概要
1億3000万年くらい前のスペイン辺りに生息していたスピノサウルスの仲間。名前はギリシャ語で「チャンピオン」という意味。
見つかっている化石は少なく、右の上アゴ、歯、尻尾の一部のみだが、推定全長は10~11mとされている。
スピノサウルス科としては最古級の仲間で、イギリス発のバリオニクスに近縁。そのバリオニクス亜科ではもっとも原始的とされる。
ちなみにこの恐竜が見つかった「アルシリャス・デ・モレラ」という地層からは同じバリオニクス亜科のヴァリボナヴェナトリクスも産出しており、ヨーロッパ産のスピノサウルス類の研究に貢献することが期待される。