ツァーリ・イムペラートル
- ブルガリア語:Цар ツァール
- ロシア語:Царь ツァーリ
もともとツァーリという称号は東ローマ帝国のローマ皇帝の称号のラテン語で『カエサル』がギリシャ語で『ツェザーリ』となったのを、スラブ人の言葉に変化させたものである。
後にロシアだけではなくロシアなどを構成するスラブ人などが『宗教用語』としてツァーリという言葉を取り入れた所から始まる(スラブ人つながりのブルガリアがでてくるのはそのせい、もともとはブルガリアの民が一番早くツァーリを使ったようだ。)
なのでもともとツァーリという言葉は『聖人』などに使われることが多かったようである。
ヨーロッパでのツァーリの地位
ヨーロッパ諸国でもツァーリという地位を『ローマ皇帝』とするべきなのか『大王』とするべきなのか諸国の貴族などで問題となったことが多い。というよりヨーロッパ諸国はあまりにビザンツ的なロシアの民をヨーロッパの仲間と見たくなかったのである。
ロシアの民とすれば『東ローマ帝国』直系の『ローマ皇帝』と同格にあつかえというのだろうが、中世ヨーロッパにはキリスト教ローマ帝国としての『神聖ローマ皇帝および神聖ローマ帝国』が存在していたので困惑するのであった
現在においては『ツァーリ』時代のロシアも『イムペラートル』時代のロシア帝国も全て『ロシア皇帝・ロシア帝国』にくくられるが、本来は『別次元』なみに違うものである。