佐倉魔美
さくらまみ
「もう、まちがいないわ。あたしは超能力者(エスパー)!!」
「あたしには、天からあたえられた力を有効につかうギム(義務)があるんだわ」
CV:よこざわけい子
ごく普通の中学生の少女だが、父方の曾祖母がフランス系の日本帰化移民(そのため祖父はハーフで父は実はクォーター)。
曾祖母方の先祖に魔女狩りによって火炙りにされた人物がおり、画家でフランス留学中の曾祖父と結婚した曾祖母の来日と帰化もその迫害があった祖先への偏見から逃れんがため、というのもあったらしい。その血筋の影響からか超能力に突如目覚める事となった。
能力に目覚めた当初こそ超能力で注目を浴びて人々から喝采を浴びるスーパーヒーローになる事も夢見ていたが、存外と保守的で常識的な母親から自らの能力を隠して雑談を向けた際に「超能力は不気味」と拒否反応をされた事や、父親から御先祖の苦難を聞かされたこと、さらには友人でアドバイザーとなってくれる高畑和夫の忠告により「与えられた力を正しく使う義務がある」事に自ら気付き、その力を秘し「自分にできる範囲で」人のために力を使うことを決める。
家族は売れない画家兼高校の美術講師の父と新聞記者の母、キツネとタヌキの合いの子のような風貌のイヌのコンポコである。小遣い稼ぎのため、しばしばヌードモデルをつとめている。
父方よりフランス人の血を受け継いでいるため、髪が赤い(隔世遺伝)。
些細なすれ違いから自分自身に超能力があると勘違いしていた高畑和夫とは事実の発覚をきっかけに距離を置かれていたが、その後、超能力のコーチとして協力を申し出てくれたことで、強力なパートナーを得ることになり、彼のサポートの元、自身の超能力に磨きをかけ、ごく普通の中学生と人助けをする正義のエスパーとしての二重生活に奔走する。
本作執筆・アニメ化時点では『超人ロック』のような万能超能力者に対する“ヘッポコ超能力ヒロイン”(言うなればハイティーン女性版『パーマン』)的な扱いだったが、今振り返ってみると、複数の能力を使いこなし、ことにテレキネシスに関しては問題なく1級レベルと、かなり強力な超能力者である。
ここの人たちが見たら卒倒もんであり、どこぞの全寮制寄宿学校の教授が友人と共にスカウトに来たとしてもおかしくないと思われる。
それでも彼女を一般的な超能力ものにありがちな「力ゆえに忌避される悲劇の異能者」というネガティヴな印象に埋没させていないのは、「日常の中の非日常」という作者が重視したファクターと「あくまで常人離れした特技を身に着けただけのごく普通の少女」という描き方に一貫していたからだろう。
アニメ版では、原作ではあまりフォーカスされることのなかった「力の使い方次第で人を幸福にも不幸にもし得る」というテーマをクローズアップしており、魔美が次第に人を殺しうるほどの強力な力に膨らんでいく自身の超能力に恐れを抱くようになり、高畑の励ましの基で必死に自制しながら制御する術を学んでいく姿が描かれている。
性格は明朗快活かつお節介焼きで、少々思い込みが強くずけずけした一面もあるが、心優しく思いやりがあり、責任感も強い。
一方で「成績は良いとはいえない」「私生活にだらしがない」「学校は遅刻の常習犯」など、須羽ミツ夫、春日エリなど藤子・F・不二雄連載作品の主人公テンプレートは踏襲しており、家事能力は壊滅的。高畑もそうだが運動能力も高くなく、水泳でもほとんど泳げないほど。
特に料理は某ガキ大将とタメを張りうる「壊滅的なメシマズ」である。しかし料理自体は好きであるため本人にメシマズの自覚は無い。『エスパーコック』のエピソードでは自らが作った料理を味見して昏倒した。
しかし、母の特訓でシチューだけは普通に食べれるものを作れるようになった。
ややおてんばな面もあり、超能力が魔美ではなく自分に宿っていると勘違いした高畑に「なにか投げつけてみて」と言われた際には一切迷うことなく勉強机の椅子へと手を伸ばした。さすがにそれは不味いと高畑がトランプを渡したものの、それを箱ごと顔面へと投げ付けた。……やや、かな……?
