ミツゴシ商会の製品の製造・栽培や、構成員の戦闘訓練も行っている。
構成員はシャドウガーデンに救出され治療を受けた『悪魔憑き』の女性たちであり、『悪魔憑き』になった時点で家族友人から捨てられ居場所がなくなっているため、ほぼ全員がそのままシャドウガーデンに属する事になる。その際に所持品やかつての名前を捨て、『七陰』と上位メンバーの『ナンバーズ』以外は名前を名乗ることは許されず加入時の番号で呼び合う(ローズで666番)。
アニメ版ではシャドウの巨大な石像のようなものが立っている。
盟主
シド・カゲノー/シャドウ
悪魔憑きの女性達にとって強大無比な戦闘能力で敵戦力を一蹴し、神の如き慧眼と叡智で敵対者のあらゆる策謀を凌駕する崇拝と敬愛をほしいままにする超人。
尚、シドことシャドウ本人は『シャドウガーデン』は幼少期における自己満足を含めて『七陰』を巻き込み、空想の設定を設けての遊びに過ぎなかったため『シャドウガーデン』が秘密結社として存在している事すら知らない。
なお、知識は異世界から転生してきた故の産物、つまりは自分が考えた者ではないのだが慧眼はあてずっぽうが何故か悉く状況を好転させるように最適解になっているという『悪運が強すぎる』等という域を超えたナニカを持っているとしか思えない事象がその正体。
そして戦闘能力は紛れもなく現状作中最強。
『七陰』
シドから直接力を授かった、もとい正確にはシドに『悪魔憑き』を治してもらった女性達7人で構成される最高幹部。
殆どが幼少期にシドに救出されたため、シャドウとの幼馴染でもある。
中でも最初にシドが悪魔憑きを治したアルファは唯一シャドウを呼び捨てにする事が許されており、他の七陰もアルファを様付けで呼ぶ程のカリスマと実力を有する。
その実績からアルファは『七陰』のトップを務める『シャドウガーデン』のNo2にして最高位指導者の立ち位置についており、その次に他の『七陰』がNo3を務めている。
シドの趣味により「洗練された地球製の戦闘技術」とギリシャ文字αからηをコードネームとして与えられている。
組織への加入時期的にも古株であると同時に、才能的にも極めて高いものを持っている者が揃っている。
才能の種別としては
・アルファ――総合的な能力、『シャドウガーデン』の統括運営能力を誇る完璧超人。
・ベータ――何事も『堅実』にこなせる程の記憶力と理解力。及び文才と小説家の地位。
・ガンマ――シャドウの雑な説明から『陰の叡智』を再現させ、それを商品として売り出せる商才。及びミツゴシ商会による財政確保。
・デルタ――卓越した身体能力による獣の如き体術を用いた迫撃戦。
・イプシロン――精密な魔力操作及び社交界における地位の確立によるパトロンと情報源の確保。
・ゼータ――諜報・隠密。及びあらゆる物事を納められる天賦の才。
・イータ――建築と研究開発。
等が代表される。
また、「シドから直接力を授かった」という点でも部下からは特別扱いされている(他にシドに直接力を貰った=悪魔憑きを治してもらったのは現状559番=ウィクトーリアと666番=ローズ・オリアナのみ。尚559番はイプシロンから「近々七陰の次の立場についてもらう」と言われており、『シャドウガーデン』のNo4=『ナンバーズ』の地位に就いてもらう事が明言されているほどの実力者)。
7人の共通点として「人間がいない(エルフ5人獣人2人)」ということが挙げられるのだが、種族による肉体の寿命差が原因であり、エルフ>獣人>人間の順に寿命に格差があり、また世代が進むごとに血が薄まっていく(影響が低くなっていく)為、それにより人間の『悪魔憑き』は数が非常に少なく、いる事自体が極めて珍しい。
『ナンバーズ』
シャドウガーデンの幹部格で、彼女たちに次ぐ精鋭で構成されている。
『七陰』同様ギリシャ文字から取られ、Θからωの呼称が与えられている。また『七陰』と違って実力によって構成員が替わるまたは加入する事が可能で、単純な番号読みの『シャドウガーデン』の構成員は実力で勝ち取る事で『ナンバーズ』入りとなる(順序としては番号読みの構成員は構成員同士の戦闘で実力を示し、それが認められたら次に『ナンバーズ』への挑戦権を手に入れ、その挑戦権次第で『ナンバーズ』入りとなる)。
彼女たちの多くは『七陰』の一部によって『悪魔憑き』を治してもらっている。
尚、コミカライズ版では設定変更または設定ミスにより番号読みの構成員含めての『ナンバーズ』呼びとなっている(設定変更なら現状No.8~No.24のメンバーに別でコードネームが与えられている可能性があるが、ニューやラムダの呼び方はそのままだったり、原作同様の設定に基づいた台詞を言う場面があるので、設定ミスの可能性の方が高い)。
ミツゴシ商会
『シャドウガーデン』のフロント企業にして資金源。運動音痴だが頭脳明晰なガンマが代表を務めている。
元ネタ通り百貨店を経営しているが総合商社としても運営している。
シドが『影の叡智』と称してガンマや他の『七陰』に話した地球の技術や文化を再現したものを商品として売り出しており、売り上げは絶好調である。また、信用貨幣の概念を教わったことでミツゴシ銀行も作っており、アニメではデベロッパーもやっている様子が描かれている。
各支店の屋上にはシャドウを迎えるためだけに作られた豪邸と玉座が用意されており、シャドウに献上するための大金も常備してある。
その圧倒的な売り上げから既存の商会から目の敵にされ、商会と裏で繋がっているディアボロス教団の活動資金の激減に成功している。そのため何度も刺客を差し向けられているが、ミツゴシ商会の店員は全員シャドウガーデンの構成員であるため返り討ちにしている。
アニメでは百貨店のロゴや内装も元ネタを真似ており、元ネタで吹き抜けにある巨大天女像は、シャドウと七陰の集合像になっている。あれでバレないのだろうか…?
関連タグ
灯 - 同じ出版社にしてほぼ同時期にアニメ化された作品に登場する陰の組織。