概要
丸井とは、ちばあきおの野球漫画『キャプテン』とそのスピンオフ作品『プレイボール』の登場人物である。
同名のアニメ作品や、コージィ城倉が執筆する続編『プレイボール2』にも登場する。
人物
CV:熊谷誠二→浅野雄(プレイボール)
右投げ右打ち。ポジションは二塁手一筋。
谷口タカオの一年後輩であり、天才でなくとも目の前の課題に全力で向き合い努力を重ねる彼の人柄を誰よりも尊敬している。
上下関係を重んじる体育会系の熱血漢であり、それを軽視する後輩に対しては体罰も辞さない短気な性格だが、一方では面倒見も良く何かと気にかけ指導を行っている。
次代のキャプテンとなるイガラシと同様に、下の名前は設定されていない。
キャプテン
谷口のキャプテン就任時に初スタメンを獲得するが、後輩のイガラシの入部後にレギュラーを奪われる。
そのせいで一時は退部も考えたが、ひたむきに努力を重ねる谷口の姿に影響されて自主練習をはじめ、青葉戦では谷口も驚く見事なプレーを見せた。
谷口の引退後に持ち前の熱さを買われてキャプテンに就任するが、初めは前キャプテンの方針に依存しがちな部分と空回りが災いし、部員たちとの間に溝が生まれてしまう。
丸井キャプテン期の最初の試合となった春の選抜では、下馬評では圧倒的有利だったにもかかわらず、広島の港南中にサヨナラ負けで1回戦敗退する。
ミスを繰り返す近藤に当たり散らしたことで部員たちの顰蹙を買い、一度はキャプテンを解任されるが、その後イガラシに諌められ全国大会を勝ち抜くための対策を怠っていたと痛感。
キャプテンに再就任後は、墨谷二中を真に強いチームとするため選抜出場校に掛け合い、36チームとの練習試合とそれに全勝するための壮絶な合宿を慣行する。
あまりの過酷さに部員の大半が脱落しつつも合宿を乗り越え、練習試合は36戦全勝で成果を収めた。
夏の大会で順当に勝ち進んだ墨谷は、宿敵・青葉学院との地区予選決勝戦を迎える。
事実上の全国大会決勝とも言われるこの試合、延長18回の死闘の末に劇的なサヨナラ勝ちで青葉を破るが、ほとんどの部員は負傷を抱えていた。結果的に選手層の薄さが災いし、全国大会は棄権することになる。
※なお、小説版では全国大会出場こそ果たしたが、和合中学に初戦敗退し丸井は引退する。またイガラシや近藤を怒鳴ることはあっても体罰はしないなど、原作に比べて多少丸井の性格が穏やかになっている。
また、丸井は作中において第1話から最終話まで登場し続けた唯一の人物でもある。
卒業後も練習や試合に顔を出し、応援団の統率や対戦相手の情報収集、野球部の合宿や練習試合の手配、イガラシが行き詰った際の助言までしており、部外者となっても墨谷野球部を支え続けているのがわかる。
近藤キャプテン期に登場した際には、墨谷高校の制服を着用している。
アニメのオープニングでは背番号3を付けている。
プレイボール
谷口を追って墨谷高校を受験するも、不合格になり朝日高校に入学。
軟式野球部で活動していたが、1年秋に墨谷高校に編入学する。入学後はすぐに二塁手のレギュラーになり、OBとの試合では遊撃手を務めた。
原作での登場は、専修館戦後の谷口の自宅への激励と編入後のみだが、アニメでは野球から離れた谷口を案じたり、理想と自分の実力に悩む半田を励ますなど頻繁に登場する。
コージィ城倉による続編『プレイボール2』では、自信過剰で礼を欠いた言動をとる井口に腹を立てて勝負を持ちかけ、谷口の裁量で勝利。
その後は谷口の意を酌んで再起を目指す井口の居残り練習に付き合い、投手としての成長に貢献する。
夏の都予選では東都実業戦で激走を見せ、ナインが奮起するきっかけとなるものの手を負傷。谷口の指を直した病院で治療を受ける。
選手として
『キャプテン』ではライナー性の打球が多く、アベレージヒッターだが、少なくとも2本のホームランを放っている。
セカンドからセンターまで走ってフライを捕るなど、守備範囲が非常に広い。
4番に入ったこととピッチャー経験が無いのは、歴代キャプテンの中では丸井だけである。
『プレイボール』では編入後に1番、または2番を担うようになる。小技が上手く足も速い。
中学生時代に見せた長打力は、試合では打順の役割のため封印し出塁に専念している。
守備範囲は前作の『キャプテン』同様非常に広い。