概要はキック一発
ヤマハ発動機が1978年に発売したバイク。
オフロード車XT500の空冷単気筒エンジンを中型限定(現:普通二輪)免許に対応させて399ccにデチューンし、オイルタンクを兼ねた鉄パイプフレームにスポークホイールとツインショックの足回りを履かせた、当時としても時代遅れなパッケージングで完成させた。
1950年代のイギリス車を髣髴とさせる古典的なデザインで人気となり、「ビンテージバイク」というジャンルの草分けとなった。
単気筒エンジンのネイキッドという設計ゆえに、修理や改造が容易なのも人気の理由で、カスタムのベースとしても需要が高い。
新しいトレンドの到来や各種規制強化の中、幾度となく訪れた生産終了の危機を新技術でかわし、40年近くの月日を経て現在も生産・販売が続けられている名車である。
ただし、どんな時代になっても細めのタイヤに無骨なフレーム、そして「SR」のアイデンティティである“デコンプレバー握ってキックペダルでシリンダー減圧→キック始動”は現在も尚受け継がれている。インジェクション化されているモデルでも、最新排ガス規制に適応し復活した新型でも。
一時期はセルモーターや太いアルミホイールなどの現代的足回りを搭載したモデル(SRXシリーズ)も販売されていたが、現在も続くSR400の人気に及ぶものではなく、時代の中に消えていった。
真の意味で“操ってる”感じが味わえる一台であろう。
2021年1月には、翌22年を目処に日本国内向けの生産を終了することとファイナルエディションが発表された。
ブッ太ぇトルクで転がしたら、自分の腕で曲げて、止める関連イラスト。
半端な気持ちじゃケッチン喰らう関連タグ
メトロイド:本シリーズに登場する惑星「SR388」の名称の元ネタとなっている。