兄はすくっと記事を立てて 弟概要で宙に舞う
ブレーザーカノンとは、1985年1月より日本テレビ系にて放送された特撮番組『兄弟拳バイクロッサー』の劇中に登場する合体必殺技のこと。
こちらの動画(玩具CMのだが)を見ていただいて分かるとおり、バイクロッサー・ギンが乗るバイク・ギンクロンがジャンプして、着地点に居るバイクロッサー・ケンがそれをキャッチ。
ギンクロンを砲身としてビームを発射するという、特撮界でも稀に見るムチャクチャな必殺技であるが、OP主題歌でも「ブレーザーカノン 波動砲」と謳われている。
また同じくOP主題歌には「兄はすくっと大地に立って 弟マシンで宙に舞う」という歌詞があるが、おそらくこのブレーザーカノンの発射体勢のことを指しているのだろう。
そして引き金を引くのは兄の方である(弟は出力調整とか?)。
余談だが、ケン専用ビーグルはケンローダーと言う空飛ぶ自動車であり、ギンクロンの搭載も可能。…と言うかギンクロンの輸送がメインである(一応、敵戦闘機と戦うこともある)。
劇中で技が発動する瞬間にケンとギンが白く明滅するシーンがあるが、あれは「2人が白くもえる」「二人が白くもえると波動砲が発しゃ」(※共に原文ママ)という描写であり、主題歌『たたかえ!バイクロッサー』の2番にある”燃えろバイクロッサー”という歌詞は、その姿を描いたものとなっている。なお、ブレーザーカノン(BLAZER CANNON)のブレイズ(BLAZE)は火、炎、焔を意味するもので、玩具として発売されたDX超合金「ブレイザーカノンセット」のパッケージには、次のような煽り文が印刷されている。
『2人が白くもえる! さあ必殺無敵の 波動砲の発射だ!』
弱点は「一日に一発しか発射出来ない」事で、その事を見抜いたラスボスのブライゾンガーはブレーザーカノンを空打ちさせる事に成功する事でバイクロッサーを絶体絶命に追いやったかに見えたが…。
特撮番組のパロディゲームである『秘密結社Q』に登場する敵キャラ(プレイヤーは悪の組織の幹部なので)・機動刑事ライオットも同様の必殺技「サンダーキャノン」を使用する。ただし自分が乗っていたバイクからジャンプして先に降り立ち、後ろからバイクが追い付く形。
『光戦隊マスクマン』のジェットカノン(5人組な上、戦闘機(と言うかエアボード)型だが)も同類といえるかもしれない(一応『Q』より古い)。
ロム、お前のブレーザーカノンを借りたぜ(C)大滝進矢
同音異義語として、1986年7月よりテレビ東京系にて放送されたアニメ番組『マシンロボ クロノスの大逆襲』の劇中に登場する「ブレーザーカノン」「ビッグブレーザーカノン」が存在する。
前者は主人公たちが使用する汎用武器、後者は作品劇中に登場するバトル族の一員・プロトラックレーサーが使用する強力な固有武装として描かれており、どれもBB弾という樹脂の球を射出するギミックを搭載し玩具化されている(DXキャラコレクション MRCロムストール、MRJブルージェットロボ、MRBロッドドリルボロの計3種、およびMRBプロトラックレーサーに同梱)。
ちなみにバイクロッサーとマシンロボには、以下のような違いがある。
・バイクロッサー
レコード・カセット・CD収録「たたかえ!バイクロッサー」歌詞 → ブレーザーカノン
PC-53 GC-26 DX超合金バイクロッサー ブレイザーカノンセットの商標 → ブレイザーカノン
メディアでの表記 → ブレーザーカノン、ブレイザーカノン
玩具「ブレイザーカノンセット」「発光スリングフラッシャー」箱裏文章 → ブレザーカノン
設定、OP歌詞、玩具「ブレイザーカノンセット」煽り文、各種媒体での解説 → ~波動砲
・マシンロボ クロノスの大逆襲
アニメ設定、劇中描写(セリフ、サブタイトル表記含む)、玩具商標 → ブレーザーカノン
関連のイラストをひとつに結び
流石に戦車でやるのはムチャだと思います。