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「さぁ 僕と共に大戦隊を正していこう」


概要編集

CV:梶田大嗣/演:菊池修司


竜神戦隊ドラゴンキーパーが率いる大戦隊に所属する少年。だが、まだどのドラゴンキーパーの部隊にも入っておらず、隊服も無所属を示す無色。


ピンクキーパー桜間世々良の弟でありながら、今の大戦隊の在り方に疑問を抱いており、内側から正しく直していこうと躍起になっている。

そのためなら自身がどれほど傷つこうとも、敵である戦闘員Dと手を組む事だって厭わない。


明言はされていないが、本作の裏主人公的な立ち位置にいる。



人物編集

幼少期からの両親の歪で熱心な教育も影響してか、とにかく真っ直ぐな性格をしており、それが表れたような輝く眼が特徴的。

正しい事を心掛けている善人だが、Dからは「錫切とは違う地雷」とドン引きされた。


誰にでも優しく、それはたとえ怪人相手でも変わらない。事実、Dの正体を確信した後も対等であろうとしたり、倒れていた戦闘員XXを寮の部屋に匿っていたりと、怪人保護協会が真に目指すべき事を体を張って行っている。


長く続いた人間と怪人の戦争終結を望み、同時に腐った大戦隊を正して姉の世々良を救う事を目指す。

故に手段を選ばず、本来は敵である戦闘員とだって協力する。


能力編集

正確な戦闘能力は不明。

しかし怪人と戦うために鍛えているので、少なくとも一般人よりは強い。


作中の動向編集

13年前、怪人が初めて地上に進行して以降に生まれた「怪人教」と呼ばれる宗教に入団した親を持つ宗教二世。当初は親の言いなりで間違ってる筈がないと思い込み、姉・世々良の制止を振り切り親と同様に怪人教の集会に参加していた。

しかしこの行動が仇となり、怪人教が神と崇め招いた怪人幹部ペルトロラが教徒を虐殺し、その場に居合わせた日々輝は両親を失い、自身を救う為世々良は足に一生の傷を負ってしまう。

この事件を切っ掛けに、日々輝は正義は他人に委ねず自分で決めるべきだと決意するようになる。


初代ブルーキーパー・青嶋理久人によって救われた桜間姉弟は、彼が経営する孤児院に入りそのまま大戦隊に入隊するようになる。その後傷付く戦闘員XXを拾い、彼女から事情を聞き大戦隊の歪みを見る事になる。先んじてピンクキーパーになった世々良を救うためにはどうするかを考え、大戦隊の歪みを内側から正そうと行動を始める。その最中、危険人物である錫切夢子をマークしていると、天空城から抜けた戦闘員Dと密談しているのを発見し、日々輝もDに接触するようになる。


Dが行動を起こす前に大戦隊を摘発しようとするが、情報隠蔽部隊に阻まれ撤退を余儀なくされる。後が無い日々輝はドラゴンキーパーとの戦闘で自爆したDを探し、自身と彼の立場を交換する方法を提案する。紆余曲折の末に交代は成功するものの、Dに信頼してもらうために右腕を失い、さらに顔も神具由来の酸攻撃を受けて大きく焼き爛れてしまう。


以後裏方として行動し続ける日々輝だが成果を得る事は無く、また表で自分の代わりに行動しているDが成果を挙げ続ける現実に焦り、怪人保護協会がドラゴンキーパーを挫き、募った集会に単身乗り込む。その際にかつて保護していた戦闘員XXの手でバリアの中に隔離され、怪獣に変態させられる事態を回避している。


余談編集

戦闘員Dが長らく桜間に擬態し、他の隊員からも「桜間」と呼ばれているため、読者の間ではすっかり「D=桜間の姿」という風に認知されてたり。


関連タグ編集

戦隊大失格

戦闘員D 戦闘員XX

桜間世々良










































※単行本未読の方はネタバレ注意!










































