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コーラル(ACVI)の編集履歴

2023-10-08 11:45:29 バージョン

コーラル(ACVI)

こーらる

コーラルとは、フロム・ソフトウェアのロボアクションゲーム『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に登場する物質。

曖昧さ回避⇒コーラル


「コーラルが絡むと死人が増える。過去から未来まで変わらない事実だ」


概要

辺境の開発惑星ルビコン3で発見・採掘される資源であり、本作品のキーマテリアル。


強力なエネルギー資源であり、情報導体としての側面も持つ。食料としても使用されており、「ミールワーム」というこれを食す虫(先述の食料の正体)を育てる餌にもなる。

その他、コーラルそれ自体が中毒性のある嗜好品としても使用されるらしく、作中の登場人物にはコーラルの中毒者もいる。

とりわけエネルギー資源としては、コーラルを動力とする兵器が大災害を経て完全放置で半世紀経ってもなお安定稼動しているほどであり、かなりのポテンシャルを持った存在であることが示唆されている。


このような多方面への応用が利く万能性から、人類文明の飛躍的な発展に寄与すると期待されたコーラルであったが、そうは問屋が卸さなかった。


コーラルの危険性

コーラルの持つリスクとして、扱い方によっては惑星・星系を巻き込むレベルの発火現象を引き起こす可能性がある点が挙げられる。

事実、ACVI本編のストーリーの半世紀前に、コーラルが猛烈な炎と嵐を引き起こし、ルビコン3はおろか周辺の星系すら巻き込んで焼き尽くしたアイビスの火」という事件が発生した。

以降、その発火現象によってこの厄介な万能物質コーラルは焼失したと思われていたが、最近になってその反応が微量ながら復活した事で、現在はルビコンに進駐した星外企業たちがルビコンのどこかに眠っているであろうコーラルの採掘を巡り、惑星封鎖機構ルビコン解放戦線などと鎬を削る状況が続いている。


コーラルと強化人間手術

コーラルの特性の一つとして、「Cパルス」というものを用いることで人間の知覚を増幅することができるという。おそらくはコーラルの情報導体としての機能を活用したものと考えられる。

このコーラル技術を用いて生み出されたのが強化人間たちであり、作中では第4世代強化人間(C4)である主人公のC4-621レッドガンG5イグアス、第1世代強化人間(C1)であるスッラなどが相当する。


この強化手術によってパイロット適性を向上させることができるが、肝心の強化手術の内容は「開頭手術による脳深部コーラル管理デバイスの埋め込み」と「脳内へのコーラル注入」という非人道的なものである。特に初期の世代は手術の段階で死人が出るのも当たり前だった模様。また、運が悪いと脳内コーラルが焼き付いて感情希釈記憶障害など精神面に深い障害を負うことになる。


これらコーラルを用いた強化手術は、後述する「アイビスの火」でコーラルが焼失して以降は非合法な闇医者のみが取り扱う過去の遺物となり、第7世代以降はコーラル代替技術を用いたものが一般的となった。本格的にコーラル代替技術が確立したと思われる第8世代においては第4世代を含む旧世代強化人間を完全に無価値なものにした、とまで言われるものとなった。

また、最新の手術においては旧世代強化人間の弊害である脳内コーラルの焼き付きを中和することができるようだ。


今作の登場人物である「エア」は、C4-621がコーラルの逆流事故(予兆なく、或いはなんらかの衝撃でコーラルの枯れ井戸からコーラルが大規模噴出が誘発される事故)に巻き込まれた後、621のみに聞こえる幻聴の様な形で語りかけてくるようになるが、コーラル汚染やコーラルそのものとの関係は不明。

電子機器やネットワークを介して依頼を持ってきたり、情報を収集・売買したりと確かに現実に干渉して行動している事から、主人公の脳内にしかいない存在ではない様だが…?


関連タグ

ACVI ルビコン3 エア(ACVI)


コジマ粒子過去に存在した「新物質」。粒子の形を取る、兵器転用が可能、汚染を引き起こすなどの点も共通している。


重大なネタバレ



ACVIのネタバレ注意、未プレイでの閲覧非推奨






























































「"コーラルよ、ルビコンと共にあれ"…この警句には続きがある…」


「"コーラルよ、ルビコンと共にあれ"、"コーラルよ、ルビコンの内にあれ"、"その賽は投げるべからず"…!」


「コーラルをルビコンの外に出してはならんのだ…!」






「コーラルは自己増殖する生体物質であり

その増殖速度は個体群密度の影響を受ける


例えば真空状態

これは密度を最大化する理想的環境の一つと言える


重要なのは密度効果による『相変異』の兆候を見逃さないことだ


それは人類に制御できない破綻となる






「まずい

コーラル潮位が異常な速度で上昇している


この共振は相変異の…

計算しろ 猶予は?


47時間2分16秒


まだ間に合う

アイビスを出せ!」






コーラルとは一種の生体物質、言うなればエネルギー生命体であり、微弱ながら意思が存在する。


ルビコン調査技研などの報告から、コーラルには


鳥や魚の群知能めいたものを持ち、一箇所に集まろうとする


集まると自然的に増殖する


個体群密度を最大化できる真空などであれば、指数関数的に増殖できる


空間中のコーラル濃度が一定を超えると相変異を起こし、増殖が暴走、「破綻」が発生する


……といった驚異的な性質をもつことが判明している。作中終盤においては大量の集積コーラルが大気圏外にまで持ち出されかけており、これを放置し増殖させ続ければ、やがて宇宙に蔓延する汚染となるだろうことが予測されるため、ハンドラー・ウォルターは大気圏外へ広がる前にルビコン3のコーラルを焼き払わなければならないという結論に至った。

