概要
CV:沢城みゆき
「メガトン級ムサシ」に出てくる侵略異星人「ドラクター」を束ねる女王にして、本作のヒロイン、アーシェム・ライアの母親である。
そして、地球侵攻及び、地球人抹殺を命じた張本人である。
人物
一言で言うなら『残忍で冷酷非情』。
同じドラクターの兵士は兎も角、信頼を置いている配下や、血を分けた娘ですらも駒としか見ておらず、使い物にならないか、自分に歯向かうのであれば容赦なく切り捨てる判断を下す。
また、上記の地球侵攻及び地球人抹殺に至っても、「それではシドル(ドラクターの本当の名称)の誇りに傷がつく」、「交渉という手は無いのか?」と配下や娘に反論されるも、取り合わず強行させた。
ここまで見ると、吐き気を催す邪悪と捉えられそうではあるが、全てはシドルの民という種族を存続させるための止むを得ない判断である。(現に、アーシェムもその事は理解しており、主人公である一大寺大和の問答にて「侵略はいけない事だ」と言った事に対してあの時は、自国の民と地球人の両方を天秤にかけないといけないほど切羽詰まっていた事を話していた)
だが、娘すらも捨て駒にすると言う余りにも強硬すぎるが故に配下であるグリファース・クレドから「シドルの誇りを無くした」と言われ、クーデターを起こされてしまっている。
また余談ではあるが、故郷であったシドルの星にいた頃は穏やかな性格だった模様。
経歴
物語序盤では、娘のアーシェムに「ローグ操縦者の抹殺」を命じ、シェルターイクシアへと向かわせる。
だが、中々娘が任務をこなさないばかりか、ローグ部隊抹殺の為に送ったブラックハンターの弱点をパイロットの1人に教えた事で、娘を「裏切り者」と見做し抹殺を企てるが様々な要因が重なって暴走したグリファースによりクーデターを起こされ、女王を失脚。幽閉された。
その後、家臣のデミルのお陰で脱出し、ソロンに流れ着く。そこで同じくソロンに保護されたアーシェムと再会。
そこで懸命に生きるアーシェムを見て、王としての資質を見出した。
成り行きでユグラに追い詰められていたヴィクト・イーガーを助け、その後の問答にて地球人の「生きたい」と言う意志にかつての自分と重ね、重傷であった彼を治療。そのままアーシェムらと合流し、「白の騎士団」を結成した。
最期はディクセンベルグ一派に破壊されようとしている地球を守るべく、アーシェムに後を託し、白の騎士団の母艦「ホワイトローズ」と共にアメノムラクモに特攻した。その際の顔付きは侵略時の冷淡なものではなく、平和だったシドルで暮らしていた頃の穏やかな表情であった。