バイバイ・リバティー・危機一発!
ばいばいりばてぃーききいっぱつ
概要
「ルパン三世」TVスペシャルの記念すべき第1作であり、アニメとしては平成最初の作品でもある。ただし、放送枠は『金曜ロードショー』ではなく、日テレの当時の単発特別番組枠であった『土曜スーパースペシャル』での本放送となっている(なお、「金ロー」枠では山田氏の追悼企画としての放送となった)。
監督は出崎統。キャラクターデザインはPART1の容姿端麗ルパン、PART2中盤からの猿顔ルパンではなく、出崎と犬猿の仲という宮崎駿が忌み嫌った『ルパンVS複製人間』に似た面長な「馬面ルパン」を基調とした物となっており、この傾向はのちの4作目である『ロシアより愛をこめて』まで続いた。キャラデザ担当者曰く、初めて担当した仕事が「複製人間」であったため、敬意を表して同作に似せたものにしたのだという。
衣装はPART2を基調とし、ルパン「赤色のジャケット、黄色のネクタイ」を、五ェ門は「白の着物・茶色の袴」に設定されなど、以降のTVスペシャルでもほぼ全ての作品で採用される様になる。
2020年1月3日にはYouTube上の「TMSアニメ55周年公式チャンネル」にて、本編のネット配信が行われる。
あらすじ
高度情報化社会となった現代において、ルパンに関するあらゆる情報はデータ化され世界中の警察が管理していた。そんなご時世に嫌気が差し引退を考えるルパンだが、結局は次元が現在進めている計画に加わってしまう。その計画とは、自由の女神像に隠された世界最大のダイヤモンドを取り出すことだ。奇想天外な方法で自由の女神像ごと強奪したルパンは、その際に天才少年マイケルと出会う。ルパンに協力を申し出た彼から代わりに依頼されたのは、コンピュータのデータを自在に改竄できる「ニューウイルス」を作った母親を探し出してほしいとのこと。自分に関する警察の情報を無効化させるためにも、渡りに船とばかりに早速行動を開始するルパンだが?
余談
映画ルパンVS複製人間のエンディングテーマ「ルパン音頭」の歌詞に「自由の女神を盗み取れ」とあったが、この作品で実現することとなってしまった。