霊幻新隆
れいげんあらたか
「 魅力の本質は人間味だ。いい奴になれ 」
プロフィール
あだ名 | 世紀の天才霊能力者 |
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年齢 | 27→28→29 |
誕生日 | 10月10日 |
血液型 | O型 |
干支 | 子年 |
星座 | 天秤座 |
身長 | 179cm |
体重 | 66.1kg |
長所 | 善良な心の持ち主であるとよく言われます |
短所 | 優しすぎて人を叱るのが苦手だったり・・・ |
特技 | 人をだま…人の相談に乗ること |
趣味 | ネットサーフィン |
好きな食べ物 | ラーメン、焼肉 |
嫌いな食べ物 | 特になし |
好きな音楽 | 職場で流すときはクラシック |
好きな映画 | B級の映画を流しながら寝るのが贅沢です |
座右の銘 | 安全 |
最近ハマっていること | 植物を育てること |
一言 | ご依頼、ご相談、いつでもお待ちしています。 |
概要
「霊とか相談所」という心霊現象に関する相談所を営む男性。
主人公の影山茂夫(通称モブ)を弟子兼アルバイトとして時給300円で雇っており、彼には「師匠」と呼ばれている。
外見
グレーのスーツを着込んだ優男。作中の描写から見た目もイケメンの部類らしいが、色気のない言動と顔芸が多いため色々と台無しになっている。
原作では茶髪で黒いネクタイ、アニメでは金茶色の髪にピンクのネクタイと、カラーリングが若干異なっているのが特徴。
また何かにつけて手を忙しなく動かす場面が目立ち、視聴者からは「手がうるさい」と突っ込まれることも。
人物
霊能力者を自称するが、実際には霊能力の類は一切持ち合わせておらず、人に危害を与えるレベルの強力な悪霊をようやく視認できる程度。
そのため、持ち込まれる依頼のほとんどを「悪霊の仕業」とこじ付けて請け負い、知恵と工夫で解決しては報酬を得ている詐欺師である。本当に除霊が必要なケースでは茂夫の力を借りて対処しており、心霊絡みの案件でも茂夫が何らかの理由でためらうようであれば、依頼人を言いくるめて仕事を終わらせる事もある。
「ソルトスプラッシュ」 「呪術クラッシュ」 「盛り塩パンチ」「正当防衛ラッシュ」など数々の必殺技を持ち、相手が何であろうと物理的手段で立ち向かう。座右の銘が上記の通り「安全」なのにも関わらず割と無鉄砲な性格だが、一応その都度の勝算は踏まえて行動している模様。
詐欺まがいの商売を営んではいるが、請求金額は至って良心的(同業者である本物の霊能者が驚愕するほど)。依頼人が抱える問題は基本的に解決に努め、その報酬も納得のいく結果が出せなければ受け取りを拒否しているが、これも中途半端な成果で後から難癖を付けられないようにというリスク管理の一環。
また、一般的な詐欺師のように高額商品を売りつけたり金をせびることはせず、他人を陥れて不幸にすることもしない。霊感という一点で騙しはするが、仕事ぶりは真摯で誠実という風変わりなバランス感覚で、仕事上でのトラブルはほとんどない。
霊能力以外では多方面において優秀で、体が重いと訴える相手には整体術やアロマテラピーを施し、心霊写真が持ち込まれれば画像編集ソフトで霊を消し去り、事務所の知名度を上げるために悪徳商法の手口を解説して啓蒙に努めるなど、様々なスキルを身に付けている。頭の回転も速く、“爪”本部編では超能力者組織の拠点に辿り着くべく司令塔として作戦を練り、指示を出した。その他にも洞察力や処世術に長け、相手の僅かな言葉の食い違いで嘘を見抜いたほど。特に話術においては弁論で負けたことがないほどの自信があり、ハッタリで相手を丸め込むこともしばしば。
更には「全日本モグラ叩き選手権ベスト4」 「少林寺拳法緑帯」 「男子バレー部仮入部経験者」等の多彩な経歴(自称)を持つ。
戦闘能力も皆無というわけではなく、いきなり刃物を向けてきた男に「チーズバーガートルネード」(アッパーカット)を浴びせたり、超能力者に背後からドロップキックを食らわせたり、悪霊に憑依されて暴れる相手に跳び膝蹴りを叩き込んだり、投げ飛ばされても咄嗟に受け身を取って頭部を守ったりなど、身体能力の高さや咄嗟の判断力には目を見張るものがある。最近では弟子の影響で筋トレをするようになった。
酒には非常に弱く、レモンサワーアルコール抜きで酔っぱらう。
経歴
事務所を立ち上げたのは四年前。それ以前は会社勤めをしていたが、辞職の理由は「飽きた」ため。霊感商法に手を出したのも特別の理由があるわけではない(ドラマ版では上司に責任を押し付けられてリストラされそれを転機に事務所を立ち上げたことになっている)。
悪運が異常に強く、ピンチに陥っても偶然などが重なってギリギリで助かることが多い。エクボからは「お前の悪運の強さはなんなんだ。きっとロクな死に方しねーぞ」と呆れられている。
モブとの関係
三年前(事務所の開設から一年ほど)、当時小学生だった茂夫が自身の超能力について相談に来た際に、彼の力を目にして「力の使い方を教えてやる」という体で弟子兼アルバイトとして雇い始める。茂夫のバイトを知っている身近な人々からは一様に「胡散臭い」と思われており、仕事の都合で急な呼び出しが掛かる点については茂夫も不満を漏らしている。
