概要
それまでの具象絵画が一つの視点に基づいて描かれていたのに対し、いろいろな角度から見た物の形を一つの画面に収めるという独自の手法で、ルネサンス以来の一点透視図法を否定した。
ピカソはこの方法を用いた絵を一部の友人に見せたが反応が悪く、腹を立てた友人には酷い言われようだったようだ。ピカソの他にジョルジュ・ブラック、フアン・グリスといった画家がキュビズムの考え方による作品を残している。
名称
キュビスムとも。語源は同一であり、和訳すれば立方体のこと。フランス語読みか英語読みかという違いである。日本語では「立体派」と翻訳されるが、字義的には「立方体派」であり、訳語として不適切である。
ブラックの作品を見た評論家ルイ・ヴォークセルが「形を立方体に還元している」、画家マティスが「小さな立方体の集まりのようだ」と評したことによって「キュビスム」と通称されるようになった。
歴史
一般にキュビズムと言われることはないが、古代エジプトの芸術作品や日本の春画などにも同様の複数視点に基づく画法が散見される。
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野原しんのすけ 正面の笑顔が存在しない。