またその後「物を投げるのは危ないから、叩いてみて」と言われたのだが、「一度で良いから男の子を思いっきり殴ってみたかったの!!」とファイティングポーズを取っている。
思春期の年頃だが、父親からのヌードモデルの申し出をなんのためらいも受けていることからもわかるように、異性への意識や性に対する知識等は皆無(第二次性徴における陰部や特定部位の発毛についてまったく知らなかったり「身ごもる」の意味を知らず、あげく「ミモゴル」と言い間違えるなど)で恥じらいがあまりない。(自身のパンチラを気にする高畑に対し顔を真っ赤にしたシーンや、高畑の指が偶発的に胸に当たった途端に、顔を真っ赤にして激怒し、テレキネシスで投げ飛ばしたことはあるが)
逆にその手の知識が豊富な高畑に興味津々に質問したり、高畑が自分のヌードモデル姿を想像しているところを超能力で感づいても特に気にする様子は見せていない。
超能力者として、得意な能力はテレキネシス(念動)。しかしテレキネシスを使用するには独特な仕草(親指と人差し指、小指を立てる)の手振りが必要なため、縛られてしまったりすると使用できない弱点がある。(アニメ11話等)
テレポートについては「自分に向けて物体が急速に接近してくる(もしくは自分自身が何らかの物体に対して急速に接近していく)際に発生するエネルギーが必須」という条件があり、初期のころは手近なものを自分自身にめがけて放り投げたり、コンポコを自分にめがけて飛びつかせるといったプロセスが必要だった。
後に高畑が制作した仁丹発射ブローチを使うことで任意に発動できるようになった。なおセットされている仁丹は魔美のシュミによりウメ仁丹(梅味の仁丹)となっている。
なお、アニメ版ではセットできるのはビーズ、名称はテレポーテーションガン、となっている。これは「仁丹」がもともと口に入れる医薬部外品(口中清涼剤)であり商標かつ、これを売っている会社の名前(森下仁丹株式会社)であるためで、原作通りに仁丹を用いると「食べ物で遊んでいる」と取られかねない描写になるため。また同時にキャラクター商品(なりきりおもちゃ)を売り出す都合上のことでもある。
応用としてがん細胞(事前に細胞の正確な位置を確認する必要がある)や他人が摂取した毒物を体外に排出したり、自分の尿を他人の膀胱に転移させたり、自分の血液を転移させて輸血したり、などということもできる。(部分テレポートと呼ばれる)
エスパーとタイトルにあるもののESP(超知覚)の汎用性ついてはテレキネシスよりもやや劣っているが、接触することで他人の思考を読み取れる(直接の他、電気を通す導体越しでも良い)。また、他人が助けを求める思考だけは敏感に受け取る。この能力は「非常ベル」と呼ばれている。
念写やテレパシーを応用して自分の脳内で想起したイメージや記憶を触れた相手に送ったりもできる。(受け取る側のエスパーとしての素養の有無は影響しない)
透視や予知も出来るが、透視は対象を凝視すれば何とか見えてくる、というレベルで、予知に関しては(自分では制御できず、ある日突然なんの予兆もなく発動するという意味において)神託・天啓レベル。しかもハズレたりもする。
後は意識的に使えるわけではなく、条件も限定的だが因果律に介入したこともある。
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『エスパー少女』
こんにちは😃松っちゃんです。相変わらず暑いですねー💦☀️自分は暑さでバテバテです😵☀️😥 さて今回の高木さん短編小説は、あの懐かしの藤子F不二雄先生名作漫画「エスパー魔美」をコラボしています。かなり古い漫画ですから、あまり知らない人もいると思いますが。何故、エスパー魔美とコラボをしたかと言うと、高木さんと同じシンエイ動画だからです。自分はギャオ配信で久しぶりに「エスパー魔美」を観ました。魔美ちゃんの可愛いドジっぷりに思わずハマりました😊😊良かったら配信を観てください。多分、今回の高木さん短編小説は古い漫画とコラボしていますから、あまり読まれないと思いますが、まあ、興味がある人は読まれてください。 (エスパー魔美は40代、50代には知っている漫画だと思います。20代、30代の人は知らないかも。)4,691文字pixiv小説作品