概要
ゲーム『崩壊:スターレイル』に登場する組織。星神ヌースの配下に属す派閥。
知恵の神であるヌースは常に宇宙の方程式を導き出し、未だに未発見の虚数法則を推論し続けている。時折、世界のどこかで「知恵の閃き」が現れると、ヌースはその源に信号を送り、宇宙の答えを探すための行列に招待する。
知恵の神に招待された者、即ち「天才」たちによって構成された勢力、それが「天才クラブ」である。クラブのメンバーには、登録された順番に応じた「会員番号」が付けられる。
なお、カフカによれば「クラブの歴史に名を残した80数名のうち、大半は天寿を全うした」らしく、そのうえで「無視できない数のクラブのメンバー」がポルカ・カカムに殺されていることから、メインストーリー開始時点で存命中の会員は残り少数だと思われる。
会員一覧(公開済の情報のみ)
会員番号1 ザンダー・ワン・クワバラ
- 「天才クラブ」の名義上の創始者。
会員番号2 ハラルド・パンチ
- 「天才クラブ」の事実上の創始者。
- 会員番号3のニューウェル・イマンと天才クラブを結成した。二人はその後、幾度となく対立と和解を繰り返した。
- 1級合成素材である「燃素」の存在を一時的に証明した。
- 嘗ては「虚数の樹」理論の最初の提唱者であるとされていたが、博識学会の考察により、ザンダーこそが最初の提唱者だと考える説が主流となった。
会員番号3 ニューウェル・イマン
- 「天才クラブ」の事実上の創始者。
- 会員番号2のハラルド・パンチと天才クラブを結成した。二人はその後、幾度となく対立と和解を繰り返した。
- 1級合成素材である「燃素」の存在を否定し、ハラルド・パンチの証明を覆した。
会員番号4 ポルカ・カカム
- 「静寂の主」(ロードオブサイレンス)と呼ばれる謎に満ちた女性。
- 無視できない数の天才クラブのメンバーが彼女の手にかかって命を落としたとされている。
- どんな目的で、どんな手段を使ったのかは不明だが、全宇宙の自分の肖像画と彫刻を破壊している。
- 長いこと音沙汰がないが、ヘルタは彼女が生きていると信じている。その上で、ヘルタはポルカに会いたいと思っており、自分とは共通の話題がたくさんあるはずだと思っている。
会員番号7 柏環
- ニューウェル・イマンの説を覆し、1級合成素材である「燃素」の存在を再び証明した。
- 数日後にポルカ・カカムに殺された。
- ラム、クラインとは同じ世紀、同じ星に同時に誕生し、その時代は「黄金時代」と呼ばれている。
- 3人の間でラブコメが繰り広げられたらしく、クラインは柏環に奇物「人造隕石」を贈った。
会員番号8 ラム
- 柏環、クラインとは同じ世紀、同じ星に同時に誕生し、その時代は「黄金時代」と呼ばれている。3人の間でラブコメが繰り広げられたらしい。
会員番号9 クライン
- 柏環、ラムとは同じ世紀、同じ星に同時に誕生し、その時代は「黄金時代」と呼ばれている。「人造隕石」を制作した女性で、柏環にプレゼントをした。「人造隕石」の表面には、彼女がコピーした「博識の目」が刻まれている。
会員番号22 リルタ
- 他人を助けるために自分の才能と人生を費やした天才。
- 「天才クラブ」の名を宇宙に馳せた最大の貢献者。
- 「誰よりも無視無欲で、誰よりもおかしな人」とヘルタに評価されている。
- 彼が亡くなった後、スターピースカンパニーはずっと後任者を見つけようとしていたが、数琥珀紀に渡って探しても、引き受けてくれる天才はいなかった。その末に見つけたのがヘルタだった。
会員番号27 ルパート
- 「皇帝」の異名を持つ機械族。
- もともとはゴミの山に捨てられたコンピューターだったが、奇跡的に自我を覚醒し、廃材の埋め立て場で絶えず自我の計算力を高めた。その知恵はヌースの目に留まり、天才クラブへ勧誘され、27番目のメンバーとなった。
- 数多の琥珀紀を跨る宇宙大戦「機械皇帝戦争」を引き起こした元凶。
- 有機生命体の存在の合理性を否定し、機械生命体こそ精密で完璧であると主張し、自らを「皇帝」と称し、その「反生命」方程式を拡散させ、その軍勢は全宇宙の至る所を燃やし尽くしたという。
- 符玄の紹介では、「繁殖」の星神タイズルスの虫害がもたらした災害は「皇帝戦争」に匹敵するものだという。逆に言えば、「皇帝戦争」がもたらした災害は宇宙を統べる神々の一角がもたらした災害と同レベルだったともいえる。
- ポルカ・カカムによって殺された。
会員番号29 セセルカル
- 後に「創世の織り手」と謳われるようになった、一匹の小さな雌蜘蛛。
