概要
和々寺らおん氏がTwitter上で公開していたWeb漫画。
タイトルは「温泉が好きなネコ」の略。
通称トップバリューちいかわ。
温泉カフェで働く温泉が好きな猫【おんねこ】とその仲間たちの日常を描いたほのぼの系漫画。なのだが、明らかにちいかわを意識した作風や、低い画力のせいで絶妙にかわいく見えない上、場面場面で印象がコロコロ変わるキャラクター、無駄に説教臭く中身がないシナリオ、雑な世界観、ところどころに作者の実体験を元にしたと思わしき場面などが挿入される、そもそもタイトルにも有る温泉要素が希薄等、ちいかわとは別のベクトルで闇が深い。
2022年7月ごろにネット掲示板上で広がり始める。当初は上記のちいかわとの類似性や画力の低さ、稚拙で説教臭い内容をネタにされていたが、その後、作者のTwitter上での痛々しい言動の数々や彼が過去に描いたツッコミどころ満載の婚活漫画が発掘されたことによって、作者ともども無事ネットのおもちゃと化した。
特にふたば☆ちゃんねるでは俊逸なファンアートが作られることも
有名なエピソードとして旧Twitterにてラウンドワンのプライズ化企画の際におんねこを自薦したが、その後ちいかわがプライズ化した事は今でも語り草となっている。
ちなみに作者はちいかわとの関連性を指摘された際に「(ちいかわを)存じません」と否定していたが、後に作者の友人のブログから「ちいかわというゆるキャラが人気」と発言していた事が判明、ちいかわを知らないというのは嘘であった事がほぼ確定した。
現在は全話が削除され、閲覧が困難となっている。
登場人物
メインキャラクター
おんねこ
猫の主人公。温泉が好きで温泉カフェで働いている。
性格は作者の歪んだマインドが投影されており、基本的に場の空気が読めず思慮が浅いので仕事や私生活でもミスが多い、そのクセ迷惑をかけてしまった相手に謝る事が出来ない上にとにかくドタバタと動き回り落ち着きがなく、そのせいで無意識に相手(特に読者)をイラつかせる行動・言動も多い。
低い画力のせいで場面場面での姿形が安定せず、見た目の印象が別人レベルで変化することも日常茶飯事。
中でも横顔は特に酷く、のっぺりとした顔面に突出した舌、たるんだアゴなどおおよそ猫には見えない、魚類や両生類のような容姿と化してしまう(「温泉どうですか?」のシーンが代表的)。
コーヒー牛乳が好物で、それが仕掛けられた分かりやすい罠に対しフラフラと近づき、捕まった後も瓶を握りしめていたり、自らの身長の倍はあろう瓶に入ったコーヒー牛乳を飲み干す一枚絵があるなど、その執着心は相当なものと見られる。
また、ひな祭りの一枚絵ではお雛様の格好をしていたり、作中において他のキャラから「おんねこちゃん」と呼ばれていることからメスではないか?という考察もある。
主人公だが人気投票ではペンギンに僅差で負けて10位。
ドムタロ
おんねこの友人であるハムスター。ハチワレ枠。
ひょんな事から占い屋さんを始めており、一時期はペンギンが抱えてる悩みを遠隔で的中させるという超能力じみた芸当を見せていたのだが、占いがハズレた事に憤慨した客からビンタされた事がトラウマとなりその後は廃業している様子。
基本的におんねこよりはしっかりしてるが、大量の買い物をしようとして会計の場で初めて所持金が全然足りない事に気付く、水晶玉を買わされた際に「お題は有り金全部じゃ」と吹っ掛けられるも何の疑問も抱かずに支払う等、金が絡むとIQが下がる。
おんねことは仲良しであり、おんねこの珍行動・怪言動に対して一言を文句も言わず、それどころか彼に尽し続けるため読者から『理解ある彼くん』と評されることも。
彼も場面場面での見た目が安定しない。横顔の描写はおんねこ以上にインパクトのある場面もあり、なぜか下唇が強調されやすい。
おんねこが何かを始めようとして、遠くからドムタロが声をかけてストーリーが展開する、といった流れがほとんど。
ペンギン
ドムタロとおんねこの友人。名前の通りペンギン。うさぎ枠。
ネガティブな性格であり、たとえ純粋に褒められても勝手に傷つくメンヘラじみたムーブをかます面倒臭い奴。
おんねこ達と出会い、温泉を通して自らに自信を持ち立ち直るも、その後幽霊屋敷で5年後の姿(実際には昨日の姿)を見たことで再びメンヘラ化。
天界の住人:通称チャンスハゲが垂らした「チャンス」(「ここまでおいで」と書かれた札)を手に入れ、天界について調べるためにドムタロから本を借りる。おんねこはここで打ち切りになってしまったため、実質借りパク犯。
ししょー
おんねこの友人であり雇い主。耳と尻尾が黒いネコで、温泉カフェを経営している。鎧さん枠。
おんねこ、ドムタロ、ペンギンのトリオや他キャラと違い大柄で、唯一プロト版の円錐体系のまま続投されている。
鍋の具材や箱いっぱいのミカンを無償でおんねこに提供したり、簡単な仕事を頼むも何もできず泣きながら帰ってきた彼を叱らないなど、優しい(?)性格をしている。
作中では数少ない常識人だが、業務中にコーヒー豆を切らしてしまったり、カフェに併設されている温泉係としてあのおんねこを雇ってしまったりするなど、少し抜けている部分も。
尻尾の先端には謎の傷跡がある。これはおそらくプロト版の作画ミスを、作者であるらおん氏がそれをベースとして続編を描いたからではないかと推測される。
ブブタン
ブタのキャラクター。おそらくモモンガ枠。
目付きが悪い、愛想がない、気が利かない、嫌な事はハッキリ言う、他人の目を気にしすぎない、自分に正直に生きる、そしてそんな自分を愛しているというキャラである事が作中で語られている。
嫌な奴としてデザインされたキャラだと思われるが、おんねこ達の問題点が悪目立ちしている事、彼らとの絡みがほとんど書かれないまま作品が終了してしまった事もあり、良くも悪くも空気。
なお、「ブブタン」という名前は作品終了決定後に作者のHPで公開された「ペンギン、ワルになる」の回(現在は削除済み)のキャプションでしれっと語られたのが最初で最後であるため、彼の名前を知らない読者も多い。
ブラウン(カフェモカドン太郎)
茶色い猫のキャラクター。通称カフェモカドン太郎。FANBOXによると名前はブラウンだがその名前は一切浸透していない。カフェモカを頼んだのにカフェラテが届くというオーダーミスをされる。
イタチ
ファンのおこなった人気投票1位に輝いた人気キャラ。観客席でたまたま見かただけのおんねこに一目惚れをする。カタツムリを威圧して個人情報を聞き出すストーカー気質、コミュ症のくせに無駄に行動力だけはあるなどアメリカの安っぽいスリラー映画の殺人鬼に使えそうな人物造形してるが人気。らおんワールドを象徴する人物像。
余談
Twitter上でおんねこのフィギュアを制作したものが表れた。
だが、そのフィギュアはよりにもよってハチワレのフィギュアを改造したものである。
また、作者が製作したLINEスタンプも存在する。
外部リンク
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