風祭フーカ
かざまつりふーか
「魔界大統領に、アタシはなる!」
概要
CV:三森すずこ
中学3年生の少女。貧乳。作中では単にフーカと呼ばれる事が多い。
プリニーの皮が不足していたため、プリニーの帽子をかぶるだけという中途半端な扱われ方をされている。
死因は覚えておらず、寧ろ死んだ事すら自覚が無く、自分の目の前で起きていることは『自分の夢の中』の出来事だと思い込んでいる。当然、自分の罪も覚えていない。
一言でいえば、良くも悪くも女版両津勘吉という言葉を体現した性格である。
強引な性格と行動で周囲を引っ掻き回す、元気すぎる女の子で、デスコやブルカノ(?)とガールズトークをする女の子らしい一面もあり、一行のムードメーカーであるが、思い込みが激しく、暴走しがち。故にフェンリッヒからは煙たがられている。
年頃らしく恋バナが大好き。特にヴァルバトーゼとある人物の関係はかなり気になるようだ。
作中というかシリーズでも1,2を争うほどのバカであり、あのアクターレやレッドマグナスと並んでも遜色ないほどである。(本編でもフーカのバカさ加減にあきれるシーンが数多く存在しており、他作品に出た時でもその作品のキャラから(いろいろと残念な奴)と言われるのが半ばお約束になっている。)
また、人間としての優しさや情の厚い一面もあったりする。(例としてヴァルバトーゼの過去を聞いて心打たれる、エミーゼルを理不尽にせめた政腐を怒鳴りつけるなど)
総合して強引で破天荒、欲望に忠実ながらもどこか憎めないキャラクターといえる。
誰に何と言われようと自分が死んだことを認めようとしない。永遠に認めないであろう。
なお、ヴァルバトーゼたち反乱分子と出会う前は、エトナのような人物の所でこき使われていた模様。
ヴァルバトーゼのことを「ヴァルっち」、フェンリッヒのことを「フェンリっち」と呼ぶ。
家族構成はデスコたちを除けば父である風祭源十郎だけ。母は故人らしい。
本編では彼女と戦うボス戦が当然あるのだが、その時に流れるBGMソングの歌詞がほとんど(ラ)しか歌ってないという、でんぢゃらすじーさんの(お願いだから歌わないで)を彷彿とさせる、なおかつフーカ自身の良くも悪くも電波じみたキャラクター性を表したような史上稀にみる電波ソングである。ちなみに、BGMの曲は過去作で流れた(がんばれ女の子)をアレンジしたものである。
性能
第2章で加入する固有キャラ。得意武器は斧・剣(初期装備は斧)。
固有魔ビリティーは特殊技の被ダメージを50%軽減する「ドリームオーラ」。
非常に高い体力・防御力に加え、属性、物理魔法問わず全ての特殊技のダメージを軽減するという、『4』全体で見ても稀な魔ビリティーを備えている。得意武器からも分かる通り典型的な重戦士系キャラ。
仲間になった直後こそ、敵の行動が通常攻撃中心であるためいまいちな効果に感じられるが、ある程度ゲームが進み戦闘が特殊技の応酬と化すと、その優秀さを実感できるようになる。
妹分であるデスコはフーカとは対照的に攻撃面に特化している。ストーリー攻略では、防御に優れたフーカで敵を釣り出し、デスコがそれを一掃するという戦法がシンプルかつ強力。
弱点は「ドリームオーラ」以外の魔ビリティーがどれも使いづらいというか、ほぼ使い道がないこと。そのため、「ドリームオーラ」が通じにくい攻撃を受けると厳しくなってしまう。(水属性の耐性が-50%と低めなので水属性の技で攻められるとガリガリ体力を削られてしまう。また、状態異常に関しても無力なので呪術師のように状態異常魔法を主体として戦う相手とも相性が悪い)。敵を釣り出すことに関してもアーチャーやガンナー、魔法使いのような遠距離主体が相手ではそれもできなくなってしまう。(動かずに攻撃できる待ち戦法を使ってくるため)。また、ストーリークリア後は火力が一気にインフレしていくので上記の戦法が使いづらくなってしまうのも欠点である。(あくまで上記の戦法が使いづらくなってしまうというだけで、単体の魔ビリティーとしては十分強いが)
ちなみに固有魔ビリティーの効果は、他の魔ビリティーや固有イノセントの効果と重複するので、工夫次第では上記の弱点を克服し要塞のように硬いフーカを実現できる。イノセントで耐性強化・状態異常対策を施し、魔チェンジなどを駆使して最大HPを強化、さらに支援系の魔ビリティーによる即死対策、邪シンボルの生贄の祭壇による自動蘇生などを取り入れれば完璧である。
通常のプレイではネタの域を出ないが、『4』にはオンライン要素があり、これを利用したやり込みの一種として、極限まで強化したフーカをエディットマップに配置し、オンラインで公開するというものがある。
エディットマップではジオエフェクトも利用できるため、敵超強化3倍や回復などを駆使すれば、HP50億、状態異常・即死も効かず、威力SSの特殊技もかすり傷、ターン終了時に全快、死んでも5回まで復活という、超魔王バールもビックリの最強ボスが完成する。流石デスお姉さま!
