プロフィール
PC名 | 鍾離 | 魈 |
---|---|---|
CV | 前野智昭 | 松岡禎丞 |
誕生日 | 12月31日 | 4月17日 |
元素 | 岩 | 風 |
身分/真名 | 岩神モラクス・岩王帝君。「往生堂」に招かれた謎の客卿。 | 璃月を守る仙人・夜叉。またの名を降魔大聖、護法夜叉大将。 |
年齢 | 6000歳以上 | 2000歳以上 |
英語表記 | Zhongli | Xiao |
所属 | 岩国璃月 | 岩国璃月 |
命ノ星座 | 岩王帝君座 | 金翼鵬王座 |
オリジナル料理 | とろ火で煮込んだ腌篤鮮 | 杏仁豆腐(夢) |
以下、二人に関わる内容を記載する。
概要
璃月の元神であり往生堂の客卿・鍾離×璃月を守護する夜叉の生き残りである仙人・魈のカップリングである。
以前から、魈側のキャラクターストーリーやボイスでは深い関係が仄めかされていたが、作中では直接接触することがなかった。
(メインストーリーでは鍾離の都合で接触が不可能。二回目の海灯祭では鍾離が望舒旅館を訪れたが、魈が不在で擦れ違っていた)
バージョン2.7で追加された魔神任務 間章第2幕『険路怪跡』のムービー中にて、ついに二人のやりとりを垣間見ることができるようになった。
この章は解放条件が複数あり、ストーリー解放までには非常に時間がかかる。
しかしながら、公式YouTubeにムービーが載せられている為、二人の会話を確認するだけならば容易である。
気になる方は【原神】険路怪跡ストーリームービー「生と死の刹那」で検索してください。
間章第2幕での終盤の会話から、旅人の知らぬ間に鍾離と魈は何度か会っていることがわかる。
(鍾離が旅人のことを魈に対して話したのは、少なくとも、例のムービー中で会っている時より前であろう)
世界任務「扇底春秋」は、間章第2幕後の魈に関わるセリフが含まれる為、続けて進めることをおすすめするが、鍾離の伝説任務『古聞の章第2幕「匪石」』を終えていない場合は発生しないので注意。
バージョン3.4『織りなす調べ、華更けて』のエピローグにて、胡桃主催の食事会に参加することになり、香菱らの前で初対面の凡人と仙人を演じなければならない状況に陥っていた。
詳細はストーリーネタバレの項目に記載。
詳細
容姿
原神のキャラクターは皆容姿が整っているが、公式で『端正な顔立ち(鍾離):公式サイトより』、『絶世の美少年仙人(魈):キャストインタビューより』などと外見の美しさについてはっきりと語られている者は案外少ない。
ボイス
- 鍾離『魈について…』
「連理鎮心散」という薬を魈に渡すよう旅人に依頼している。
人間の薬は仙人には効かないと魈本人が言っているが、鍾離が渡すその薬は常人には耐えられないようなものである。
バージョン3.6のWEBイベント『百草皆薬』で、白朮から魈宛の薬に「人間の薬で仙体を癒すことはできないかもしれない」と書かれていた。
あらゆる医術に精通している白朮にも作り出せない為、鍾離自身が処方している可能性が高い。
現状詳細は不明だが、魈の為にわざわざ用意したのは確かである。
業障に苦しみ、今も責務を果たし続けている彼を気にかけているようだ。
※バージョン3.0にてボイスが修正された。
【旧】
帰離原の少年仙人か…ふむ…今日になっても彼はその責務を果たしている…この「連理鎮心散」を彼に渡してくれるか。そうだ、パイモンが食わないように注意するんだ。この薬は…常人が耐えられるものではない。
【新】
帰離原の少年仙人と言ったか?…あぁ、彼は今日に至ってもその責務を果たしている…この「連理鎮心散」を、俺の代わりに渡してきてくれないか。そうだ、パイモンが食わないように注意するんだ。この薬は…常人が耐えられるものではない。
修正版は「帰離原の少年仙人」と呼んだのが旅人だと明確になっている。
また、「俺の代わり」と主語が追加された為、薬は通常鍾離自らが渡しているということが推測できるような台詞となった。
- 魈『鍾離について…』
鍾離の普段の様子を旅人に尋ねている。
魈は感情の起伏が少なく常に淡々としているが、このボイスはいつもの彼とは明らかに態度が違っている。
その反応から、いかに鍾離のことを大切に思っているかがわかる。
間章2幕では帝君と呼んでいたが、ここでの呼称は鍾離様である。
鍾離が普段は鳥の散歩や花見、骨董鑑賞を行っていると聴き、魈は何か深意があるのかと困惑していた。
