概要
機体名 | ハイぺリオン (Hyperion Gundam) |
型式番号 |
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全高 | 16.90m |
動力源 | ニュートロンジャマーキャンセラー搭載型核エンジン(スーパーハイぺリオンのみ) |
武装 |
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搭乗者 |
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ユーラシア連邦がアクタイオン・メカノインダストリー社の技術協力を得て完成させた試作型MS。3機が製造され、その機体を使用した特殊部隊が編成された。
この機体の最大の特徴ともいえるモノフェーズ光波シールド『アルミューレ・リュミエール』は、軍事要塞アルテミスの光波防御帯をMSに搭載できるレベルまで小型化したもので、実弾・ビームを問わず防御できるほどのパワーを誇る。また、展開中であってもハイぺリオンからの攻撃は遮断されることがなく、さらにエネルギーを発生機に集中させ対象物に接触させることで、ビームサーベルのような攻撃にも使用できるまさに万能の兵器と言えるものである。
このほか、電力供給のみによるビームの連射を可能としたビームサブマシンガン『ザスタバ・スティグマト』や、ビーム長距離砲『フォルファントリー』、取り回しがよくエネルギー消費の低いビームナイフ『ロムテクニカRBWタイプ7001』など、独特な武装を多数搭載している。また、これらの武装は、本体のバッテリーの消費量に極力影響するのを抑えるため、武装そのものにエネルギーを蓄積させた小型バッテリーを付属させるパワーセル方式を採用しているのが特徴である。
しかし、やはり『アルミューレ・リュミエール』のエネルギー消費が大きく、連続稼働時間はわずか5分であり、稼働面で多くの技術的課題を残していた機体であり、同時に地球連合がダガーシリーズの技術供与を受けることが決定したこともあって、3機の試作機のみで開発計画は白紙撤回されてしまう。
残った機体のうち、1号機はカナード・パルスの乗機として彼の野望を遂げるべく使用された。Nジャマーキャンセラーを手に入れるためドレッドノートガンダムと交戦するが敗北。機体は中破した。
しかしカナードは諦めず、アルテミスの研究所を脱走。月面プトレマイオス基地を襲撃してNジャマーキャンセラーを強奪し、1号機は核エンジン搭載型『スーパーハイぺリオン』となる。そしてXアストレイに戦いを挑むも、無理な武装の使用により核エンジンが暴走、機体は爆散した。
2号機は脱走したカナードの追撃任務に使われたが、返り討ちに遭い、コクピットを潰されパイロットは死亡、残された機体は1号機の部品取り用に使われたほか、2号機のビームマシンガンは1号機が武装として使用している。
3号機は、カナード脱走とプトレマイオス基地襲撃の責任を誰かになすりつけようと画策したアルテミスの上官により、なすりつけられる相手となった叢雲劾と戦闘するが、劾のアストレイブルーフレームセカンドLによって撃破されてしまう。搭乗者のいなくなった3号機は別のパイロットの手に渡り、皮肉にも反ユーラシア連邦活動に使用されていたが、サーペントテールと交戦した際に再び撃破されている。