「あなたも食べますか?この菓子には新しく漬けた梅の花が使われているんです。これのために、かなりの時間列に並びました」
プロフィール
概要
物腰が柔らかく優雅な学者。「天才クラブ」会員番号81番、生命科学の専門家。
生まれ持った資質と驚異的な執着によってヌースの一瞥を受け、秘密の場所で生命の根源に関する研究と探求を始めた。
そのためヘルタに声をかけられ、スクリューガム、スティーブンと共に「模擬宇宙」を開発した。
伝統的な劇とお菓子が大好きで、刺繍にも興味がある。
人物
趣味・趣向
ヘルタからの評価は「創生分野の巨匠」。模擬宇宙内の模擬星神のプロトマーを育て上げている。
刺繍や菓子など、彼女の個人的な趣向に関しては、模擬宇宙内の「イベント」で確認できる。
「イベント」で彼女の「切片」が登場する時は、常に「暖かい菓子/焼き菓子」の香りを漂わせており、また実験台の上で刺繍をこなしている姿も確認することができる。
特に「梅の花」を好んでいるためか、新発売された梅の菓子を買うためなら、わざわざ長い時間かけて行列に並んだりする一面もある。
その他、音楽をも好んでいるらしく、稀に月琴を弾くことがあり、会員番号55番の余清塗とは、クラシック楽曲について語れる関係のようで、余清塗からは楽曲の名前が付けられたカクテルをプレゼントされたりしている。
性格
目立つことを嫌っており、本人の上品な雰囲気も相まって一見すると穏やかな人物。宇宙ステーション「ヘルタ」を訪れた際は、正面から訪ねてアスターらスタッフからの歓待を受けたスクリューガムとは対照的に、事前連絡こそしたものの、まるで紛れ込むかのように密かにやってきていた。
しかし、性格に関してはヘルタとは別ベクトルで難があり、初対面の開拓者にも薬を盛っての物腰柔らかな脅迫で、不祥事の後始末に使い倒した。
特に生命倫理に関しては研究分野のせいもあってか常人とは隔絶した感覚を持っているようで、誰が言ったかきれいなボンドルド。ただし、人類の為真摯に非道を続ける向こうと、好奇心で創造物を生み出し価値がないと見做せばすぐ興味をなくす彼女では、本質は似ているようで違う。
生い立ち
学者の母の元に生を受け、幼少の頃に母と同行した、氷河により生態系が死滅した星「ノーマンズランド(無人の地)」にて、氷漬けの巨大生物が間近で蘇った姿に『生命の根源』を垣間見て感動し、以後は母と同じ学者の道を歩み、研究の中で突出した才能を開花させ、果てには『惑星』を誕生・成長させるに至る。
しかし生命の根源を渇望する彼女は満足できず、周囲も彼女について来れないと離れていき孤立しつつあったが、天才クラブから勧誘され、そこでヘルタやスクリューガムなどの「理解できる仲間」に出逢い、生命の根源の研究に没頭し、さらには擬似宇宙の開発にも携わるようになる。
そんな本人は生命の根源の中に【宇宙の概念】があり、自身も■■になれる可能性があると推測している。
父親については現時点で言及されていないが、母親に対しては敬愛している模様で、今でも定期的に手紙を書いている(ただし、両親とも既に亡くなっているため、あくまでも手紙を真似た形式の日記と思われる)。
能力と戦術
味方の弱点撃破効率、速度、全耐性貫通をアップできるサポートキャラクター。それまでパッとしなかった弱点撃破の有用性を大いに引き上げた革命児。
任意の味方が敵を弱点撃破した時に追加で弱点撃破ダメージを与え、弱点撃破状態の敵の行動順を遅延させられる。
軌跡
- 通常攻撃「幽蘭の調べ」
指定した敵単体にルアン・メェイの攻撃力50%~100%分の氷属性ダメージを与える。
- 戦闘スキル「緩く捻りて」
戦闘スキルを発動した後、ルアン・メェイは3ターン継続する「弦外の音」を獲得する。ルアン・メェイのターンが回ってくるたびに、「弦外の音」の継続時間-1ターン。
ルアン・メェイに「弦外の音」がある時、味方全体の与ダメージ+16%~32%、弱点撃破効率+50%。
- 必殺技「花に濡れても雫は払わず」
ルアン・メェイが一定ターン継続する結界を展開する。2ターン継続。ルアン・メェイのターンが回ってくるたび、結界の継続時間-1ターン。
