概要
1988年にカプコンが制作、稼動したアーケード用横スクロールアクションゲーム。
同社より稼働された『魔界村』(1985年)の続編であり、各種ホビーパソコンへ移植された他、セガ・マスターシステム、メガドライブ、PCエンジンスーパーグラフィックス、X68000にも移植された。
新武器の追加、武器の発射方向の上下方向の追加、魔法の鎧の装備による魔法の追加などが行われている。前作より難易度が低いがそれでも難しい。シリーズお決まりの2周目をクリアしなけければ真のEDを見ることができない。
ステージ構成
ステージは全部でラスボスステージも含めて6つと他のシリーズと比べて少ない。
ステージ1 処刑場〜人喰い丘
前半は処刑場が舞台。至る所にギロチンが備え付けてある。後半は雨が降り吹き荒れる風の地帯と小高い丘がある。
出現モンスター
- 死神
死者の魂を狩る魔物。このゲームでは前作のゾンビと同じ最初のザコ敵となっている。地面の中から現れる他、物陰から現れたり、上段から飛び降りてくる。
- ハゲタカ
アーサー目掛けて飛んでくる。
- 食人花
ドクロを三方向に飛ばしてくる植物。
- カマイタチ
竜巻を纏っており、両手が鎌になっている獣。
- 怪根
地面から無限に生えてくる根っこ。
- オークマン
豚の頭をした魔物。アーサーを見つけると大ジャンプをして突進する。また、下の段にいると消化液を吐いてくる。
ボス
- シールダー
一つ目の邪神。頭部を切り離して火の玉を吐きながら襲ってくる。
ステージ2 腐食した村〜火炎の村
前半は滅ぼされ朽ち果てた村が舞台で背景に半壊した風車がある。さらに中盤には大量の頭蓋骨の山があり、レッドアリーマーキングが待ち受けている。後半は燃え盛る炎の町となっている。
出現モンスター
- 岩亀
人の顔のような大きな岩の甲羅を背負った亀。ジャンプして跳ねてくる。
- アリジゴク
相手を引きずり込む虫。穴に落ちたら鎧状態でもミスになる。
- 鬼カゲロウ
アリジゴクの成虫で、左右から飛んでいく。
- レッドアリーマーキング
種族の中は優れたレベルで角が生え、鎧を身のつけている。ステージ2では頭蓋骨の山の上に鎮座して頭蓋骨を投げつけてくる。
- ファイアーバッド
炎のコウモリ。火柱の時は無敵。
- グリーンモンスター
前作に登場した人食い植物。
ボス
- ケルベロス
炎を纏った地獄の番犬。門を通ろうとする物を八つ裂きにする。
ステージ3 ランクル男爵の塔〜魔像
前半は塔の中のエレベータで上を昇る魔界村シリーズ初の強制スクロールとなっている。地形で塞がれた場所に潰されると鎧状態でもミスになる。後半は人食い石像が並んだ地帯であり石像の舌をつたっていき、石像に食べられると鎧状態でもミスになる。
出現モンスター
- フライングゴブリン
羽の生えた小鬼。頭上に群がって石を落としてくる。
- 泥鎧男
塔の壁に張り付いている液体まみれの鎧騎士。
- ビボルダー
浮遊している謎の球体の魔物。
- 鬼カゲロウ
ボス
- ガスト
雲を纏った一つ目の魔物。電気を発しているときは無敵。
前作のボスも含めて唯一『帰ってきた魔界村』に登場しない。
ステージ4 クリスタルの森〜腐海
前半はエメラルド鉱石の洞窟を進む。背景に魔物の骨らしき物がある。後半は滑る足場を進み、地底へと降りていく。とある理由で剣がアイテム出現テーブルから外されている。
出現モンスター
- 邪面塔
石柱の魔物。
- ヌプヌプ
触手のような長い体の怪物。
- マッドハンド
手の形をした魔物。握りつぶされると鎧状態でもやられてしまう。
- 斜面蛇
地面を這っている不定形の蛇。
- ダストモンスター
壁から生えている蛇上の魔物。
- 死神
ボス
- オーム
腐海の最深部に潜む巨大な芋虫の魔物。五つの心臓をすべて潰さないと死なない。オームはその場から動かず二種類の虫をけしかけてくる。剣による通常攻撃は心臓に届かず、剣の魔法も当てづらい。
ステージ5 大魔王の城
ルシファーの住む城。最終ステージだが、長いため中間地点が存在する。
出現モンスター
- スカルドラゴン
動く龍の骨の姿をした魔物。
- レッドアリーマーキング
- オークマン
- 鬼カゲロウ
- フライングゴブリン
- アスタロト
前作『魔界村』のラスボス。本作では中ボスとして登場し、場所によっては何故か二体同時に出現する。
- シールダーの首
ステージ1のボスの腕と頭だけで壁に張り付いている。
- 小ガスト
ガストの小型版。
ボス
- ベルゼバブ
その名の通り巨大な蝿の姿をした魔物。弾を撃ってきたり無数の蝿に分裂してくる。
最終ステージ 大魔王の部屋
ラスボス
- 大魔王ルシファー
新たな魔界に君臨する大魔王。玉座に座ったままの堂々たる姿でアーサーを待ち構え、両手の先からビームを発射する他、足で踏みつけ攻撃を繰り出す。