概要
ILLUSION(イリュージョン)は、株式会社アイワンのアダルトゲームブランドの1つである。
略して「イリュ」と呼ばれることもある。
会社設立当初は、一般的なアダルトゲームを作成していたが、1997年12月26日発売のDES BLOODより、キャラクターや背景などに3DCGを多用する様になり、2001年8月24日発売の『InteractPlay VR』以降の作品から、ユーザーのPC上でのリアルタイム描画の3DCGを主に扱う様になっている。
これらのことより3DCGブランドとして知られる様になった。
また、主人公になりきって直接操作、体感するタイプのゲームジャンルの製作も多い。これら3DCGゲームの多くはDVDプレイヤーズゲーム化されている。
なお、多くの姉妹ブランドがあったが、今現在も活動中なのはTEATIMEとFULLTIMEである。
主にILLUSIONを代表する作品一覧(有名な物や続編が出た物も含む)
- DES BLOODシリーズ(特にDES BLOOD4 ~LOST ALONE~が有名)
- 尾行シリーズ(特に尾行3が有名 )
- A-GA ~激動の惑星~ (色んな意味で勿体無い作品)
- 人工少女シリーズ(といっても人工少女2から本格的に商品化されている)
- レイプレイ(これが後々大問題を引き起こす超問題作。詳しくは後述する)
- すくぅ~るメイトシリーズ(今までの作品と一線を画す作品)
- 箱 -はこ-(正直失敗作)
- リアル彼女(リアル過ぎるところがある)
ちなみに、DES BLOOD4 ~LOST ALONE~の『イスカ』(左イラストの少女)と『バエル(バエル・アルタルス)』(右イラストの女性)は人気が高かったため、後にSexyビーチ3で競演している。(もっともバエルとエッチするには追加ディスクの発売を待たなければならなかったが……)
レイプレイ問題騒動
2006年に発売されたレイプレイに対し、2009年2月にAmazon.comでディーラーズ販売(Amazon.co.jpにおけるマーケットプレイス)されていた。しかしイギリスの輸入販売業者が無許可販売を行いを行っていた為、2009年2月にメディアにおける性暴力描写に対して厳しい法規制を敷いているイギリス国内で問題となった。
そして、イギリス国会議員のキース・ヴァズが自らの不祥事の話題をそらす為にこの問題を取り上げ、Amazon.comでのレイプレイの販売が中止となった。
この段階では日本国内での報道は一部の海外ゲーム系ニュースサイトに限られていたが、同年5月にはアメリカのラディカル・フェミニズム団体「イクオリティ・ナウ」が日本での販売中止を求める抗議活動を起こし日本国内でも大々的に報道された。同団体は会員3万人に、日本政府の要人らに向けた「性暴力ゲーム」規制要求の抗議文を出すよう呼びかけている。
こうした動きを受けて、ILLUSIONのウェブサイトやゲーム通販業者のウェブサイトから本作に関する記述が抹消され、小売店では撤去が相次いだ。
……とはいえ、既に消費者に売られている分が回収されているわけではないので、ネットで調べたり街へ行って探せば、レイプレイが見つかる可能性は無くはない。(ただ、既に絶版になっているため、高ければ十万円台で売られている場合もある)
6月2日にはコンピュータソフトウェア倫理機構が加盟会社を集めて緊急懇談会を行い、性暴力描写の自粛ならびに倫理規定の見直しが決定した。同月7日、ポップカルチャーに対する法的規制に反対している市民団体コンテンツ文化研究会が緊急集会を開催。インターネットを中心としてこの問題が議論される中、翌7月9日には自民党女性局が「性暴力ゲームの規制強化に向けた提言」を自民党マニフェスト策定プロジェクトチームに提出した。
……ここまで書いた上で一つ言える事がある。
ぶっちゃけ無許可販売した輸入販売業者がそもそも違反行為をしたのであって、罰せられるのは輸入販売業者側である。また、自分の不祥事を揉み消そうとしたイギリスの国会議員が大げさに騒いだせいで日本のエロゲ業界がさらに冷え込んだのかもしれない。(あくまで一部意見であるが……)
ヒラコーもILLUSIONがお好き?
しかし、外人連中がギャーギャー下らん事を言っていても、ILLUSIONは日本国内のアダルトゲームメーカーである。ロリコンが多いイギリス人なんかに負けずに頑張ってほしいものである。
ちなみに、そんな外人連中よりもILLUSIONを理解している偉大な漫画家がいる。
そう、誰であろう『HELLSING』の著者こと平野耕太先生(以下ヒラコー)である。
ゲーム雑誌『ゲーマガ』で連載されていた『以下略』(著者はもちろんヒラコー)という作品で、ヒラコーと同じ苗字の『ヒラノ』という男性が、第一話「隠し砦の三悪人」のある一コマでこう発言した。
ヒラノ「なぁなぁ、テクモの技術でイリュージョンのゲーム作ったら無敵じゃね? 」
……誤解の無いように言っておくが、後に発売された単行本でも原文ままでこう述べている。
確かにテクモの技術でILUUSION作品が出たら、爆発的ヒットは間違いだろう。
だが、はっきり言ってそれがDOAXとSexyビーチの事を指すのだったら、その二つのコラボは止めておいた方が賢明だろう。(舞台が南の島で、出ているキャラが美女ばかりという時点で被ってるのでヤバイ。R-18な意味で)
……何はともあれ、もしそんな夢のようなコラボが実現したら、エロゲプレイヤーにとってはまさに最高の作品を期待するであろう。(もちろん可能性は確実に低いだろうが……)