結界の中にいる時、味方全体の全耐性貫通+15%~25%、味方が攻撃を行った後、敵に「残梅」を付与する。
敵が弱点撃破状態から回復しようとする時に「残梅」が発動する。敵の弱点撃破状態を延長し、行動順をルアン・メェイの撃破特効20%+10%遅延させ、ルアン・メェイの氷属性弱点撃破ダメージ30%~50%分の弱点撃破ダメージを与える。
敵が弱点撃破状態から回復するまで、再度「残梅」を付与することはできない。
- 天賦「フラクタルの螺旋」
自身を除く味方全体の速度+8%~10%。敵を弱点撃破した後、その敵にルアン・メェイの氷属性弱点撃破ダメージ60%~120%分の氷属性撃破ダメージを与える。
- 秘技「琴拭い、霓裳撫でる」
秘技を発動すると「琴拭い、霓裳撫でる」を獲得し、次の戦闘開始時に自動で戦闘スキルを1回発動する。この時、SPは消費されない。
模擬宇宙の中で、ルアン・メェイに「琴拭い、霓裳撫でる」がある場合、味方が敵を先制攻撃して戦闘に入る時、弱点属性を攻撃して戦闘に入ったと見なされる。また、その回の攻撃は弱点属性を無視して敵全体の靭性を削る。敵を弱点撃破した場合、攻撃者の属性に対応する弱点撃破効果を発動する。
所持する祝福1つにつき、さらにその回の攻撃の削靭ダメージ+100%、敵を弱点撃破した後、さらにルアン・メェイの氷属性弱点撃破ダメージ100%分の弱点撃破ダメージを与える。祝福は最大で20つまでカウントされる。
- 追加能力
「呼吸の中」 | 味方全体の撃破特効+20%。 |
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「広がる想像」 | ルアン・メェイのターンが回ってきた時、自身のEPを5回復する。 |
「水面を照らす燭火」 | 戦闘中、ルアン・メェイの撃破特効が120%を超えた時、10%超過するにつき、戦闘スキルによる味方全体の与ダメージアップ効果+6%、最大で+36%。 |
星魂
①「神経刺繍図」 | 結界が発動している間、味方全体がダメージを与えた時、敵の防御力を20%無視する。 |
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②「通りし芒の道」 | ルアン・メェイがフィールド上にいる場合、弱点撃破状態の敵に対する味方全体の攻撃力+40%。 |
③「煙衫を綾取る緑意」 | 必殺技のLv.+2、最大Lv.15まで。天賦のLv.+2、最大Lv.15まで。 |
④「銅鏡前にて神を探す」 | 敵が弱点撃破された時、ルアン・メェイの撃破特効+100%、3ターン継続。 |
⑤「気怠く弄る玲瓏釵」 | 戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.15まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.10まで。 |
⑥「紗巾脱ぎかけ団扇に落ちる」 | 必殺技を発動して展開する結界の継続時間+1ターン。天賦による弱点撃破ダメージ倍率+200%。 |
装備・編成について
- 光円錐
彼女のビルドは撃破特効を上げて靭性削りを強化する撃破特効型と、先手を取り最初にバフを掛ける速度型の二種類がある。
光円錐はどちらの場合もモチーフ✦5「鏡の中の私」、✦4の「記憶の中の姿」で撃破特効を上げること。ただし『記憶』はなるべく凸するように。それも無ければ✦3「輪契」でEPを回復しやすくする。
- 遺物
撃破特効型なら「流星の跡を追う怪盗」、速度型なら「仮想空間を漫遊するメッセンジャー」。オーナメントは「生命のウェンワーク」で戦闘時に先手を取りやすくするか「折れた竜骨」で効果抵抗を上げつつ味方全体の会心ダメージを上げるか。
オプションは胴体とオーブをHPか防御。脚は速度か防御かHP、ただし速度は135以上、速度型なら160になるように調整しよう。縄は撃破特効かEP回復効率で。サブステータスは撃破特効を最優先、とりあえず180を確保。それ以外は速度を。