除霊をはじめとして、様々な依頼に茂夫の超能力を利用する一方で、中学生という多感な時期にある彼からの相談には親身に応じており、自己表現の苦手な彼の人間的成長に良い影響を与えている。影山夫妻が息子の超能力を「妙な癖」程度にしか捉えていないこともあり、茂夫が「力との付き合い方」を考える上で霊幻が果たしてきた役割は大きく、茂夫が自戒しているルールも霊幻の教えによるものである。
強大な力を持つ茂夫を「大人が庇護すべき一人の子供」として扱っており、茂夫にとってはもう一人の保護者とも言える存在。たとえ危機的状況においても彼の超能力に一任しようとはせず、大人としての責務を果たそうとする。
また、モブ以外にも、孤独な夏休みを過ごしていたテルを虫獲り、海水浴、遊園地に連れて行ったり、トメに取り憑いた悪霊を自分に移したり、アダルト画像を見て父親のパソコンをウイルス感染させてしまった少年を庇うためにエルボーでパソコンを破壊するなど、子供全般に対して優しさを見せている。
これらの態度から、茂夫には「霊能力者」という点では半信半疑に思われながらも、人生の師匠として慕われ、絶大な信頼を寄せられている。
長らく師弟関係は不動のものだったが、モブの精神的成長や人間関係の変化をきっかけとしてある転機が訪れ……。
解決した案件の一部(ネタバレ注意)
ワンクリック呪い
「ネットサーフィンで最近肩が重く感じる」という依頼者の症状を「呪いによるもの」と断定。「呪術クラッシュ」で肉体疲労を見事にほぐし、依頼者も大満足の解決へと導いた。
骨井戸トンネルの悪霊除霊
有名心霊スポットであるトンネルの除霊に挑み、強力な悪霊を退治。雑魚の除霊は全てモブに任せた。
都市伝説退治
様々な都市伝説の集まる街に出向き、噂の正体を探って解決に導いた。霊幻自身の手による主な成果は、「人面犬」という噂のただの飼い犬の顔に落書きをした悪ガキを叱りつけた事と、汚れた犬をきれいに洗ったこと。
「爪」第7支部壊滅
連絡が取れないモブを探しに超能力者組織の支部へ単身で潜入。幹部たちに包囲され、周囲がモブの超能力に頼ろうとする中、大人としてモブを守るべく奮闘した。
この事件でモブを戦いから「逃がす」代わりに一時的に全エネルギーを貸与され、幹部や支部長・遺志黒を圧倒。その後遺症か、力をモブに返して以降もエクボが視認できる程度には霊感が強くなったが、それ以外の能力は身に付かなかった。
大物ぶった話術と謎のカリスマ性で周囲からはモブ以上の超能力者と思われており、以後も数々の能力者に頼られる事になる。
『ファンタジー地獄』PK除霊
多くの霊能力者が匙を投げた、有名オンラインゲームに出没する「幽霊」と噂されるプレイヤーキラーの討伐。12のアカウントと招待システムの特典ポイントを駆使して課金アイテムを購入し、連日のキャラクター強化で霊幻本人も廃人寸前となりながら、対「幽霊」特化の調整を施した自前の部隊で袋叩きにするという粘り勝ちを見せた。
霊幻が単独で除霊に成功した稀有な事例だが、自分を見つめ直すために茂夫が事務所から距離を置いていた期間の出来事であり、独りになった霊幻の不安や焦燥が垣間見えるエピソード。
他にも相談所に訪れた依頼人の様々な悩み(ほぼ心霊現象とは無関係)を自力で解決しており、単純に便利屋として優秀なフットワークと対応力を見せている。
余談
・原作者ONE氏はモブサイコ100について
「当初は霊幻を主人公としたギャグ漫画を描く予定だった。その後人と人との関係性を描きたいと考えて、新たな要素として超能力者の中学生を思い付き、現在の形になった。モブと霊幻はダブル主人公のような立ち位置にある。」という旨の発言をしている。
・霊幻の携帯電話の待受画面はONE氏の別作品「ワンパンマン」の主人公サイタマの画像。またONE氏による漫画では霊幻がリメイク版ワンパンマンのサイタマのファンであることが示唆されている。
・ONE氏による節分イラストでは豆まきをする霊幻を確認できる。(豆をぶつけている相手はONE氏の別作品「魔界のオッサン」の登場人物、ツノ。)
・アニメにおいて次回予告や関連商品のCMナレーションを担当している。その際「正しい判断です」というフレーズが決め台詞のように用いられている(原作では単行本7巻の57話で登場した台詞)。
・一人で相談所を営んでいた時はタバコを吸っていたが、モブを雇って以降は禁煙を続けている。アニメのEDでは霊幻の朝の身支度が描かれており、その際に彼はタバコを吸っている。しかし監督の立川譲氏はTwitterにて「EDは霊幻をメインに。ペイントオングラスという手法で佐藤みよさんが1人作業。油絵の質感で霊幻の色褪せた日常を描きたかったからお願いしました。モブに会うことによって、変化が起こるようにしています。キャラに色が付いていくのは、作品全体のテーマでもあります。」と発言している。すなわちEDにて、最後に霊幻が小学生のモブと出会って画面に色がつく演出は、それまでのモノクロの場面が全て霊幻の過去であることを示している。
関連タグ
他作品の類似キャラ
漫画作品
少年サンデーで連載していた漫画の主要人物。『自身は超能力を持たない普通の人間であるが、強大な超能力者達の中心にいる』、『世界最強クラスの念動力を持つ超能力者と固い絆と信頼関係で結ばれている』、『前述の超能力者やその仲間達を飽くまで「大人が庇護すべき1人の子供」として見守り、精神的に支える役目を担う保護者的ポジションでもあったが、やがて自身も導かれながら成長する』キャラ繋がり。