ネコの品種→チンチラ猫
概要
ネズミ目ヤマアラシ亜目チンチラ科チンチラ属に分類される齧歯類の総称。3種のうちChinchilla lanigeraが俗に「チンチラ」と呼ばれ、ペットとして流通している。
野生種はアンデス山脈に棲息し、大きなネズミに似ているが、穴を掘って地中に群れで巣穴を作って暮らし、ジャンプが得意。細く発達した後ろ肢と、バランスを取るための硬くてモフモフした長い尾が特徴的。耳は丸くて大きく、可愛い。
体に比して頭が大きく、全体的に「となりのトトロ」のような生き物である。
その柔らかな毛皮は、アステカの人々も珍重したという。乾燥地帯にすんでいるため、砂浴びが大好き。反面、水に濡れることや湿気は苦手であり、毛皮が一度濡れたら自然に乾くことはない。
そのため日本での飼育は基本的に空調が欠かせない。摂氏20度前後を保たねばならず、暑すぎても寒すぎても病気になる繊細さも持つ。
あまり知られていないと思うが実は絶滅危惧種で、生息地の破壊や毛皮目当ての乱獲が原因で現在はチリの保護区の一部に約千頭ほどしか生息していない。そのためワシントン条約で国際的な取引が禁止されている(日本で飼育されている個体は国内で繁殖されているので違反にならない)。
滅多に鳴かないが、夜中などに、たまにグウグウなどと鳴く。中国語では「龍貓」という。
このような可愛い外見でありながら、オスはセルフフ〇〇(通称チラニー)を行う。この行為ペニスに毛や砂埃がたまらないようにするためのクリーニングも兼ねている。