概要
「混血」の者には天敵とされていた家系。浅神・巫浄・両儀・七夜の4つの血族のことを指す。
「魔」その者および、それらの魔との「混血」と敵対する「歪みを正す者」の集まり。
代表的な魔に鬼種がおり、それらの総本山である遠野家とは並々ならぬ関係である。
ただし、時代の流れにより、断絶や取り潰しになっており、現代まともに機能しているのは両儀家と巫浄家のみと思われる。
各一族
七夜
遺伝として超能力を継承している退魔の一族。七夜家の超能力は「ありえざるモノを視る」眼。
また魔と渡り合うべく超人然とした身体能力を得る体術も獲得している。
近年、遠野家に隠れ里を襲撃されて壊滅。名目上は断絶しているが、完全に血は絶えていない。
ちなみに明確に七夜が滅ぼされたのは月姫での話でFateシリーズにおける七夜がどうなったかは不明。
両儀
二重人格者が高い確率で生まれてくる家系で、男性と女性のそれぞれの人格に「同じ読みの名前」が与えられる。人間はどんなに優れた肉体、素質があっても極められるのは一つの事のみだが、両儀家は1つの肉体に複数の人格を与えることにより解決した。代表者は「空の境界」の主役である両儀式がいる。また、その兄に両儀要もいるが、彼は二重人格者ではないため、後継ぎとは言えない。「空の境界」本編後には、式の娘の両儀未那もいる。
浅神
純血種ゆえに、浅神には強力な超能力者(鬼子)が生まれることがある。
地元の名士の家柄でもあるが没落している。現在は分家の浅上に取り込まれた。
浅上女学院を経営している家でもある。退魔の家としては途絶えたが、血脈としては本家の娘であり、分家に引き取られた浅上藤乃がいる。
巫浄
巫女の家系。巫淨とも。七夜と同じように特異能力を伝えていく家系だが、「血」によってではなく、技術、知識の教授である。巫浄の姓を受けた女性は盲いる事になる。
傍流の巫条は本家と異なり、自らの血の繋がりで能力を継承する。資産家でもあるが、一族が軒並み事故で死んだため、唯一の生き残りの娘だけとなっている。
本家ではなく、分家であれば、とある双子の姉妹もここの出身である。実は本家の人間については一切わかっていない家となっている。
余談
『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』に登場する日本の実戦派の法術師・退魔の家系である夜劫家は両儀家とは遠縁であり、蜘蛛を思わせる異様な剣術を使用していたが、『TYPE-MOON BOOKS material』の用語集によると、この技術は退魔四家から伝わったものであるという。
また、日本の魔術組織では神秘の摩耗を防ぐために神の名を言挙げしない(みだりに神の名を出さない、組織だけの別名を使うようにする)という手段が使われており、かつての退魔四家も同様の手段を用いていたという。