概要
コルデヴァ(Chordeva)とは、インドのベンガル地方に住む山岳民族オラオン族や、ブータンのクルク族に伝承される吸血鬼である魔女で、コーデワ/コルデワ(Chordewa, Cordewa)とも呼ばれる。
猫に自由に変身する力を持ち、病人や高齢者の住む家に侵入して、食事の食べ残しに毒を混ぜるなどして早死にさせたり、直接唇を舐めて精気を吸うことで死に至らせると恐れられた。
この魔女の怖ろしいところは、猫とも人ともつかないワーキャットのときには不死身なので殺すことができないということである。
しかし、単に猫の姿のときには催眠能力こそ持っているが、身体能力は見た目のとおりである。
そこで人々はたやすく退治できるそのときを狙って、疑わしい猫を見つけると屠ったのだという。
また魔女の姿のときには、猫のときの傷がそのまま残っているので見分けが付くといわれており、西洋の吸血鬼のように白木や鉄の杭を心臓に打ち込めば蘇らない。
さらに捕縛して日光に長時間あてることでも滅ぼすことができるともいわれている。
創作での扱い
欧米ではドイツのブラックメタルバンド『ペストネーベル(Pestnebel)』の楽曲名として知られており、吸血鬼や魔女の名として認識されている。
インド本国ではホラー映画やドラマの題材となっている。