「やられたらやり返す。ジョーシキだぜ」
CV:増田俊樹(アニメ・ゲーム版)/森田成一(パイロット版)
人物
常識外れの革命児
赤城町の男子高校生。星刻学園2年A組。
逆立った紫髪が特徴の血気盛んな不良少年。売られた喧嘩は必ず買うという喧嘩の天才。
本編開始前後、同じ学校に通う不良の土方龍吾から喧嘩を売られ、1人だけ逃げ遅れて留置所送りになっていた。その身体能力の高さと戦闘センスに着目され、龍吾とともに浅海輝から戦闘用アンドロイドと戦わされると言うテストを経て、メガトン級ローグ・ムサシのパイロットとして勧誘される。
「戦いはどんな手を使ってでも勝つ」という思考の持ち主である(ゲームか実戦かは問わない)ため、既存の発想には囚われない戦術が得意で
- タイマン向けのメガトンパンチを地面に放った余波で敵機大群を一網打尽。
- 突き立てたブレードを支軸に、腕のジェットで振り回した機体の遠心力を上乗せし猛加速。
- メガトンパンチを予備推進力に流星キックの軌道を操作、地中から敵の死角を突く。
等の奇策を次々に捻り出す。喧嘩に明け暮れている人物といえど、単なる脳筋ではないのだ。
しかし機体や周囲の限度を越して無茶すぎる行動をするため周りの人がストップをかけることも少なくはない。
試運転時に「ムサシ、お散歩するぜ!!」と言うなど、時に独特なセリフを発する事も。発艦し続ける敵母艦を撃ち落とす際には『落ちろ!ケツの緩いビチグソ野郎がァァァッ!』とんでもない例えを持ち出している。戦いに快感を見出している節があり、興奮するとまるでゲッター線を照射されたような凄い悪人面になる事も。近年のロボットアニメでは珍しい性格の主人公。
雨宮零士から提案された作戦を全て聞かずとも超速理解する、スペースデブリで必殺技「メテオライティングフォール」(要はバカでかい隕石である)を生成する発想を思いついたりとその後も順調に戦闘センスが開花して行った。
また潜在能力も高く、教師の袴田に憑依していたサーザント・エボルと生身で戦った際に当初は劣勢であったものの、ドラクターへの怒りから零士が仕返しモードとなった時と同じように顔に青い模様が浮かび上がると同時にサーザントを圧倒、ダウンを奪う事に成功している。
またイクシア防衛戦の最中では、グリファース・クレドと対峙、生身で斬り合った際に互角の勝負を演じ、不意打ちとは言え、片目を斬る事に成功している。
元々は両親と妹・ミナの4人家族だったが、火事で全員亡くしており、小さなアパートの一室に一人暮らしをしている(家賃とかはどうしているのかは不明)
…が、実はオブリビオンベイの記憶改竄によって忘れていただけで、実際は侵略者・ドラクターの侵攻で家族を殺されていたのが真相である。
最初は義理もなく戦わされることに反発していたが、記憶を取り戻したことでドラクターへの復讐心に目覚め、戦いに身を投じていく。
尚、家族が存命だった頃は気さくな振る舞いをしており、今のような気性の荒さは家族を亡くして以降の物と思われる。
当初はドラクターを「皆殺しにしてやる」と某同社関連のGのつくロボットアニメに出て来る殲滅爺さんみたいな事を言い切るほど強く憎み、シドル(ドラクター)と地球の和平を望むアーシェム・ライアの言い分を聞こうとともしなかったが、アーシェムがブラックハンターの弱点をナビゲートした事を皮切りに交流するようになり、ドラクター側に共存派がいる事を知る。
ドラクターも種族を絶やさない為に切羽詰まっていたと聞かされ、それでも侵略は許されない事だと否定するが、もし、家族と他者を天秤に掛けるとしたらどちらを取るかと問われた際には動揺していた。
アーシェムから好意を寄せられ、大和自身もアーシェムに好感を抱いている模様。彼女の「敵も味方も、できるだけ多くの命を生かしたい」という願いには理解を示してはいるが、現実的には難しいと考えており、これまで通り目の前の敵は倒していくことを決意した。
シーズン2にての動向
伝説の地『サンクチュアリ』を目指す旅路にて、自称『星刻学園を牛耳る影の支配者』、九世正宗との邂逅をキッカケにシェルター外にも生存者がいる事を知る。
彼のハイジャックを機に、シェルター外にある集落『ソロン』へと辿り着いた大和は、そこに保護されていたアーシェムと再会。
だが、アーシェムはかつて地上に不時着したドラクターの戦艦とコンタクトをとるため、クロウゼードやヴィクトと共に旅立つ道を選び、再び別れる事となる(その際別れ際にキスをされた)。
その後、ゴッドハンマー攻略戦にて『白の騎士団』として決起したアーシェムと再会。戦後に行われた『東郷門祭』にて彼女と行動を共にする。その最中に
『私達、結婚しませんか?』
と交際と言う過程をすっ飛ばして逆プロポーズをされ、しどろもどろになりつつも返事を返す、その後アーシェムを1人にした隙を突かれ潜伏していたグリファースによってアーシェムを連れ攫われてしまった。
