概要
春場ねぎの漫画『戦隊大失格』に登場する戦隊、竜神戦隊ドラゴンキーパーの戦隊ブルー。単行本の単独表紙は第5巻。
本作開始時の正一位は青嶋庄吾(あおしま しょうご)。
なお、青嶋は作中、「酉」の怪人幹部ペルトロラとの戦闘で戦死した(但し、止めを刺したのは戦闘員Dである)ため、蒼馬圭介(そうま けいすけ)が後任となっている。
青嶋庄吾
元は当時のブルーキーパーであった初代ブルーキーパーの青嶋理久人が運営していた児童養護施設に入所していたが、出所後半グレとなっていた。
半グレ当時も他者と連むことは消極的で、暇つぶしで携帯ゲームで落ち物パズルをやっている様子が描かれている。また、趣味が貯金という意外な一面があり、理久人に児童養護施設の運営支援で金を渡したりもしている。
言葉遣いは悪く、一の部下である従一位(代理)の藍染小町(メイン画像でブルーキーパーに背中を預けて座っている人物)に対しても暴言三昧で、藍染も手を焼いている。勿論怪人に対しては差別的である。
ブルーキーパーになるまで
半グレ時代の18歳のある日、神谷(かみや)と名乗る男性から現金輸送車強盗の案件を持ちかけられ仲間4人とともに犯行に及ぶが、そこに現れたレッドキーパーに制裁されるとともに更生を促された。この犯行の後、それで得たであろう金を理久人に渡している。
しばらく後に前記の事件で逮捕された際、そこに神谷が現れた。神谷は犯行時に「アリバイは僕の方で作った」と庄吾らに語っているが、その「アリバイ」は企業の社長一家殺人事件で、仲間が強盗よりも重い罪を着せられたことに気づいた庄吾は警官の拘束を振りほどき神谷を詰問したところ、神谷はその正体を現した。虎或いは猫と蛸を合わせた姿を持つ怪人、「寅」の怪人幹部アンデレガである。
アンデレガによって両目上下と唇の左側に傷を負わされた庄吾は、気がついたら顔を包帯で巻かれ、身柄を拘束されていた。そこに現れたのがレッドキーパー即ち赤刎創星で、赤刎は庄吾に、悪の道を行き罰を受けるか、正義の道を行き自らを陥れた怪人を倒すかの二つの選択肢を示した。
これに庄吾が後者の道を取ることを選び、この時に別の深手を負っていた理久人に代わってブルーキーパーとなり、アンデレガを倒した。
ちなみにこの庄吾のブルーキーパー抜擢に反発して、後にブルーキーパーとなる当時従一位の蒼馬は脱隊し、この結果藍染がその代理となっている。
ブルーキーパーとして
パイロンの巣の新人訓練生最終試験で怪人役を務めていた藍染が、本物の怪人である「酉」の怪人幹部ペルトロラと遭遇したとき、敗走していた藍染の救援に駆けつけた。その後訓練生の小熊蘭丸に擬態していた戦闘員XXを発見してペルトロラの居場所を問いただすべく拷問を始めたところ、小熊の救援に駆けつけた態の桜間(日々輝に擬態したD)に妨害された。
擬態を解いたXX、桜間、そこに駆けつけた七宝司と交戦した後、XXが投降したためパイロンの巣の奥にいるペルトロラの元へ桜間、七宝ともども連行した(アニメではこの場面に七宝は登場しない)。この時に桜間から以下の忠告を受けている。
「眼中にも無い死角からの一手があなたのたった一つの命を奪うかもしれません」
最終試験に臨んでいた訓練生や他部隊の従一位らとともにペルトロラを退治することにひとまず成功したものの、最後に残った桜間が擬態を解いて、Dとの一対一の勝負となった。
庄吾はブルー部隊の位階持ち(ランカー)から提供された神具カートリッジを複数装着した神具・青竜レヴィアタンを手にDを討伐すべく立ち向かうが、レイピア状の棘に変化させたDの右手による刺突攻撃で、前記の桜間の忠告通りの結果となって絶命した。
しかし、その直前にペルトロラの光線による妨害を示唆するコマが挟まれており、Dの刺突も「眼中にも無い視覚」による結果に過ぎず、D本人は「こんな勝ち方認めない」と激昂するほどだった。
「正義も…悪も…半端物の俺様が…本物の悪に負けた…それだけの話だ…」
蒼馬圭介
元従一位だったロン毛の青年の男性隊員。上記の通り、従一位時代にブルーキーパー就任を庄吾に先を越されてたことから反発して脱隊しており、コンビニエンスストアのアルバイト店員をしていた。
ちなみに、正一位昇進には適合手術が必要だが、蒼馬は従一位の時点で実施済みである。このことも反発の一因であるかのような描写がされている。
ブルーキーパーへの抜擢
庄吾の死後、ブルーキーパー、即ちブルー部隊正一位は空位となっていた。「巳」の怪人幹部マガティア討伐の後に開かれた大直会でレッドキーパーがこれを話題にしたところ藍染が志願したものの、その身の小ささを理由にレッドキーパーに「決めポーズが崩れるだろ」とダメ出しをされて、その場で蒼馬を呼び戻すよう命じられた。
藍染はこれを受け、コンビニでアルバイトをしていた蒼馬を説得した。蒼馬も当初は断っていたが、日曜決戦のヘルプをしたことをきっかけに強引に再加入させられた(この際、大戦隊が薄給であることを愚痴っており、「ブラック戦隊」と悪態をついている)。