概要
ファミリーコンピューターで発売された初代『女神転生』およびリメイク作『旧約・女神転生』に登場する種族「妖獣」の緑色の三つ首竜の姿をした悪魔。
魔王セトが支配するエリア5の「炎の腐海」に出現し、通常攻撃の他ダメージ+BINDの「ほえる」を持ち、共通グラフィックのものには、紫の妖獣ヒドラと赤い怪獣スキュラがいる。
『魔神転生』には、種族「邪龍」の翼を持った三つ首竜として登場している。
元ネタ
ソロモン72柱の一柱である悪魔ウァレフォル/ヴァレファール(Valefor)のことで、元の伝承では驢馬や人の頭を持つ獅子や、天使、獅子の頭に鵞鳥の脚を持ち兎の尻尾が生えた姿というキメラ的な姿で召喚者の前に現れる悪魔であるとされ、本来は多頭竜の要素は無い。
泥棒や盗賊の守護者であり、盗みへの誘惑や泥棒との和解という権能を持つ。
なお水木しげる氏の著書などの昭和の児童向け悪魔辞典において、普段は人を喰らうが気に入った者に悪魔の弓矢を授けるワニの身体に七本の頭を持つ多頭竜であるとされたので、そちらのほうがモチーフであると考察される。
水木氏の著書で挿絵となったのは別な書籍でマダガスカル妖怪とも名づけられた、まるで王冠を被った黙示録の竜のような、コンラート・ゲスナー著の『動物誌』に掲載されたヒュドラ図を元にした妖怪画だった。