半世紀前に引き起こされた「アイビスの火」も、「潮位が急激に上がり相変異を起こしつつあったコーラルを危険視したナガイ教授が、アイビスシリーズを使って火をつけ、焼き払った」が真相であると考えられる



ただし、コーラルが指数関数的増殖を始めるには上述の通りやや複合的な条件が必要であり、それが自然発生的な現象であるかどうかは作中でも明言されていない


コーラルは、古くはエンゲブレト坑道の存在、あるいは『文書データ:ドルマヤンの随想録(1)』における「この痩せた大地は しかし内より恵みをもたらし…」といった記述、ないし一般的にも地下支脈とそこから湧出する『井戸』という言葉で示される通り、基本的には採掘を要する地下資源である。


さらに『映像記録:枯れゆく井戸』などを筆頭に、作中時点でルビコンの地表におけるコーラル湧出量は減少の一途を辿っていることが窺える。ウォルターはBAWS第二工廠の井戸を「放っておけば枯れてゆく」と発言しており、コーラル自体はいかなる条件下においても無制限に増殖するわけではないことが示唆されている。


コーラルがいつ頃から存在していたかは不明だが、理論上は驚異的な増殖能を秘めていながらも、実際には地表にすらほとんど顔を出せてこなかったことが確認できる。これに関する明確な理由は本編で語られないが、コーラル増殖の諸条件と照らしあわせてみれば、大気や地質といった物理的な障壁が安定化の要因だったといえるだろう。またルビコンにはミールワームといったコーラルを消費する在来生物種が生息するため、ルビコンにおけるコーラルは、本来生態系の一部に過ぎず、増殖と減少の均衡が保たれていた可能性が高いとする意見もある。



ところでコーラル資源が以前より採れなくなったものの、例外的に増殖し続けるエリアが存在する。ルビコン技研都市跡に眠る「集積コーラル」と呼ばれる場所にて、コーラル潮位が上昇するなどの順調な増殖が観測されていたのだ。この地はかつて、技研が作り上げた巨大コーラル吸上装置『バスキュラープラント』が稼働していた歴史を持ち、ウォルターが目指す「大量のコーラルが眠る場所」でもあった。



技研とコーラルの関係については、ルビコニアンが『映像記録:ルビコニアンの糾弾』において、


アイビスの火より以前

コーラルは尽きることはなかったのだという

それを技研の罪人たちが焼き払った

倒錯した衒学者どもがルビコンの恵みを弄び 挙句手に負えず焼き払ったのだ


との見解を示している。コーラルの増殖がもたらす災害の痕跡は技研の周辺以外で確認できないこと、またアイビスの火においても作中での出来事においても、指数関数的増殖はいずれも技研が作り上げた『バスキュラープラント』を中心に発生していることから、技研によるこの特殊な「集積」がコーラルの特性に爆発的なきっかけを与えてしまい、結果的に制御不能に陥らせてしまったのではないか?という可能性も推察できる。 その場合、罪人という言葉は二重の意味を持つだろう。


かつての技研で、コーラル研究が次第に狂気に取り憑かれ暴走していた様子が、当時を知るウォルターやカーラの言葉、文書データなどからも垣間覗くことができる。ルビコニアンの言葉に倣うなら、安定的でいられたはずのコーラル運用は技研の手、あるいは人間の欲望によって取り返しのつかない暴走を招いてしまい、今日に至るまでの負債を遺してしまったと言えるのかもしれない。






「残り12分

やるべきことは全てやった


アイビスの火を見届けるのは私ひとりで良い






「技研もルビコンも壊滅は避けられない

問題はそのあとだ


変異波形発生の兆候も見られる

観測を続けなければ」


また、コーラルは情報導体としての特性を持つためか、ある程度のコーラルの集まりの中にある種の「自我」が生まれることがある。それが『Cパルス変異波形』であり、エアこそがそのCパルス変異波形のひとつである。本人曰く「実体を持たぬルビコニアン」とのこと。


Cパルス変異波形は現象としてはコーラルの中に生じた「波形」にすぎないため、その「声」は通常の人間には聞こえることなどない。しかし、旧型の(コーラルを使用する)強化人間手術を受けた強化人間の中でもごく一部は、脳波とコーラルを同調させる形でCパルス変異波形と「交信」することが可能となる。

劇中でC4-621がウォッチポイント・デルタ襲撃の最中に突然エアと意思疎通ができるようになったのも、ウォッチポイントの制御装置を破壊した時に生じたコーラル逆流現象に巻き込まれたからであると考えられる。


また、コーラルが情報導体としての性質に極めて優れているおかげか、Cパルス変異波形はネットワークに干渉し、データの取得や売買・ハッキングが行える他、コーラルによって駆動するACなどの兵器であれば起動、操縦することが出来る。

しかも充分なコーラル濃度を保った空間であればコーラル動力の機体でなくとも操作できる様になる事が描写されている(とはいえそんなレベルの濃度を保つのであれば全宇宙にコーラルをばら撒くくらいのことをしなければほぼ起きえないが)

とはいえ実際にコクピットに乗っているわけではないため、何らかの干渉を受けると機体との同期が解除されてしまうこともあるようだ。


エアはその成り立ちが成り立ちなため、ルビコンに漂うコーラルの事を同胞と認識しており、コーラルを動力として使用するC兵器に対して複雑な感情を抱いている他、アイビスの火の再来には強く反対している。

しかしながら、その精神の成り立ちは人間のそれとは全く違うにもかかわらず、エアはコーラルが絡まなければ極めて人間らしい(それもかなり無垢な印象を受ける)情動を見せる。


それら疑問点とウォッチポイント襲撃での最初の会話から、致死量のコーラルを浴びた人間の意識がコーラルに散逸する形で取り込まれ、それが再構成されたものがCパルス変異波形なのでは?という考察も存在する

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