怪人保護協会が引き起こした戦保怪戦

その戦場に、戦闘員XXによって解放された日々輝も来ていた。


怪人保護協会の行く末を確かめるためであったが、トップの薄久保薬師の企てにより市民達が怪獣と成り果て、さらに本物の幹部の怪人までもが現れる。

協会の主要メンバーも薬により怪人と化し、彼らを倒すためにドラゴンキーパー率いる大戦隊も参戦してくる。


結局は人同士で争う混沌の戦場を、自分に何か出来る事はないかと、XXの忠告を断って日々輝は行く。


負傷したブルー部隊の隊員達が並んで倒れている所に辿り着いた日々輝は、唯一起きていた碧流に彼らを守ろうと提案するが、我が身優先の碧流は逃亡を図る。

口論の末、自分を否定する日々輝を排除しに掛かる碧流。ガジェットの刃を容赦なく振り回してくる彼に、埒が明かないと判断した日々輝は拳を握る。


その時、碧流の刃が、日々輝の顔を隠していたフードを切り裂いて───





















「はは… なーんだ」





















「人間かと思ったら怪物じゃないか 可哀そうな奴」






日々輝の顔はかつての面影を無くしていた

Dとの入れ替わりに気づかなかったとは言え、かつて碧流が付けた酸性の火傷は、日々輝の顔面どころか頭部にまで深く広がっており、怪物と見紛うのも無理のない姿となっていた。

思わず同情する碧流を、思い切り殴る日々輝。


しかし、後ろによろけた碧流の背後には、もう足場が存在しなかった。

咄嗟に手を伸ばす日々輝だが、彼の顔を見て怯えた碧流は手を引っ込めてしまう。

ここは城壁の見張り台。神具も無しに落ちたら、隊員と言えども致命傷は避けられない。

グシャ、という生々しい音が響いた。


急いで碧流の元へ向かう日々輝の所に、幹部フワリポンとピンクキーパー……自身の姉である世々良が戦いながら乱入してくる。

思わず姉を呼ぶ日々輝だったが、人が変わったような顔のせいで気づいてもらえず、フワリポンとの戦闘を続行する。


ひとまず碧流の心肺蘇生を試みた日々輝は、土下座をしてまで世々良に助けを求める。

日々輝の誠意が届いたのか、世々良は彼を信用する事にし、フワリポンを瞬殺して神具の能力で碧流の回復を促す。

あとは二人で碧流の止血をしていた、その時。


首だけになっても生きていたフワリポンが、人の体をも寸断する鋭いワイヤーを放つ。


咄嗟に姉を庇い、生身でそれを受けた日々輝の体はバラバラに切断される。

胴体から離れた顔が、世々良の目の前に飛び、そして二人の眼があった




瞬間、バラバラに分断されたはずの日々輝が五体満足で立っており、世々良は血まみれで倒れていた。




世々良の神具の回復能力は完全ではなく、直前に負ったダメージしか再生できない。しかもクールタイムもあり、乱発も不可能。

だから彼女は、自分ではなく日々輝を優先した。

たまたま合った家族の眼が、彼を桜間日々輝だと証明していたから。


あまりの出来事に呆然と立ち尽くす日々輝。

幸いにも、フワリポンが突然現れた七宝司に目をつけられて逃亡した事で、危機は去っていた。


しかし、彼の悲劇はまだ終わらない。

タイミング悪く、ピンクキーパーの世々良が率いるピンク部隊までもが、この場に来てしまった。

世々良ですら眼が合うまで分からなかった日々輝に、ピンク部隊の面々が当然気づける訳もなく、さらに二人のお陰で一命を取り止めた碧流が日々輝が犯人だと煽り始める。

レッド部隊の朱鷺田まで現れ、再び日々輝は絶体絶命の危機に陥る。




そんな彼の窮地を救ったのは、合体怪人チャコブルヤケコカブだった。

その怪人は、かつて日々輝が身を挺して怪獣から救ったカップル、騎偉寿瑠憂那。あの時の恩を返すため、二人は怪人の能力で日々輝を離脱させる。




その後、全てが終結した戦場にて、街を見下ろす三人。

またもやフワリポンが現れたが、ホワイトキーパーと自称する七宝により今度こそ倒される。


人間と怪人の醜さ、大戦隊の歪みを目の当たりにした日々輝は、静かに誓う。

大戦隊も怪人も偽物。

だから本当の姿に戻す、と。




「正します 偽物達を 全て」




その後、同じく今の状況に疑問を持っていた戦隊員の浦部永玄紅薊、行き場所を無くした怪人保護協会の左山十字とも合流し、市民のセーフティーネットを目的とした新戦隊を結成。

大戦隊から取りこぼれた者を救うために活動し、現在は第二の戦隊としての地位を確立している。

日々輝も、変わり果てた素顔を隠すようにピエロの仮面を被り、新戦隊のまとめ役として頭角を現していく。

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