廃車体
はいしゃたい
「車両」としての役割や機能を失った、車両の残骸。
概要
車両としての役割を終えた(廃車)乗り物が解体されずに(或いはそれと分かる程度に解体された状態で)残された残骸。乗用車やトラック、バスから鉄道車両まであらゆる車両を指して使える語。
似た呼び名に「草ヒロ」があるが、こちらは廃車せずその場所で長い間保管しているものも含まれる。
そのまま放置され朽ちていくか、工場などに引き取られて重機や工具などで跡形もなく解体されていく。これで生じた廃棄物は材質に合わせてリサイクルしたり、ひと気のない郊外などに不法投棄されるなどして処分される。
たとえばアメリカ合衆国ニューヨーク州では、廃車した地下鉄車両から配線などの内装や汚染物質を全て取り除き、構造体を洗浄したうえで、海底へ意図的に沈没させている。この廃車体は長い年月を経て人口的な漁礁へと姿を変える。