なお、これらのボイスは一部例外はあるが基本的には関係が深いキャラクターから先に並びやすい傾向がある。
(ジンならばバーバラ、ディルックならばガイア、雷電将軍ならば八重神子が最初にある)
鍾離と魈はお互いに最初にそれぞれを語るボイスが載せられている。
性能
- 戦闘面
鍾離は現状最強のシールドを持ち、全属性のデバフ、石化もこなせるという破格の性能である。
どの編成にも合わないことがない上、攻守のバランスを取れば一人でもやっていける。
魈は自己強化に特化しており、単騎でも充分に戦える火力を持っている。
お互いに一人でもやっていけるのだが、二人の長所を同時に組み込むと抜群の安定感を引き出すことができる。
魈に不足している面は、元素爆発時の自傷による打たれ弱さ、風耐性へのデバフと元素チャージ問題である。元素チャージ問題は聖遺物次第で試行錯誤できなくもないが、自己耐久力とデバフはどうにもならない。
鍾離のシールドがあれば、自傷ダメージを受け続けている状態で敵の攻撃に被弾したとしても、瀕死になるという事故が起き難くなる。また、風耐性を下げる方法が少ない為、鍾離の全属性耐性ダウンはかなり貴重である。
鍾離の爆発による石化の効果時間は短いが、魈の落下攻撃で敵がノックバックして散り散りになるという状況も少しだけ防ぐことができる。
他のキャラクターの場合、高みを目指す為には元素反応や元素共鳴などの理由から鍾離を編成に組み込まない事があるが、現状の魈には最適編成としてほぼ確実に鍾離を入れる。一人でも戦えるが二人ならば安定するという性能は、特に魈の『帝君に救われ、彼の下で戦い続ける』というキャラ設定に合っているように思われる。
ちなみに鍾離の6凸(完凸)の回復性能は彼のシールド耐久力を考えるとほぼ不要に思われるが、常に自傷で体力が減り続ける魈にとっては恩恵がある。(護摩の杖を使う場合には注意が必要)
余談だが、鍾離のシールドで防ぐことができないものは侵食や凍結等いくつかあるが、すぐに問題になるような事は起きにくい。だが、日常的に起こりやすい事故として落下ダメージだけはシールドを張っていたとしても免れない。
それに対して、魈はどこから落下したとしても攻撃体勢を取っていればダメージを受けない。
お互いに庇い合えるような一面を持っている。
【バージョン3.3以降】
風属性のサポーターであるファルザンが実装された為、風のバフデバフが任せられるようになった。
魈の15秒という長い元素爆発効果時間をフルにカバーできるのは鍾離とファルザン、そして浮舎と縁が深い聖遺物『辰砂往生録』である。
- 武器
鍾離のモチーフ武器「破天の槍」は、シールドを張ったまま装備者がその場に出ていなければ効果が発動しない。シールド特化で鍾離を使う場合、アタッカーに攻撃の役割を回してしまう為、彼に持たせてもこの武器の効果を発動できない。
鍾離をシールド役として運用し、火力が安定している魈に破天の槍を持たせれば、聖遺物次第で真価を発揮することができる。
ちなみに、声優の前野氏は自身のYouTubeチャンネルで鍾離と魈のモチーフ武器を交換させて螺旋に挑んだことがある。
公式YouTube
- 公式キャストインタビューにおける魈役の松岡氏のコメント
(渡された資料を読み通しながら)
「岩王帝君モラクスについて。長年の苦痛から解放してくれて、魈という名前を与えてくれた恩人。あまりにも敬愛しすぎて軽々しく口に出せない。」
「それぐらい大事な人だった」
- 【原神】ストーリームービー「世にある至味」
月逐い祭のムービー。鍾離(岩王帝君)と魈がいるのは2分47秒頃である。
イラストが徐々に色付いていくが、魈と銅雀と帝君が変化するのはほぼ同時だった。一拍遅れて手前にいる女性(歌塵浪市真君)に色が付く。
帝君が璃月港を見下ろす構図から絵が続いているため、魈たちがいるのは天衡山の可能性が高い。現在の銅雀寺も天衡山にある。
- 公式ラジオ テイワット放送局 第29回
松岡氏初ゲスト回。
- 公式ラジオ テイワット放送局 第49回
2周年記念の山手線ラッピングトレインの魈の車両に前野氏が乗車したと発言している。
乗車時には鍾離のラッピングを見つけられなかったが、実は魈の隣が鍾離だったということを降車時に気付いたもよう。
- 公式ラジオ テイワット放送局 第73回
ゲームプレイ時、前野氏の操作キャラクターが破天の槍装備の魈だった。(22分53秒頃から)
