朱鷺田隼
ときたしゅん
「くくく… 生きててくれてありがとな おかげで俺の手で殺せる!」
春場ねぎの漫画『戦隊大失格』の登場人物。大戦隊レッド部隊の正三位(部隊内では五番手に当たる)。
顔を白塗りにして目の周囲を丸く彩色したパンダのようなメイクをしており、主人公の戦闘員Dからは「パンダ男」と呼ばれている(カラーになったアニメ版では目の周囲のメイクの色が赤なので、姓にある朱鷺がモチーフであることがわかる)。
正三位という実力者だが、大戦隊という大義名分のもと怪人を倒すことが何よりの喜びと発言している狂気に満ちた戦隊員。
基本的にどんな相手に対しても横柄な口の利き方をしているが、レッドキーパーのことはリスペクトしており「レッドさん」と呼び、敬語も使っている。
桜間姉弟と同じく、初代ブルーキーパーこと青嶋理久人が運営する児童養護施設の出身(過去に何があったかは不明)。日々輝は「隼君」と呼んでおり、対する朱鷺田は日々輝を「日々輝坊ちゃん」と呼んでいる(朱鷺田が日々輝を見下すニュアンスである)。
序盤の動向
レッドキーパーの中の人である赤刎創星に擬態したDがレッドキーパーの神具「赤竜サラマンドラ」を奪取しようとしたところで対峙した際、最初はDの嘘に騙されたふりをしていたが身体能力から正体を見破り、そこから戦闘に入った。
実力から考えると朱鷺田の方が上である。何度も何度もDの頭を撃ち抜いて喋る隙すら与えず、「お前ら死なねェからって調子こいてんじゃねーぞ」「命に限りがあるからこそ死の恐怖が俺達を成長させる」と発言して、Dから奪った赤竜サラマンドラでとどめを刺そうとした…がDの持ち前の機転で逆に死の恐怖を味わう羽目になり「ほらよ お前の好きな死の恐怖だ」とまで言われてしまう。そこで怯んで目を閉じたところを赤竜サラマンドラと一緒にゴルフバッグに立てかけてあったドライバーによる殴打を喰らい敗北した。
訓練生最終試験
訓練生の入隊最終試験で本来従一位が務める怪人役に、赤の怪人役として、髪を下ろし顔面は包帯でグルグル巻きにして、黒い仮面を付けた姿で登場した(メイン画像はこれ)。
「ジャジャーン 怪人登場!」
※ちなみに従一位が怪人役を務めていないのは前記の赤竜サラマンドラ盗難を受けて開かれた大直会で赤刎が従一位の緋村仁を粛清したためである。
最終試験の戦闘で日々輝(に擬態したD。以降「桜間」)と対峙したものの、桜間の正体がDであると気づき、前記のDに敗北したことへの反動をバネにして「もう眼は閉じねェ」と決意し、桜間のドラゴンガジェットによる攻撃を顔面でブロックし、この時「死にかけた甲斐があったぜ だから強くなれた もっと俺の命を脅かしてくれ」と挑発し、桜間には「理解し難ェ」と思われている。
戦保怪戦
序盤、大戦隊、怪人保護協会のどちらにも付かずマイペースで行動していたDに遭遇し、冒頭の台詞で挑発。その後「巳」の怪人幹部マガティアの力を得た怪人保護協会理事の左山十字によって従三位の薔薇木噴牙やイエロー部隊の面々、そしてDとともにマガティアの結界の中に閉じ込められた。そこで朱鷺田は左山が変身したマガティアと戦闘になったものの、二人してそこを通りかかった結界からの脱出レースに強制参加させられたDを見ると我を失い襲いかかろうとしたところ、Dに二人を尻目に「悪いがお前ら負け組コンビのリベンジは受け付けてねェよ!」とスルーされた。
その脱出レースではイエローキーパーに勝ち逃げされかかったが、薔薇木と二人がかりでマガティアの動きを止めることに成功した。
「こんな所で死ねねェ」
※ちなみに結界からの脱出はDの機転でマガティアが正気に戻ったことによる結界の消滅によってなされている。
その後、薄久保薬師の居場所を探しに動き出したDを「クソ戦闘員が テメェは俺が討伐してやる」と必死で追いかけ、傍らにいた薔薇木に「朱鷺田さん なんであいつにこだわってるんですか?」と冷静にツッコまれている。
終盤、ピンクキーパーが「午」の怪人幹部フワリポンの前に倒れた際、ブルー部隊従三位碧流亜乱の讒言でピンクキーパー殺しの犯人にでっち上げられた、怪人同然の姿となった本物の日々輝の前に現れ、正二位鉛丹千代子を除くピンク部隊の面々ともども日々輝を本人と認識することなく怪人として扱い攻撃しようとしている。