「ぼくにできることがあったら、いつでも力になる」
「エスパーのコーチってのも、わるくないと思うんだ」
「大きな力をもつということは、同時に大きな責任をおうことにもなるんだ」
CV:柴本浩行
人物
「高畑さん」とは、『エスパー魔美』の登場人物で、主人公佐倉魔美の一番の協力者でボーイフレンドである。フルネームは高畑和夫。
非常に頭がよく博識。どの程度の知識・頭の良さかといえば後楽園球場(当時まだ東京ドームは存在していない)の人工芝の総本数(およそではあるが)を暗算で即答したり、日本の司法制度の理念をきちんと理解し、淀みなく他人に説明でき(日本が応報刑から教育刑に移行した経緯について説明し、息子の仇討ちをしようとしている父親を思いとどまらせようとしたことがある)、佐倉家に下品だと難癖をつけにきた隣人の使った言葉も由来から考えればかなり下品な意味合いを持っていると(やや揚げ足取り、屁理屈気味ではあるが)反論し、正面から論破できるレベル。また保険金殺人を企む悪漢達に魔美と共に捕まった際には、わざと転んでガラスの破片を拾い、魔美の縄を切る時間を稼ぐ為に犯人を挑発したりと、いざという時にも高い判断能力と冷静さを如何なく発揮する。
おおむね授業を一度聞けば内容を理解でき、教科書も一回読めばほとんどの内容を暗記できる。応用もできる機転の効きも持っており、基本、宿題以外の家庭学習を必要としない。その気になればいつでもテストで100点を取れる、とまで豪語する。
しかし、その頭脳の冴えは本人にとってはコンプレックスや余計なトラブルを呼ぶ元凶ともいえる悩みのタネでもある。事実、前述の豪語の直後、魔美に「みんな受験勉強で苦しんでるのに!!」と嫉妬混じりに責められた時には「こんな頭に生まれついたのは、ぼくの罪じゃないぞ。それなのに……そんなに責められたって、ぼくは……」と号泣している(以前にも同様の理由で友人を無くしているのかもしれない)。
ゆえに真面目に勉強している人に悪いと思い、テストではわざと答えを間違えて100点を取らない様にしている。
料理も魔美が絶賛するほど上手で、一通りの家事も心得ている。
反面、運動能力は低く、友人に「野球さえやりたがらなければいいやつ」と言われてしまうほど。水泳も苦手で理論は完璧だが、実践すると何故か沈む。魔美とは泳ぎが苦手なもの同士『もともと人間の体は泳げるようにできてないんだから、泳ぐこと自体が不自然』と理論武装して慰め合っていたが、『でも泳げないよりは泳げた方がいい』と前向きに切り替えて努力しだすあたりが彼の彼たる所以である。結局泳げるようにはならなかったが。くわえて絵を描くのも苦手。ただ画家である魔美の父からはけなしているのか褒めているのか一般人には分かり難い言い回しだが、それなりの評価を受けてはいる。
最初は自分が超能力者だと誤解していたが、超能力者が自分ではなく魔美だと気がついて、ショックのあまり一時距離を置いた。和解してからは、博識を活かした助言と言う形で魔美を助けるようになり、魔美にとって大事なパートナーになる。
魔美の飼い犬コンポコとの相性はあまりよくなく、機嫌を取ろうとして名前を呼び間違えこっぴどくやられたこともあった。だが落盤で洞窟に閉じ込められた魔美のピンチ(テレポーテーション用のビーズを切らして脱出できなくなった)のときに、コンポコが高畑に助けを求めて、協力して魔美を助けたことがきっかけで次第に仲良くなった。
見ての通り、髪型や体型は同じ作者のキャラクターであるジャイアンに酷似しているが、性格は温厚かつ良識的である。ただし野球をするのが好きなのは同じ(高畑の場合、下手の横好きと言うべきだが)。
ちなみに作中では、魔美がヌードモデルをやっている為、裸を見られることにさほど抵抗がないせいか、代わりに彼が魔美に入浴の際に裸を見られて悲鳴を上げる(誰得だが、いわゆるしずかちゃんポジ)担当。本人も『これじゃまるで僕はしずかちゃんじゃないか』とぼやく回がある。
pixivでは
単体の絵は少なく、魔美と一緒の作品が圧倒的に多い。それだけ魔美にとって高畑は必要不可欠な存在であるとファンが認識している表れと思われる。