概要
漫画は海野そら太がヤングジャンプで連載。2009年12月18日に最終6巻が発売されている。
舞台では清瀬役を黄川田将也、蔵原役を和田正人が、映画では清瀬役を小出恵介、蔵原役を林遣都がつとめた。
ストーリー
東京の住宅街にある古ぼけた寛政大学の学生アパート、竹青荘。アオタケという通称で親しまれるこの建物に、ある日の夜住人の1人の清瀬灰二が1人の少年を連れてくる。春から寛政大学に通う蔵原走という名の少年は、ここ数日野宿同然の生活をしており、コンビニでパンを万引きしたところを清瀬に捕まり、アオタケに連れてこられる。
事情を聞いた清瀬は、蔵原にアオタケに住まないかと誘い、個性あふれる8人の住人と引き合わせた。しかし、清瀬が蔵原を誘った裏にはとんでもない野望が秘められていた。ある日の飲み会で、清瀬はこう言い出した。
「目指すは、箱根駅伝だ!」
素人ばかりの住人たちが、走ることを通して成長していく爽快青春小説。
登場人物
寛政大学
・清瀬 灰二(ハイジ)4年
箱根駅伝を目指すといい始めた張本人。住人の食事作り、練習メニュー作りも1人でこなしている。アオタケの住人全員が清瀬に胃袋と首をつかまれている。
・蔵原 走(カケル)1年
天性のスピードランナー。高校時代に問題を起こして退部し、それ以来走らないと決めていたが、清瀬らと共に箱根を目指すことに。
・岩倉 雪彦(ユキ)4年
3年の時点で既に司法試験に合格していた秀才。高校時代は剣道部に所属していた。
・坂口 洋平(キング)4年
雑学王(クイズ王)であることがあだ名の由来。漫画では関西弁になっている。
・平田 彰宏(ニコチャン)3年
留年と浪人で3年だがすでに25歳。箱根を目指す前まで煙草を吸っていた事があだ名の由来。
・杉山 高志(神童)3年
山奥の村で育ち、そこで神童と呼ばれていた。道に迷うムサを助けるなど、親切な一面がある。
・ムサ=カマラ(ムサ)2年
ケニアの国費留学生。裕福な家の出身だが、社会勉強のためアオタケにやってきた。
・柏崎 茜(王子)2年
王子のように綺麗な顔をしているが、二次元にしか興味が無いと言っている。運動音痴。
・城 太郎(ジョータ)1年
双子の城兄弟の兄。高校時代は弟と共にサッカー部に所属。明るいムードメーカー。
・城 次郎(ジョージ)1年
双子の城兄弟の弟。兄と共に明るいムードメーカー。
・勝田 葉菜子(かつた はなこ)1年
八百屋の娘でマネージャー。双子を好ましく思っている。
東京体育大学
・榊 浩介(さかき こうすけ)1年
蔵原の高校時代の同級生。寛政大に対抗心をもっている。漫画では訛りが抜けておらず、身長が小さいという設定が増えていた。漫画の予選会では背番号6。映画では10区を走っているが、それ以外ではいずれも8区を走った。
漫画オリジナルキャラクター
・朝倉 恭平(あさくら きょうへい)4年
東体大の主将で、松平と同じ一般入試組。予選会での背番号は1で、箱根では10区を走る。
・古賀 智己(こが ともみ)3年
3年生エースで、高校は榊、蔵原と同じ仙台城西高校に所属していた。2年、3年と連続で2区に抜擢される。
・松平(まつだいら)3年
マネージャーで、高校時代は島根で走っていた。清瀬に憧れを持っている。
・丸谷 陽二(まるたに ようじ)4年
1500m専門の選手だが、長距離も走れる。初登場は5巻で、ニコチャンに女と間違われた。
・持田 廉(もちだ れん)2年
話し方から九州出身と思われる。6巻で初登場した。
・池内(いけうち)
7区での給水担当だった生徒。
六道大学
・藤岡 一真(ふじおか かずま)4年
高校(出雲一高)時代は清瀬のチームメイトだった。六道のエースで箱根3連覇の立役者。
漫画オリジナルキャラクター
・林 憲二郎(はやし けんじろう)2年
箱根では2区を走り、古賀とは8秒差の4位で襷を繋ぐ。入学当初から期待のルーキーと騒がれていた。
馬背田大学
漫画オリジナルの大学。前回の箱根では3位で、襷にはお守りが縫い付けてある。
・山科 隆広(やましな たかひろ)4年
馬背田の不動のエース。箱根では連続で2区を走る。1万mの自己ベストは28分14秒。