概要
惑星Ziは銀河系の中心部を挟んで地球とはほぼ正反対の位置に存在するゾイド星系の第2惑星で地球から約6万光年も離れている。
直径は地球の約85%で大気は地球とよく似ており、大気中には荷電粒子やタキオン粒子の存在する。また金属鉱脈の露出が多く、その為に海は金属イオンの濃度が高く、そこで誕生した生命は様々な進化を経て金属生命体ゾイドになっていった。また進化の過程による枝分かれで独自の発展を遂げた結果、地球人によく似たヒューマノイド型の知的生命体であるZi人ことゾイド族も誕生した。
惑星の周囲には地球の月にあたる衛星が3つある。
Zi人は見た目は地球人とほぼ同じだが、顔には必ずタトゥーのようなものがあるがこれは金属細胞があるからである。太古に存在したと言う古代ゾイド人は身に危険が迫ると一定時間のみ外皮を硬化させる機能メッキ化能力を持つ者も存在していたが今では退化したようである。彼らはゾイドを改造して土木作業や輸送などに使っており、または戦闘用として使う事も多い。
年号はZAC(ザク)である。
中央大陸戦争を始め、多くの戦乱が起きている。元々は金属生命体だけの惑星だったのだがZAC2029年に地球から来た宇宙移民船グローバリー3世号が不時着し、それに乗っていた地球人を始めとする地球産の動植物も存在するようになるなど生態系も変わっている。
だがそんなZiにも大災難が降りかかった。大陸間戦争の最中に巨大な彗星が衛星の一つに直撃、その大量の欠片が隕石となってZi中に落下すると言う大惨事になった。これこそが惑星Zi大異変グランドカタストロフである。この大規模災害は幾つかの大陸が被害を受け、数千万単位で人々が死に、多くのゾイドも絶滅、もしくは絶滅しかかるほどになったり、いくつかの技術も失われた。更には大異変発生からしばらくの期間、惑星全体に強力な磁気異常が発生して各ゾイドの機能が停止しその後もマグネッサーシステムを用いた全ての飛行ゾイドが使用不能となったが後にそれは収まった模様。
太古にはかなりの文明があったが既に滅亡し、今では遺跡が存在する程度である。
一時期はゾイド星とも呼ばれていた。
地名
中央大陸デルポイ
Ziの中央部にある大陸。かつての部族紛争を経て建国したヘリック共和国とそれに反抗するゼネバス帝国が存在したが、中央大陸戦争の果てにヘリック共和国が統一した。大異変で大陸が3つに分断されるほどの被害を被ったが復興が行われている。
暗黒大陸ニクス
ガイロス帝国が存在する北部の大陸。かなり険しい地形でつかの間の春と長い冬を繰り返す極寒の地。東西南北には火山脈が伸びていて、それが絶えず巨大地震を引き起こす危険地帯でもあるがこの地熱エネルギーによってニクスの人間やゾイドを含む生命は生きていた。
過酷極まりない大陸なのでニクスの人々は他の豊かな大陸へ進出することを夢見、そして他の大陸の人々はニクスを「暗黒大陸」と呼び恐れていた。
ここにはドラゴンやワイバーンなど神話に出てくるような野生ゾイドが存在し、ゾイド個々の能力は大陸独自の鉱物「ディオハリコン」を与えることによって強力になっていたが、大異変のせいでこれらは失われている。
トライアングルダラス
中央大陸と暗黒大陸の間にあるダラス海にある強電磁海域で深海から成層圏に至るまでプラズマ嵐が吹き荒れている。昔から海難事故が多い魔の海である。
大異変のせいか、強電磁波が強まってしまっておりゾイドの機能を狂わせてしまう危険エリアとなっており通行はもはや出来ない。がマッカーチスみたいに強電磁波に対しての防御策を持ったゾイドが後に作られ、またある時に強電磁波と嵐が吹き荒れない回廊が発見された事でとりあえず通行が出来る。
西方大陸エウロペ大陸
中央大陸の西側に存在する大陸。北エウロペ大陸と西エウロペ大陸、南エウロペ大陸からなる3つの大陸で構成されており、多くの野生ゾイドも大異変を生き延びて生息している。古代ゾイド人の遺跡が数多く眠っている。オーガノイドシステムはここにある遺跡から発見されたテクノロジーで、ライガーゼロやケーニッヒウルフはこの大陸の出身である。
強力な統一国家など存在せず、さまざまな民族やゾイドが共存していたがトライアングルダラスのせいで中央大陸に攻め込めないガイロス帝国がZAC2099年に中央大陸への侵攻の足掛かりとして攻め込んだ事が第2次大陸間戦争の序盤西方大陸戦争の始まりとなり、開戦後に現地民はヘリック派とガイロス派に分裂した。
東方大陸
東にある大陸でZOITECなどの企業が存在する。
大異変のせいでゾイド生態系が壊滅状態になっており、ZOITECはこれに対処するべく人工的なゾイドとしてブロックスゾイドを作った。
地球人の末裔が多く住んでいるらしい。