大阪市に本社を構える日本の製薬会社、森下仁丹社の略、同社の清涼剤の名称。
概要
桂皮、丁字、生姜、甘草末、薄荷など16種の生薬が配合された丸薬。
「森下南陽堂(現・森下仁丹)」の創業者である森下博が、1905年に万病の予防薬として、台湾の丸薬をヒントに発明、発売を開始した。
最初期は携帯性・保存性を高めるため表面にベンガラでコーティングしていたため赤色であったが、2年後に銀箔に改められている。
当初はコレラや梅毒などの予防薬という意味合いが謳われていたが、現在表記されている効能は、気分不快、口臭、二日酔い、宿酔、胸つかえ、悪心嘔吐、溜飲、めまい、暑気あたり、乗物酔い、以上に対してのもの。
嘗ては液体タイプのものや、グリーン仁丹、梅仁丹、レモン仁丹などのフレーバーの付いたものが販売されていた時期もあった。