概要
暁新世初期〜漸新世初期に生息していたローラシア獣類の哺乳類。メソニクス類とも。
現生種はいない。
哺乳類が新生代以降に輩出した初の大型捕食動物で恐らくは雑食性および肉食性からなるグループであった。
全体的にハイエナやオオカミのような復元をされることが多いが特徴として脚先に爪ではなく、小さな蹄を有しており、うち第三指と第四指の2本が重心軸となり、体重を支えるという構造の脚の構造をしていた。これは現生の鯨偶蹄目、特に陸棲の旧偶蹄目と同じであり、彼等がその進化の初期に枝分かれした系統であることを強く示唆している。
明白な原因は不明ながら漸新世初期に消え去り、彼等の生態地位は現生の肉食動物である食肉目やそれと近縁である肉歯目(ヒエノドン類とも、後に絶滅)が担うことになった。
系統的には鯨偶蹄目と近縁で、類鯨類として旧クジラ目と同じグループに入れることもある。最大種とされるのはアンドリューサルクスだが、最近はエンテロドン科かそれに近い鯨偶蹄目でメソニクス類ではないとされることが多い。