装備している風の翼は『金琮天行の翼(璃月の翼)』のようである。
- 風物集短篇——璃月編
璃月の風景を中心としたアニメーション。仙人と一部のNPCが登場している。
魈は璃月港を、鍾離は層岩巨淵を見下ろしている。
- 【原神】オーケストラコンサートCM
2023年のオーケストラコンサートCM用のショートアニメーションが公開された。
鍾離と魈の描き下ろしの衣装の雰囲気がどことなく似ている。
通常のキービジュアルでも隣にいるのだが、縦長に調整された画像(中国での予約サイトの画像)になるとかなり二人の距離が近くなっている。
その他
- 望舒旅館関連
掲示板に鍾離が書き残したと思われる文章がある。
二年目の海灯祭(バージョン2.4)での鍾離のセリフ通り、会う機会ならばこれからいくらでもありそうである。
三年目の海灯祭(バージョン3.4)でついに望舒旅館で魈と会話をしているシーンが公開された。(厳密に言うと会っているのは海灯祭の数日前である)
会話内容は、胡桃にごま油のおつかいを頼まれた鍾離が、望舒旅館まで歩いて移動し、言笑から松茸とハムをもらったことを嬉々として魈に伝えているという実に他愛のないものである。
魈はそもそも雑談を好まないが、鍾離も作中では日常会話のような取り留めの無い話はあまりしていない。特になんでもないような日常会話をしたくなる相手というのは、それだけ大切な相手なのかもしれない。
- 関係者等
・若陀龍王
モラクスの友の一人であり、現在は秘境「伏龍の木」の底で眠りについている。
魈が甘雨の修行のために集合場所としたのがこの木の前である。
この場を修行の地としたのは何か理由があったのか現在は不明。
・グゥオパァー
竈神マルコシアス。体も知性も低下したまま眠りについていたが、香菱の「ピリ辛蒸し饅頭」の匂いで目覚めた。
かつての仲間のことはわかるようで、月逐い祭で特に鍾離や魈には大きく反応を示していた。
基本的に落ち着きがないため、すぐにどこかへ移動してしまうが、留雲借風真君の登場時は目を丸くしてじっと見つめ続けていた。甘雨が登場した際には画面内から消えてしまっていたため、彼女とは過去に会っていなかった可能性がある。
・削月築陽真君
帝君の弟子だと唯一石碑に刻まれている仙人である。
2023年の4月17日の誕生日に、魈は彼を旧友と書いていた。
・弥怒(心猿大将)
仙衆夜叉の一人。岩元素の男性。
現在身につけている鍾離の衣服は彼によって作られたものである。
魈は鍾離がそれらの衣服を複数所持していることを知っている。
・螭
現在の軽策荘にいた魔神。かつて乱を起こしたが、帝君によって制圧された。
その後、魔神の残滓が生き物に害を為さぬよう、帝君が像をもってそれを鎮めたと魈の口から語られた。(白朮伝説任務にて)
現在も封印に問題はないと魈は言っているが、地底から少量の血は漏れ出ているようだ。
ちなみに魈の実戦紹介動画では、螭と関連のある場所で戦っているシーンがある。
・言笑
望舒旅館の料理人。オーナーから魈の世話を任されている。
鍾離とは世間話をする程度には親しいようで、松茸とハムを譲っている。
- イベント「西より届く香り」
二人とも黄金ガニが苦手だということが判明している。
鍾離は海産物全般が苦手であり、魈は料理に手間がかかり、味が濃いものを苦手としている。
- 公式アプリ『HoYoLAB』
原神2周年に合わせ、アプリ内でファンイベントが開催された。
イベントページにある動画の一つに、猫となった魈を抱き上げる鍾離のシーンがある。
抱き上げるだけでなく膝にも乗せている。
HoYoLAB公式YouTubeでもその様子を一瞬だけ観ることができる。
動画の概要欄にイベントページへのリンクがある為、興味がある方はそちらから。(※原神アカウントとの連携が必要)
- 書籍『るるぶ原神』
2022年12月発行「るるぶ編集部」が制作したガイドブック。
3ページ目に鍾離と魈が並んで歩く(魈が歩幅一歩分鍾離の後ろにいる)画像が載せられている。
- 書籍『原神ファンブック』
2023年4月発行の公式ファンブック。
気になる仲間たちの関係性(璃月編)のページに鍾離と魈の記載がある。
- 公式weibo
春節ミニキャライラストで鍾離と魈が一緒に描かれている。
魈上仙辛苦了。粗茶淡饭,招待不周,还请多担待。
(魈仙人、ご苦労だったな。大したもてなしもできず、申し訳ない)
