概要
小学館の隔月刊漫画雑誌「姉系プチコミック」にて2017年9月号から連載されていた。作者は芦原妃名子。
単行本は2024年1月時点で7巻まで刊行。
後述の理由により2024年1月号限りで終了した。
TOEIC900点越え・税理士の資格持ち、しかし陰キャな勤め人・田中京子が、ベリーダンサーというもう一つの顔を持つ事になってからの姿を描く。
登場人物
- 田中京子(演:木南晴夏)
TOEIC900点越え・税理士の資格を持つエリートだが、本人の引っ込み思案でコミュ障かつ陰キャな性格故に社内では殆ど目立っていない。代り映えのしない日々を繰り返していたある夜、鏡に映った自分が老婆のような生気の抜けた姿に見えたことから絶望。このままではいけないと奮起し、ベリーダンス教室に通い始め「Sali」という名前でベリーダンサーとして活動を始めた。なお、このことは社内の人間には隠している模様だが、同僚の倉橋朱里には把握されてしまっている。だがそれがきっかけで倉橋と仲良くなった
- 倉橋朱里(演:生見愛瑠)
京子の同僚の派遣社員。京子と違い可憐な見た目と人付き合いの良さを身上としているが、本人はそれをあまり良しと思っておらず、どこか白けている。しかし、それに抗う方法を見つけられず、若くて可愛いうちに結婚して幸せになることを夢見ている。
Saliの正体が京子である事を見抜いた上で、Saliの大ファンとなった。
テレビドラマ
2023年10月から12月にかけて、日本テレビ系列局ほかの日曜ドラマ枠で放送された。全10話。
内容に関するトラブル
放送終了後、脚本をめぐって原作者が「自分の作っているものとはかけ離れている」と苦言を呈しており、所々手直しするハメになったことと、そればかりか最後の2話分に至っては自分で丸ごと書き換えざるをえなくなってしまったという経緯を語った。
なお、ドラマの担当脚本家の一人である相沢友子はドラマ『ミステリと言う勿れ』等のヒット作を出しているものの、その一方で原作のファンからは「やり過ぎ」と取られかねない原作改変を行うことでも有名だった。
またチーフプロデューサーの三上絵里子はかつて漫画原作の「おせん」において原作改変に加担したことで原作者を怒らせて一時休筆まで追い込み最終的に「原案」表記へと変更する羽目になったことがあった。
相沢のinstagramで原作者の介入に不満を抱いているとも取れる文章があり、同業者がそれに同調するリプをつけたことから炎上。
2024年1月29日、原作者が死亡していたことが公表された。遺書と見られるものが発見されたことから警察は自殺の可能性があると見て捜査している。原因は不明だが、直近にこのトラブルが起こっていることを考慮するとこの件が関連している可能性は否定できない。
なお、この一件により、原作作品は終了を余儀なくされた。
この件は同業者からも多数の同様のトラブル経験がお悔やみと共に語られ、作者が矢面に立たざるを得ない状況を止められなかった日本テレビ側や作家を守りきれなかった版権元の小学館にも厳しい批判が殺到した。
また相沢を擁護したTV業界人も次々と炎上、相沢もinstagramに鍵をかけて沈黙する事態となった。
原作者とメディア展開時のトラブルに関する相談について漫画・小説業界それぞれから「困ったときの相談」を勧める声明が出された。
また、自作の実写化経験がある赤松健議員も契約関係の不備等について言及し、自作のドラマ展開に関して「作品の趣旨を踏みにじる改変を持ちかけられて激怒した」「自身も納得の上での改変」両方の経験を持つ知念実希人も再発防止を願うコメントを出している(参照)。