概要
和名 | トウゾクカモメ |
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学名 | Stercorarius pomarinus |
英名 | 「Pomarine jaeger」「Pomarine Skua」 |
分類 | チドリ目 カモメ亜目 カモメ上科 トウゾクカモメ科 トウゾクカモメ族 トウゾクカモメ属 |
全長 | 約49cm |
翼開長 | 約130cm |
分布域 | 日本(太平洋側の洋上)/ユーラシア大陸、北アメリカ大陸の北極圏で繁殖し、繁殖期以外は南アフリカやオーストラリア、チリなどの南半球まで南下する。 |
鳴き声 | グェーグェー(ビィービィー) |
海鳥の一種。カモメと名に付くが、カモメ科ではなく独自のトウゾクカモメ科に分類され、カモメよりウミスズメ科に近縁である。
名前の由来は、カモメに似た姿と、他の海鳥を襲撃して獲物や子供を奪い取る習性から名付けられている。
日本では、太平洋側の海上で見られる。
形態
形態はカモメ科に似る。
嘴がほかのトウゾクカモメ科より分厚い。
成鳥夏羽は独特なスプーン型の中央尾羽を持つ。
幼鳥や若鳥は成鳥よりも尾羽が短い。
体色は、白褐色がベースのカモメと違い、黒褐色ベースで、腹や首周り(翼下面と初列風切)は白い。
淡色型、中間型、暗色型の3タイプがある。
生態
海上の空高くを単独で飛行する。
カモメ、アジサシ、ミズナギドリ、カツオドリなどの海鳥を空中で襲撃し、獲物を放したり吐き出したりしたところを空中で奪い取って食べる生態を持つが、狩りをしない訳ではなく、自ら魚介類を狩ることも多い。
繁殖期には、海辺で子育てをする小型哺乳類や他の鳥類の巣を襲撃し、卵や雛・幼獣を狩ることもある。
繁殖期は6~9月頃で、北極のツンドラ地帯の地上に営巣し、卵を2つ産む。