『Sa・Ga2秘宝伝説』(以下サガ2)の終盤で最後に加わるNPC。
サガ2には様々な神や女神が登場するが、このキャラクターは自らを「古き神々の一人」としか名乗らず、ステータスでも「めがみ」としか表記されないため、本名は不明。
その活躍は印象深く「サガ2の女神」と言えばこのキャラクターを指すことが多い。
概要
アポロンとの死闘で瀕死の重傷を負った父親を救うため、すべての秘宝を使った主人公の前に姿を現す。
主人公の心を読んで事情を把握し、父親をあっさり蘇生して「ほんとに かみさまなんですねー」と感嘆されるが「ほんとは ちょっとちがうけど どっちでもいいわ」と説明を放棄。
アポロンの野望の副作用で、すべての世界が中心もろとも崩壊の危機に見舞われてしまい、それを食い止めるために主人公たちに協力を要請。
「このサイズだとなにかとふべんね」と倍近くあった体躯を縮めてパーティに加わる。
その強引さに主人公も呆れており、ある意味とてもサガらしい女神と言える。
最強のNPC
全てのパラメータが99な上に主要な秘宝をまとめて装備している「秘宝の集合体」であり、当然ながら戦闘能力は折り紙つき。
敗北の要素がほぼ見当たらない最強のNPCである。
しかし、そんなキャラがラストバトルに参加してくれるほど甘くはなかった。
なお、ゲーム上はモンスターとして扱われている。秘宝をアイテムとして装備しているためアイテム欄の空きが無いが、実は空きがあっても装備追加はできない。
単独で挑んだ最終決戦
崩壊を食い止めるためには世界の中心で修理を行なわねばならず、中心部を守る自律型巨大兵器「最終防衛システム」とやむを得ず対決することになる。
しかし、待ち構えていた最終防衛システムは2体。
そこで女神が1体を、主人公たちがもう1体を相手にすることになり、最終決戦の火蓋が切られるのだ。
主人公たちが激闘の末に最終防衛システムを撃破すると、女神はなんと単独でもう1体を撃破していたのである。
当時のファンからもさすがに無茶じゃないかと思われていたところは少なからずあったようで「電源を切った」「元の巨大化した姿で蹂躙した」など色々言われてきたようだが、撃破できたことは事実なのである(実際にデータ改造で女神とタイマンさせて撃破できることを証明したプレイヤーもいるほど)。
秘宝伝説の真実
女神は世界を修理する役目を持っており、世界が崩壊の危機に見舞われるたびに、自分を呼ぶ者を秘宝の姿で何千年も待っている存在であることを語る。
それこそが語り継ぐべき「秘宝の伝説」であり、それを子孫に語り継いでいくことを誓って、主人公たちは帰路につく。
まさに「秘宝伝説」のラストを飾るのに相応しいNPCだったと言える。
しかし、DS版リメイクでは······························!!!
関連出演
『エンペラーズサガ』『ロマンシングサガリ・ユニバース』ではGB版、『インペリアルサガ(この時点ではNPC)』『インペリアルサガエクリプス』ではDS版の姿で参戦している。
インサガでは、自らを世界の「オペレーターかエンジニア」のような存在と説明している。インサガECでは、イベントでもだめがみぶりを発揮しているが、自分の力を聖王に憑依させる大技も見せている。
ロマサガRSでは、「世界システムにおける想定外の危機に対処する為に仕組まれた疑似神格装置」と説明されている。
要するに、超文明を築いた「古き神々」と呼ばれる種族が、世界(人工天体である描写が、DS版以降では分かりやすくなっている)のシステムメンテナンスの為に遺した保守要員。それが、「めがみ」と呼ばれる存在であるといえる。
余談だが、女神がパーティへ加わる際に一瞬で体を縮めたことから古き神々とは、かつて第3世界に住んでいた巨人族こそがその正体だったのではないかという説も存在する。(その場合、元巨人の酒場のジョニーも古き神々の一人だったことになるが)
関連イラスト
GB版
DS版