サンクチュアリこと『オルテガ・マザーベース』へと辿り着いたものの、そこの司令官であるデカート・ディクセンベルグの野望を知り、それを阻止するべくハルマ・リュウセイによって作られた『ムサシクロス』に乗り込む。
熾烈を極める戦いの中、オルテガ・マザーベース内で知り合った『ヨシツネ』を駆る外山小次郎と激突。
激闘の末、小次郎を正気に戻す事に成功するも、時間がかかり過ぎた為にアメノムラクモのコア内でディクセンベルグの手配したサイバイン機体に囲まれてしまう。そのため小次郎にムサシクロス操縦を任せ、エネルギー過剰チャージによる自爆でコアを破壊しようとヨシツネに乗った大和が結果、ヨシツネから出られずムサシクロスに戻れなくなってしまった。
何とか助けようとする小次郎、輝、龍吾に「お前らだけでも脱出しろ」と諭し、撤退させる。
そして、今までの事やアーシェムと過ごした事を振り返り、アーシェムとの結婚生活を思い浮かべ、「アーシェムの手料理を食べたかった」と呟きながら自爆するヨシツネと運命を共にした。
…かに思えたが、その直後に銀河帝国エルゼドのアダムとイヴに助けられ、某3つのマシンが合体するスーパーロボットのパイロットの先輩(漫画版)みたいに記憶を失う訳でも何かをされると言う訳でもなく地球に帰還。
そして、アーシェムと再会。抱き合った後、押し倒され、キスをされる。
大和「これは異星人流か?」
アーシェム「いいえ 私たちは同じ星の恋人同士です!」
そう言葉を交わし抱き合う2人。こうして、出会いを別れを繰り返した2人はめでたく結ばれたのであった。
その後、アーシェムと共にエクシアに帰還して仲間達と再会したのかどうかは描かれていないままシーズン2が終了した。
ゲーム版『W(ワイアード)』にて、最終回後の物語が描かれるらしいので大和がどうなっているのかが気になるところである。
搭乗機
メガトン級ローグ。
第1パイロットとして搭乗。全体の動きと攻撃システムのコントロールを担当する。
途中、操縦システムが改良されパイロット1人で制御可能となり、その後は大和が1人で搭乗する。
- ムサシクロス
ディクセンベルグ一派との戦いで搭乗したローグ、再び輝と龍吾の三人乗りとなる。
- ヨシツネ
アメノムラクモのコアを破壊する為に、小次郎と交代する形で乗り込んだ。
関連タグ
雨宮零士 霧島ジュン 早乙女萌々香…メガトン級ローグのパイロット仲間
金田一巧 芥川康太…同じ星刻学園の生徒で、オブリビオンベイのスタッフ
西野清夏…世話焼きの幼馴染。後に彼女もスタッフとなる。
神崎明日菜…星刻学園の生徒会長。アーシェムに憑依されたことをきっかけに、大和へ好意を寄せるようになる
アーシェム・ライア…ドラクターの姫。当初は大和の暗殺を試みていたが、次第に恋心を抱いていった。最終的にめでたく結ばれる。
グリファース・クレド…ドラクターの司令官。アーシェムに好意を抱いているため、大和へ嫉妬に近い強い憎しみを向ける。
兜甲児/『マジンガーZ』の主人公で、スーパーロボット乗りの大先輩。熱血漢な性格と髪型が似通っている(大和の髪型にモミアゲをつければ完全に甲児の髪型となる)為、恐らく外見的なモデルとなったであろう人物。ゲーム版X(クロス)にて彼の愛機であるマジンガーZ(を模したローグ)に乗せることが出来る。
流竜馬/『ゲッターロボ』の主人公。同じポジション繋がりで、性格が血気盛んな熱血漢な部分は漫画版&OVA版、家族構成が両親と妹の4人家族である事。目の前で妹を失っている部分はTV版と共通点が多い。また、物語の展開で序盤のスカウト方法(こちらは戦闘用アンドロイドではなくガチの殺し屋との死闘)や、終盤においての仲間を撤退させ、自分は特攻する。その寸前で新たなる敵組織に救出される(こちらは大和と違い記憶を失っている)など、ゲッターロボ漫画版の展開とムサシ本編の展開が似通ってる為、大和の性格のモデルは恐らく漫画版あるいはOVAの新ゲッターロボの竜馬だと思われる。ただし、大和と違い両親は存命であり、妹の死因も交通事故(勿論、敵対勢力の関与も無し)と異なっている。また甲児同様にゲーム版のX(クロス)にて彼の愛機であるゲッター1(を模したローグ)に大和を乗せる事が出来る。
一文字號/『ゲッターロボ號』の主人公で、前述の竜馬同様、同じポジション繋がり。TVアニメ版の彼の髪の色と髪型が大和に似ている。またOVA版では大和同様に家族を敵勢力に殺されている。同作のノベライズ版では家族構成も書かれており(こちらも大和同様に両親と妹の4人家族)、如何にして號が家族を失ったのかが語られている。
葵豹馬/『超電磁ロボコン・バトラーV』の主人公で、不良で喧嘩っ早い。と言う共通点がある。新作であるゲーム版W(ワイアード)にて、彼の乗るコンバトラーV(を模したローグ)に大和を乗せる事が出来る。