ピアス

ぴあす

ピアスとは、体に穴を開けて付けるアクセサリーである。

概要

耳に穴を開けて装飾することが多い。乳首やへそなど耳以外の部位に付けるピアスは、区別のためボディピアスと呼ばれる。

ピアス（pierce）は英語では「刺」の意味になり、日本語で言う「ピアス」は英語では「pierced earrings（刺さったイヤリング）」、「Ear piercing（耳の穿孔）」、あるいは単に「earrings」と呼ぶ。

ピアスがブームになった頃、同時にかぶれや炎症などの健康問題が表面化したため、穴を開けないノンホールピアスというものも生まれている。イヤリングとの違いは、イヤリングが耳留めも装飾具として表現しているのに対し、耳留め部分を目立たない素材にしている（恰も本物のピアスっぽく見せている）違いがある。

ちなみに、このアクセサリーの名前としての「ピアス」も「イヤリング」も日本でしか通用しない。

基本的な意味合いとしては、

性別的な意味合いでは、

…を表している。

日本では、タトゥーと異なり、18歳未満がピアスの穴を開けることは法律（条例）では禁止されていない。

但し、

などの点から、ピアスの穴開けは医療機関で行うのが望ましい…のだが、医師がピアスについての知識を持ち合わせていない場合も多く、微妙なラインである。

一部の寛容な学校を除き、日本の小中高の校則でピアスの装着を禁止しているところが多い。

服装検査で、女生徒が耳たぶにしていたピアスをイヤリング（ピアスと違い穴は開けない）と勘違いした教師が、取り上げようとして力任せに引っ張ったため、耳たぶが裂けてしまった…という痛ましい実話もある。

外国では、赤ちゃんの頃に生まれてきてくれたことに感謝の意味を込めて、ピアスを装着しているところもある。そういった外国から来た転校生との対応はどうすればいいのか、形見としてもらったピアスはどうすればいいのか――課題は残っている（飛鳥ももこやエレナなど、フィクションでそのような話はある）。

動物病院や地域によって異なるが野良猫に避妊手術(または去勢手術)を施した目印のひとつに、手術後の野良猫の耳に目印専用のピアスをつけることがある。

耳のピアスホールから白い糸が出てきており、それを引っ張ったら失明してしまった。実はその白い糸は視神経だったのだ…という都市伝説がある。

実際には耳たぶに視神経は通っていないし、もちろん首筋にも通っていない。

噂の出所は定かではないが、ピアスを禁止する学校の教師が流したのではないかとも言われている。

ただ、男性ホルモン分泌などによって、耳毛が一本だけやたら発達して伸びる現象は普通に起こりうるものである。