宇宙大作戦
うちゅうだいさくせん
U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語。
曖昧さ回避
- スタートレックの最初のシリーズのこと。日本のタイトルである.
- 1968年の映画『ガンマー第3号 宇宙大作戦』。1.とは全く別の作品。詳細はガンマー第3号宇宙大作戦へ
- 宇宙大作戦チョコベーダー。1.とは全く別の作品。
1.の概要
1966年から1969年までにアメリカで放送されたテレビドラマ『Star Trek』の邦題。
『宇宙パトロール』や『宇宙大作戦/スタートレック』の邦題でも放送された。
DVD化にあたりHDリマスター版が制作され、特撮シーンのCG化などが行われている。
現在では後続のシリーズ作品と区別するため『Star Trek: The Original Series』 (TOS)と呼ばれている。
あらすじ
宇宙、それは人類に残された最後の開拓地である。 そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは、人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船、 U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である。
(CV、若山弦蔵)
当時のアメリカではTV番組に対する検閲が厳しく、社会風刺は難しかった(実際、原作者のロッデンベリーは過去に『The Lieutenant』で人種差別問題を扱おうとして検閲で止められている)ため、SFという隠れ蓑を被ることでそれを逃れたという経緯がある。
登場人物
- ジェームズ・T・カーク:宇宙艦隊大佐。宇宙船エンタープライズ号の艦長。三期では(制作陣の問題で)女たらし。中の人は舞台俳優だったためやや大げさな演技が目立つ。映画2作目での悪役カーンへの怒りを込めた「カーン!」の絶叫は有名。アクションでは両手を組んで相手を殴打するいわゆるダブルスレッジハンマーを使用する癖がある。シーズン1の19話のゴーンとの死闘はある意味伝説となっている。
- スポック:少佐→中佐。同副長兼科学主任。ヴァルカン星出身(地球人とのハーフ)。ツッコミ兼解説役。カークやマッコイとの掛け合いや、冷静な中に時折漏らす人間味などで人気のキャラクター。「船長、それは非論理的です」
- レナード・マッコイ:石屋でもエンジニアでも心理学者でもなく、同医療主任。転送が嫌い。「私は医者だ、~じゃない」
- モンゴメリー・スコット:機関主任。いつも作業の所要時間を多めに言う。スコットランド生まれで館内に持ち込むほどのスコッチ好き。
- ミスターカトウ(ヒカル・スールー):パイロット(初登場時は物理学者)。日本人とフィリピン人のハーフ。日本での放送ではカトウ(加藤)にされた。演じたジョージ・タケイ氏は日系アメリカ人で後にゲイをカムアウトしている。
- パヴェル・チェコフ(チェコフ):ロシア人。戦術士官。ロシア訛りが強い上にいちいちロシアを持ち上げる(大抵間違った知識)。ソ連の機関紙プラウダに掲載された「各民族が平等なはずの宇宙大作戦にはなぜロシア人がいないのか?」という皮肉に応えて生まれたキャラ
- ニヨタ・ウフーラ(ウラ):アフリカン・アメリカン。通信士官。黒人のレギュラーは当時としては画期的だった。(ファーストネームは後年になって設定) あのキング牧師もファンで降板を考えていた演者を説得するほど。
- ジャニス・ランド(ジェニー):船長付きの秘書。紅一点枠だったが回を重ねるうちに出番が少なくなった。
- 赤シャツたち:主に保安部員たち。無名の赤シャツははっきり言って死に役と思っていい。