曖昧さ回避
- 紙や布の一部を切り取って別の形にすること。
- 動画サイトにおける投稿スタイルの一つ。現代において切り抜きといえば主にこちらの意味で使用される事が多い。
1の概要
文字通り、紙や布といった物の一部をハサミやカッターなどの道具を用いて切り抜くこと。そこからさらに形のある物へと加工し、アートとして表現する。
pixivにおいては上記のような切り抜き絵や、切り抜いた紙を折り紙のように立体化させたリアリティのある作品が投稿されている。
2の概要
長時間に渡る動画の一部を編集で抜粋すること。また、そういった動画全般を指す。
このような動画を投稿する人は「切り抜き師」とも呼ばれている。
主にYouTubeでこの投稿スタイルが盛んに行われており、中でもバーチャルYouTuber(VTuber)の動画配信を対象とした切り抜き動画が多く投稿される傾向にある。
VTuberの動画配信は最短でも30分〜1時間、最長だと12時間直前にまでなり、リスナー側も視聴を継続するのに時間の余裕が求められつつある。
そういった余裕がないリスナーには配信の要所要所のみを的確に見られるのでありがたい存在でもあり、VTuber側も知名度の向上に繋がるので切り抜き動画の投稿を許容・推奨している事が多い。
実際に切り抜きから興味を持ってファンになったリスナーも多く、VTuber側も切り抜きの話をしたり自ら切り抜き動画を投稿する事もある。
切り抜き師の数だけテロップや立ち絵など編集も様々で箱推しもいれば特定の推し中心など切り抜きはほぼ毎日たくさん投稿されているので見比べて見るのも一興。
また、音声のみを切り取って自作の漫画やアニメーションとして表現する動画も多く存在し、こちらも人気が高い。
ただし、企業勢Vtuberの切り抜きを投稿するには特定のルールが設けられている場合もあり、投稿の際には規約などの文面があればしっかり目を通しておくなど、注意が必要。
また、一部ではサムネイルの時点で誤解や悪印象を与えかねない悪質な切り抜き動画も散見され、問題となっている。
当然ではあるが、動画の作者が切り抜きを許可していなければ著作権侵害となる。
切り抜き動画の中にはアニメや映画といったものを無断で投稿しているものもあり、それらは切り抜きではなく違法アップロード動画として扱われる。
このような動画を見つけた場合、公式コンテンツ等の著作元やYouTubeの運営への速やかな報告が推奨される。
過去にはこの違法アップロード問題により逮捕者が出た事もある。→ファスト映画
主な悪質切り抜きの例
・配信者本人が配信を終える前に切り抜きをアップロードする(実際、これのせいで配信者本人のアーカイブが複製と見なされて収益化が停止された例がある)。
・本人が言ってもいないことを音声を繋ぎ合わせて言ったことにする。
・MMDを配布している場合、それらを使ってlive2Dでは出来ないような表情に加工したサムネを作る。
・「実は〇〇だった」「××な理由は―――」など大したこともない言動をさも重大なことに見せかける。
・1時間程度の短い配信の内のほぼ8~9割を切り抜き動画にする。
これらの行為により、切り抜き自体を好意的に見ていないユーザーも増えている。
そしてこういった動画が企業の手によって粗製濫造されているのもまた事実である。