逆異世界転生
ぎゃくいせかいてんせい
異世界から地球へ転生すること。
概要
異世界の住人が、異世界から読者や観客の生きる現実世界を想定した地球上の社会へ転生すること。
2010年代の異世界ものブームによってweb小説界で流行したジャンルの一つ。
この流行は夢小説の転生トリップ(主人公が転生の際に異世界へ流れ着く)と逆トリップ(フィクション世界のキャラクターが現実世界へ迷い込む)のフォーマットを融合して一次創作に落とし込んだもの、または転生パラレルを着想元にしたものとされるが、それ以前から該当する要素を含んだ作品は存在する。
例えば1992年~1997年に連載された『美少女戦士セーラームーン』は月の王国(月を異世界と捉える思想は古くから存在する)の王女とその関係者が20世紀の地球に転生して戦う物語であるし、更に遡れば3世紀頃に成立したヒンドゥー教の叙事詩『ラーマーヤナ』も天上(神々の世界と人間の世界はある種の異世界)に住まう神の分霊が人間に転生して現世の王になる物語である。
近縁ジャンルとして逆異世界転移があるが、こちらは死亡と再誕の過程を経ず地球に来る。
元の世界で死んだと思ったら死ぬ直前の姿そのままで転移した、または死んだ時より若い頃の姿で転移した、死んでいないのに転移前と後で身体が作り変わった(種族、性別など)、というパターンを転生に含むかは見解が分かれる。