「倒してやる 俺達の敵を 全て」
概要
CV:小林裕介
本作の主人公。「ダスター」と呼ばれる悪の怪人軍団の末端戦闘員の一人。
他の戦闘員と同じく、八百長まみれのお膳立てされた日曜決戦に臨んでいたが、日頃から溜まっていた鬱憤がついに爆発し、ある日予定には無い捨て身の特攻を仕掛ける。
結局はレッドキーパーに瞬殺されるも、その日を切っ掛けに大戦隊への反逆、特に五人のドラゴンキーパーへの反撃を決意する。
後に地上人の桜間日々輝と協力、現在は彼に擬態して大戦隊に潜入中。
作中では擬態中の桜間の名前か、「D」という記号で呼ばれる。
容姿
戦闘員ことダスターは全員、骸骨を模した顔を持つ全身黒スーツ姿であるため、Dもまた全く同じ姿をしている。
作中でこの姿を見せるのは主に戦闘時のみで、平時は人間の姿に擬態している。
- 擬態その1
擬態元の人間の詳細は不明。地上に下りる際、適当な人間を選んだのか、はたまたDが想像して作った架空の人物なのかすらも。
- 擬態その2
擬態元の人間は桜間日々輝。レッドキーパー・赤刎創星に1の顔が割れてしまい、危うく殺されかけた後に桜間から協力を持ちかけられ、彼の顔を借りて大戦隊に潜入した。
長い間この顔でいるので、読者の多くは「D=桜間の顔」で定着している。
性格
悪の怪人らしく大戦隊への対抗心と反逆心を燃やしており、彼らを倒す事を第一に行動する。全部自分の思い通りにならないと気が済まないワガママで、場合によっては上司であり生みの親でもある幹部にすら歯向かう。
一方、嫌々ながらも助けてもらった桜間を気にかけたり、戦闘員XX達だけに戦わせてしまった事を後悔したり、何だかんだ最終試験で共に競った隊員達を鼓舞したりなど、逆に怪人らしくない……人間くさい部分を見せる時が多々ある。
妙に仲間思いで、自身と一緒に戦ってくれた者に対しては怪人に限らず、敵である隊員にすら情を感じるという、怪人のくせにお人好しな場面がよく目立つ。
勝負事、特に1対1のようなシンプルな状況では正々堂々に拘り、人質や第三者の不意打ちなどの邪魔が入る事を嫌う。本人曰く「こんな形で勝ったって意味がない」
ちなみに怪人なので当然、人間社会の一般教養が無い。いつの間にか浮遊城に置かれたラジオや実際に地上に下りて得た経験・情報からでしか学ぶ方法がないため、常識はもちろん簡単なテーブルマナーすら怪しい。
戦闘能力
ダスターの唯一の特性にして能力は「崩壊と構築」
「崩壊」は拠点である浮遊城に帰還する時か、ドラゴンキーパーなどの強敵から撤退時に主に使用され、全身を塵状に分散できる。
ただし塵になっている間はコントロールが難しく、浮遊城以外の行き先も風に任せるままになってしまう。
「構築」は主に再生や擬態などに使われ、やり方次第では腕を刃に変えたり伸ばしたりする事ができる。
擬態のディテールは擬態する対象の理解度に比例し、目の前に本人か写真があれば瓜二つにまで再現する。
Dはこの二つの能力を、他の戦闘員より使いこなしているように描かれている。
いくつか例を挙げると、崩壊で分離させた腕と自分の間に障害物を挟んだまま再構築する事で、その障害物ごと腕を引き寄せて相手にぶつける。徐々に足から崩壊していく事で、まだ崩壊してない大部分を相手に攻撃させるデコイにする。本来は風に流されるままになる塵の状態を、なんとか意識を保つ事で相手の背後に回り込むようコントロールする、など。
大戦隊の傀儡と化した戦闘員の中で、唯一反抗心を抱き続けたDだからこその技量と言えよう。
どうやら擬態には戦闘員ごとに得手不得手があり、Dは人間の真似が得意。さらに物への擬態も不可能ではなく、両手をドラゴンガジェットに変化させた事もあった。
他の怪人も同様だが、神具と呼ばれるドラゴンキーパー専用のアイテムによる攻撃を喰らってしまうと再構築できずに消滅してしまう。
関連タグ
ショッカー …おそらく戦闘員のデザイン元となったと思われる怪人が所属する組織。