撃破特効180は大変なように見えるが、モチーフで60%(記憶完凸で56%)、追加能力で20%、天賦で37.3%、合計117.3(記憶完凸で114.3)%を確保できる。
- 編成
一概にこれがおすすめ、という編成がいい意味で無い。
スキルや必殺技のバフ量といった能力面から、現時点で存在するほぼすべてのキャラクターと相性が良く、存護or豊穣のキャラクターを1人、アタッカーを2人、そしてルアン・メェイというような形にするだけで非常に効率よく戦闘が進められる。
一応、最適解を挙げるなら調和開拓者で、お互いの撃破特攻+追加攻撃の相乗効果によりサポーターにあるまじきDPSを叩きだし、同時のバフ・デバフによる安定性まで約束される。
持続ダメージパーティでも同じことが言える(カフカ主軸等でも可)等、ここには書ききれないほどの可能性を持つ。
ぶっちゃけ一言でまとめてしまうともう全部あいつ一人でいいんじゃないかなというくらい凄まじい量のバフを持つので、もし運良く列車に迎え入れられたら、研究の一環としてパーティに参戦させたいところ。
欠点があるとすれば、「弱点を突く」ことが前提のキャラである為、パーティまたは相手の問題でそれが出来ないと強みが半減してしまう事。導入するコンテンツにもよるが、汎用的に弱点を突ける編成を心がけたい。
余談
模擬宇宙の「ルアン・メェイ」イベント
実は、キャラ情報が公式の「天外衛星通信」で公開されるよりもかなり以前から、その存在自体は既に知らぬ者はいないほど有名になっていた。
というのも、本ゲーム内の「模擬宇宙」をプレイする中でランダムに発生するイベントのうち、「ルアン・メェイ」の名を持つボーナスイベントがあまりにも絶大な人気を誇っていため。
現時点で実装されているのは、それぞれ「ルアン・メェイ」「ルアン・メェイ(2)」と記されている二つのイベントで、どれもチートなボーナス効果を持っている。
- イベント「ルアン・メェイ」の場合、以下二つの選択肢から一つ選ぶことが可能。
- 「ランダムの運命の祝福を全部獲得する」
- 「宇宙の欠片×2000を獲得する」
- イベント「ルアン・メェイ(2)」の場合、以下二つもしくは三つの選択肢から一つ選ぶことが可能。
- 「すべての祝福を強化する」
- 「奇物をランダムで10つ獲得する」
- 「チートのチャンスを10回獲得する」(※模擬宇宙・拡張装置のみ)
イベントの出現率は極めて低いが、運よく出会うことができたならば、その時点で攻略の達成はほとんど約束されたとすらいえなくもない。それほどまでにイベント報酬は美味しく、故にルアン・メェイ自身も実装前から高い名声と人気を得ていた。
また、ルアン・メェイ本人を編成した状態で両イベントに突入すると、選択肢が追加される。これを選ぶと各選択肢の内容を総取りできる。
名前の由来について
「ルアン・メェイ」の本国語における発音は「Ruan Mei」であり、しかも生物学者であることから、生物学の専門用語である「朊酶(Ruan Mei)=プロテアーゼ」が名前の元ネタであると考察されていた。
そして、キャラデザインの段階でこの「Ruan Mei」に同じ発音の漢字を当て、その漢字が代表する以下の二つの事物をコンセプトにすることで、現在の名前「阮梅」と人物像が成り立っていることが公式立絵から確認できる。
- 「阮(Ruan)」は「阮咸」(公式立絵の右側に描かれている楽器)
- 「梅(Mei)」は「梅の花」(公式立絵の左側に描かれている赤と黄色の花)
更に、実は「阮」と「梅」は両方とも姓であり、それぞれ父と母から取ったものであることも公式のキャラクタープレビューで明らかになっている。
なお、「阮(グエン)」はベトナム人の約4割を占めるベトナムで最も多い名字だが、漢姓であるため、中国圏等にも同じ字で書く姓が存在し、代表的な人物に、世界史に登場する「阮籍」や台湾の女優「阮玲玉」などが挙げられる。なお、ルアン・メェイの使用する楽器である阮咸の名前の由来となった魏の文人「阮咸」も阮姓である。
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光円錐