望舒旅館の露台にて、鍾離が料理と茶を贈り、魈を労っているシーンかと思われる。
三年目の海灯祭エピローグの話に合わせて、鍾離が魈を「仙人」と呼んでいる。
ストーリーネタバレ
- バージョン3.4『織りなす調べ、華更けて』
海灯祭三年目、エピローグにて。
ストーリーの主要メンバーは胡桃の食事会に呼ばれた旅人、パイモン、鍾離、香菱、行秋、重雲、魈、呼ばれていなかったが途中参加したウェンティである。
上記で名前が太字になっているキャラクターには面識があり、それぞれ隠し事がある。ウェンティと鍾離は神としての正体、行秋は作家として活動していることを隠している。
(ちなみにウェンティと鍾離の正体を知っているのは魈と旅人・パイモンのみであり、行秋の作家業のことはウェンティしか知らない)
鍾離は魈が来ることは胡桃から知らされておらず、魈の方は『元素力に縁がある友人しか招待していない』としか聞かされていなかった。お互いに食事会に参加することは知らなかったが、鍾離は宴席の場に後から合流した魈を見ても驚く素振りを見せず、「降魔大聖」「金鵬大将」(中国語では「金鵬上仙」だった)などと呼び、彼の功績を称え始めた。
初対面だという演技を始めた鍾離の様子を見て言葉に詰まる魈は、彼への呼称を悩みながらようやく「客卿殿」と呼び、話を止めようとしていた。
魈は重雲ら若者たちからの称賛に「かしこまる必要はない」と告げたり、胡桃の尋問のような言葉に「我は妖魔を屠ることしか取り柄がなく、学びには疎く、聞いたことがない」などと話を逸らしたり、慣れないこの場の雰囲気に気まずさを感じていた。
一方、元神だとバレてはいけない筈の鍾離は途中参加のウェンティと称賛を交えた煽り合いを始めていた。
奇妙な空気が漂う中、ますます困惑する魈を旅人が気遣い外へ連れ出していく。
旅人が問いかけると、魈が困っているのは状況の問題ではないようだった。
仙人にも宴が好きなものは多く、かつては魈も強引に連れて行かれることがあった。
しかし、仙人たちは得意分野がはっきりとしており、それに対して誇りを持っている。その為会話は直接的なもので、今回の宴席のような紆余曲折としたものはないのだと言う。
今回このような奇妙な状況になったのは「全部鍾離先生のせいだ」と旅人が言うと、魈は「そのようなことは断じてない!」と慌てて否定した。帝君はこの状況を楽しみ、満足している様子だが、自分には永遠にできないことだと言う。
魈のこの発言に対するかのように、鍾離はストーリーの最後で、かつて他愛のない会話を楽しめる仲間同士(魔神と仙人)が集まった宴席と今回の光景はあの時と同じものだと告げている。
非常にわかりにくい伝え方をしているが、前日のエピソードで歌塵浪市真君(ピンばあや)が俗世へと壁を作っていた留雲借風真君を導いたのと同様に、鍾離も魈を俗世へと導こうとしていたのだろう。
なおこのエピソード内で本人から「鍾離でいい」と言われた為、最終的に魈の鍾離への呼び方が「鍾離様」で落ち着いている。
今回の胡桃主催の食事会は、何故鍾離に事前に告げることなく魈を呼んだのかに関しての詳細は最後まで語られることがなかった。
胡桃は鍾離のことを人ではないと察しているかのような発言をしており、もしかすると望舒旅館で鍾離と魈が会っている現場を目撃して、二人の関係から何か勘付いたのかもしれない。
彼女が魈を呼んだのは鍾離を驚かす為だったのか、それとも正体を暴こうとしていたのか、真相は謎である。
余談だが、現在の鍾離の衣服は仙衆夜叉の一人、心猿大将(弥怒)が作ったものであると判明した。
作りは精緻なものであり、着るとなると何かと不便だと魈は言っているが、鍾離は大変気に入っている様子でかなりの数を所有しているという。
このことから推察するに、魈は鍾離の姿が多少変わっていたとしても、心猿大将が作った衣服さえ着ていれば鍾離だとわかるということになる。
この話によって判明したのは、夜叉は戦いの為だけに招集されていたわけではなく、平時でも帝君と交流があるということである。
(ちなみに、帝君の弟子である削月築陽真君と魈は旧友のようだ)
---------------------------------
二人の深い付き合いは、魈のキャラクターストーリーや、璃月に散らばる伝説(本)などで拾い集めることができる。
魔神戦争時代、モラクスが魈を救い、魈が帝君の為に戦うという過去のエピソードはまだ詳細には明かされていない為、今後の掘り下げに期待である。