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概要

ラディカル・フェミニズム(英語:radical feminism、略称:ラディフェミ)とは、急進的・先鋭的なフェミニズムで、早い話がフェミニズムの過激派と呼べる。社会変革・男女平等を主張しながらも、女性に対して従来の補助的・性的役割を押し付けてきた新左翼・マルクス主義に対する失望から誕生したラディカルなフェミニズムの一形態である。

スタンス

男性を抑圧者と見做し、男女の利害は競合・敵対すると考える。また「女性」という性を1つの大きな組織と捉え、その反対に「男性」も同様としている。男女を全く別の存在として捉え、女性の身体的・政治的主体性に重きを置いている。「身体的有利者である男性が身体的不利者である女性を抑圧・支配するように構成された社会システム」=「性の政治」と定義し、男性が経済的な主軸として機能している家庭(いわゆる「家父長制」)・男女間での恋愛と結婚について、「女性を抑圧する元凶」として強硬に反発している。

性産業

買う側の男性と売る側の女性の関係は「人身売買」であるという見解を示し、反ポルノ・反売春を活動の軸の1つとしている。例えば男性向けに女性を性的客体化した創作物が普及している事を「女性を一般に性的なものとして落とし込む事であり、男性の利である。」とし、「性的鑑賞物とされる女性にとって害だと定義する。」などの主張がある。

リベラル・フェミニズム

個人主義を前提とした男女平等ジェンダーフリー・女性の性の開放などを主張し、集団としての男性と戦う必要は無いと考えるリベラル・フェミニズムとは深刻な対立関係にある。政治的には左派に近い見解を示す者が多く、リベラル系メディアに称賛される事も少なくない。しかし男性は勿論の事、リベラル・フェミニストに対しても「名誉男性」・「偽善者」だとして強烈な批判を浴びせる事さえある。

余談

ラディカル・フェミニズムは男性との恋愛・結婚・家庭そのものを女性を抑圧する元凶とし、「母性・結婚・売春は男性を支える組織であり、結婚は男性の性欲に奉仕する為の組織である。」とした。ただしこれはフェミニストの間でも賛否の割れるラディカルな主張であり、男性と恋愛している者・既に結婚している女性の排除に繋がった為、ラディカル・フェミズムは組織内で対立と分裂が度々発生した。

ある程度派閥があるものの、特に反出生主義者と既婚者・子持ちとの間には大きな溝がある。あくまで「女性の権利を確保し、社会的地位を高める事」が本来のフェミニズムの目標である為、過剰にミサンドリー(男性嫌悪)に寄った存在は批判の対象となる。アメリカで批判される宗教保守との協調は、日本語圏ではあまり見られない。反トランスジェンダーで一致するTERFの場合、保守派由来の海外の言説(PragerUなど)を持ち出す例は見られる。

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