概要はキック一発
1978年、オフロード車XT500の空冷単気筒エンジンを中型限定(現普通二輪)免許に対応させて399ccにし、オイルタンクを兼ねた鉄パイプフレームに両輪スポークホイールの足回りを履かせた、一見時代遅れな?ルックスで完成させた。
その一方で、エンジン排気量を変更せずに同じフレームに載せた「SR500」も2000年代初頭まで併売されていた。
新しいトレンドの到来や各種規制強化の中、幾度となく訪れた生産終了の危機を新技術でかわし、30年余の月日を経て現在も生産・販売が続けられている名車である。
ただし、どんな時代になっても細めのタイヤに無骨なフレーム、そして「SR」のアイデンティティである“デコンプレバー握ってキックペダルでシリンダー減圧→キック始動”は現在も尚受け継がれている。
一時期はセルモーターや太いアルミホイールなどの現代的足回りを搭載したモデル(SRXシリーズ)も販売されていたが、現在も続くSR400の人気に及ぶものではなく、時代の中に消えていった。
真の意味で“操ってる”感じが味わえる一台であろう。