角儺魎彦
かくなりょうげん
角儺魎彦が登場する異空郷についてはこちらからどうぞ。
概要
種族 | 人鬼 |
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二つ名 | 降魔成道の王 |
能力 | 無想を操る程度の能力 |
主な活動場所 | 地獄 |
危険度 | 不明 |
人間友好度 | 中 |
身長 | 157cm |
嘘テーマ曲 | 有象無象の無何有郷 〜 The Land of the Liberated Selfless. |
※ただし危険度や人類友好度等の評価などは作中登場人物の景里清良によるもの。
元は疫病から民衆を救うため、その極めた法力によって自ら鬼へと化身し魔をもって魔を制した
僧侶「霊彦」。その際に霊彦から生じた鬼の部分が後の魎彦である。
霊彦が入滅した際に人間である霊彦と鬼である霊彦の魂は切り離されてしまい、その時初めて
鬼の「魎源」という存在が個として確立する。しかし徳を積み天国へと行ける霊彦と違い、
鬼である魎源は生まれて直ぐ地獄に堕ちることが決まっていた。
それを憂いた霊彦は幽霊である自身を魎源に吸収させ、共に地獄に堕ちる覚悟をする。
霊彦は魎源の中に吸収されてしまい、もう二人が顔を合わせることは永遠になくなったが、
「霊彦」と「魎源」の二人は一つとなり化身した姿ではない本物の人鬼、「魎彦」となり地獄へと堕ちた。
また、この時一つになったことで、霊彦と魎源として生きた記憶はなくなり、
全て「魎彦」という人物として生きた記憶に塗り替えられたという。
容姿
青緑の瞳を持ち、爪が黒い。緑色のグラデーションがかった黒色のロングヘアーを後ろでまとめて結んでいる。右手首には赤いリボンをつけ、髪を結ぶためについている赤と白のリボンは、頭に生える角から髪を結んでいる部分へと繋がっている。かなりゆるめな服の着こなしをしている。青緑の上着と茶色のズボン、赤色のサンダルのような靴を履いている。
性格
丁寧で礼儀正しいがどこか捉えどころのない、浮世離れした性格。表立った行動をすることはなく、裏で物事を進める暗躍活動が得意。根はとても真面目だが、堅物で融通が利かないほどではなく、高圧的な鬼とは違い結構気さく。(僧侶時代は今より厳格だったらしい)
できるだけ穏便に物事を進めることを良しとしているが、間違っていると感じたら相手が神様であろうと真っ向から意見を言う豪胆さも持つ。自助努力を怠ることがない。基本的に目上の人には敬語を使うが、妖怪や畜生相手には使わない。
能力
無想を操る程度の能力
「無想」とは仏教用語で「全ての思いを無くすること。あらゆる想念をなくしてしまうこと、またその境地」のことを指し、この力によって相手の邪念を消し去る、または自身で思考するという働き自体を無くすることのできる能力。この力で自分を訝しむ気持ちや敵対心を無くし、唆しをすんなりと刷り込むことができる。また、強力な法力も使えるという。
異変での活躍
七蛇橋架空の起こした異変によって地上の所有権が無に帰す出来事が起こり、 この機に乗じて畜鬼界の動物霊達が地上に進出して支配しようとする。地獄の鬼達はそれを武力で抑え込むことを計画するが、鬼と畜生の戦争が地上で行われるとしたら、異空郷は悲惨な状況となる。中央政府を動揺させる反乱事件などが続発した時代を生き、争いの無情さを知る魎彦は、この件は自分が引き受けるから少しだけ待って欲しいと願い出る。
魎彦は水霊蛟、宇宙馬驪南、千遠寺窮奇を裏から唆し、あえて同時に地上に進出させた。更に、三人にそれぞれ新しい部下というていでスパイを潜り込ませ、それらの部下を倒した者を地獄に転移されるという罠も仕掛けた。そうして、三つ巴にすることで分割統治をさせて、最終的に異空郷を丸ごと自分が支配し管理下に置くという作戦を裏から進める。
想定通りに物事は進み、今回の出来事を異変として認知させ、その異変の首謀者が自分だということを記憶に残すため、東雲枇文に自身を倒して貰おうとするが、魎彦の真の狙いを鈴鹿の助言によって看破していた枇文はこれを拒否。感情のまま、唯一自身の掌の上に乗らなかった枇文を負かしてしまった事で、枇文の狙い通り魎彦の計画は頓挫してしまう。今回の出来事も異変ではなく、ただの自然現象として片付けられる事となってしまった。 この一件を通して魎彦は異空郷は自分が管理しなくても問題無い事を思い知り、異空郷の管理は人間だった頃の自分(霊彦)によく似た人間、東雲枇文に託そうと決意する。そうしてこの出来事は終わりを迎え、魎彦は東雲神社にて枇文と蛟、驪南、窮奇と共に宴を楽しんだ。
チャームカード
- 「無常弾」
- 「無想群生弾」
- 「亡失のユートピア」
人間関係
地獄においての同僚。知らぬ間に英雄視され、勝手に崇拝されている。
自分の思い通りにならない数少ない人物だからか、普段から蘇戸子の扱いに手を焼いてはいるものの、その仕事ぶりには目を見張るものがあるのか重宝している。
しかし自身を崇拝する行為に対してはあまり良い気分ではないという。
勘違いされやすいが、直属の部下ではないという。
(魎彦曰く)昔の自分と似ている人間。そのためか自分の後継者になるよう促す場面もあり、かなり気に入っている様子。ただ、神咒紬に枇文を殺すよう伝え実行させるなど、最悪死んでしまうような方法で枇文を試すようなことをしている。