- 彼女は、人間尺度で計算するならば僅か「29日」しかなかったその極めて短命な一生において、蜘蛛という種族の文明を数千年も進歩させる偉大な発明を数多く残した。
- 「位相変換」技術。この技術を発明したセセルカルは、「位相霊火」の製造に成功したが、霊火がすぐに別の位相に移行してしまい、彼女のいる位相に戻ってきたとき、彼女は既にその短すぎる寿命が尽きてしまったため、霊火を捕獲することは出来なかった。彼女の死後、「位相霊火」は絶えずに位相を移行し、諸界を燃やし、各地に火焔の末裔を残した。
- 「メタバース空間」。生物種や次元の相違を超越した世界。どんな生物でも深潜装置を使うだけで神経信号を意識ネットワークに同調させることが可能。世界を越えられない生物も、共通の夢を通して、現実では存在しない安らぎと平穏を求められる。
- 素晴らしい才能を持つだけでなく、知的で、親切で、謙虚でもあった。彼女が生命の最後の日に天才クラブのメンバーに問いかけた質問は、今でも答えられる者はいないという。
会員番号55 余清塗
- 模擬宇宙で手に入れられる奇物「ピンクショック」や「ターラの毒火炎」などのカクテルを作った女性。
- カクテルに派手な名前を付けるのが好きらしい。
- 優れた音楽センスの持ち主で、ルアン・メェイと非常に親しく、自分の最も好むクラシック楽曲の中から目に付いた名前を選び、それをドリンクにして彼女に送ったことがある。
会員番号56 イリアスサラス
- 天才クラブ史上2人しかいない公選部長の1人。
- 現代宇宙文明の交流の礎——共感覚ビーコンと超距離センシングを発明した。
- この二つの技術の知的財産権は「博識学会」に属している。
- ヘルタは「博識学会」があまり好きではないが、イリアスサラスの発明を再現したのは大きな功績であると認めている。
- この二つの技術の知的財産権は「博識学会」に属している。
- 超距離センシングの発明は、虚数の唯一性を反証したことになり、ザンダーの「宇宙の樹」説の根幹を揺るがした。
会員番号64 原始博士
- 詳細不明だが、かなり「悪名高い」存在らしい。
- 「巡海レンジャー」の恨みを買っているらしく、宇宙を跨る逃走劇を繰り広げている模様。
会員番号76 スクリューガム
- 機械族の天才。スクリュー星王。
- 傑出した機械的な頭脳を持っており、小さなネジ一つさえあれば、それのみを使って完全な惑星とその惑星に住む機械生命体を作り上げられるという、驚異的な技能の持ち主。
- 優雅で礼儀正しい機械貴族であり、ヘルタからも「本当にいい人で、まさに紳士って感じ」と評価されている。
会員番号81 ルアン・メェイ
- 詳細は上記のキャラクター項目を参照
会員番号83 ヘルタ
- 詳細は上記のキャラクター項目を参照
会員番号84 スティーブン・ロイド
- ヘルタに「変人」と呼ばれている天才。
- 才能を発揮することに全く興味がなく、毎日3分の2の時間を養父が営む果物屋で過ごしている。
- 「模擬宇宙」のようなプロジェクトにも興味がなく、ヘルタたちの手伝いを少しだけしているが、大げさにしたくないという理由で匿名を希望している。
会員の成果・プロジェクトなど
「燃素」の証明
- 1級合成素材である「燃素」は、霊火を構成する微粒子とされている。
- 会員番号2のハラルド・パンチが「燃素」の存在を証明したが、会員番号3のニューウェル・イマンがその説を覆した。その後、会員番号7の柏環が再び「燃素」の存在を証明したが、その数日後に会員番号4のポルカ・カカムに殺害された。
「模擬宇宙」
- スクリューガム、ルアン・メェイ、ヘルタ、スティーブン・ロイドが協力して進めているプロジェクト。その目的は、数琥珀紀に渡り、人類を悩ませてきた究極の問題——「星神」の神秘を解決するというもの。四人のそれぞれの役割は以下のとおり。
- スクリューガムはプログラムの基層ロジック作成と銀河演算を担当
- ルアン・メェイは模擬星神のプロトマーの育成を担当
- ヘルタは場所、人材、リソースを提供し、面白いシステムを追加したりしている。
- スティーブン・ロイドは模擬宇宙内のあらゆる「アイデア」をつぎ込んでいる。
余談
「リルタ」の名前
- 「リルタ」は他人を助けるために人生を捧げた天才であるが、その素行は実はキャラ名に直接体現されている。
- 「リルタ」の中国名表記は「利尔他」。「利」は「~の利になる」という意味の動詞で、「尔」は「あなた」、「他」は「他人」。つまり、「リルタ=利尔他」」とは、文字通り「あなたや他の人のためになる」という意味が込められている名前だったりする。