ただし公開するにはそのマップを一度テストプレイでクリアしなければならないが…
続編での活躍
フーカ&デスコ編はじめました
2011年10月27日にフーカ&デスコ編の追加シナリオの配信された。
エミーゼルがプリニーを転生させる様子を偶然見かけたフーカが、転生すれば元の生活に戻れると思い込み、転生を目指してデスコと共にひと悶着起こすというストーリーが展開される。
フーカ操作中は、戦挙事務所でのキャラとの会話が変化する。特に普段操作しているヴァルバトーゼはこの間しか話しかけられない。
タイムリープ編(4 Return)
Returnで追加されたタイムリープ編でも操作キャラになっている。
拠点で見つけた不思議な懐中時計の力によって、400年前の人間界へと召喚されてしまう。そこで出会った人間の少女ナギ・クロックワークに頼まれ、当時の人間界で起こっていた戦争を止めるために奮闘することになる。ちなみに、この時のフーカの声色はなぜか本編と比べるとやや高くなっていたりする。
D2
ディスガイア4の他の主要キャラクターのほとんどが後日談で登場することを考えると微妙な位置づけとなっている。これを扱いが悪いと考えるのか、DLCさえ購入すれば最初から使えるから扱いが良いと考えるのかは人それぞれだろう。
相変わらずD2でも夢の中の出来事だと決め付けている。
5
ディスガイア5でもDLCで参戦。ヴァルバトーゼ編とは別にフーカ編として配信された。
お菓子の食べ過ぎで体重が増えてしまい、その事で悩んでいるのを、デスコに恋をしたからだと勘違いされ、騒動を起きることに。
魔界ウォーズ
初期の頃から参戦し、イベントではよくデスコを、時にそのデスコと共にデスゼットとも過ごしている。あまり夢ネタを引っ張っておらず、良き姉として野球に勤しんでいる。
☆3、☆4共に防御性能がよく、火力がインフレする前は固いキャラとしていた。
ところが2021年のバレンタインに追加された☆5の限定フーカは圧倒的防御性能に加え火力も充実し、おまけに反撃まであるという破格性能で実装され、アリーナ、無限魔界、魔界決戦βといった主要コンテンツをことごとく破壊し尽くすという暴挙を引き起こした。
結果として無限魔界は一時閉鎖の上バージョンアップ、魔界決戦βでは「同一キャラのお助けを1日1回」に変更した上でフーカ自身にも調整が加えられる事となった。それにより落ち着いたものの、それでも魔界決戦βでは人気お助けキャラに君臨するようになった。
関連タグ
両津勘吉…強引で破天荒な性格、欲望に忠実、作中で地獄に落ちる、人間離れした身体能力、厳しいお目付け役がいる(フーカはヴァルバトーゼ、両津は大原部長)、情に厚い、なんだかんだ言ってもどこか憎めない一面があるなど共通点がこれでもかというほど多いキャラクターである。
※以下ネタバレ注意
彼女の罪は、5歳の時に『「世界征服がしたい」と言った事』。当の本人はそのことをまったく覚えていないが、ビデオテープ等の証拠がある上に、この発言がきっかけで彼女の父親がデスコやクローン悪魔などを作成し魔界を衰退させる一因を担ったことを考えると、結構重い罪である。(フーカ&デスコ編では、これ以外にも生きているときにほかの罪を犯したのではないかと指摘する場面があったりする。もしこれが、本当なら世界征服云々抜きでもどのみち地獄に落ちることは避けられなかったといえる。実際本編でも過去に父の財布から金を盗み取ったとデスコが明言している。)
ちなみに、フーカが死んだのはデスコの強化版であるデスゼットの仕業。
発端は自分にあるとは言え、これで地獄行きとは酷い仕打ちだろう。
だが、今でも深層心理では征服欲があるらしく、作中のバッドエンドの中には、フーカの命令やご機嫌取りのせいで魔界がスイーツまみれになるモノが存在する。
フーカ&デスコ編ではエミーゼルがプリニーを転生させている現場を目撃し、地獄を抜け出すために(死んでいないと主張しつつ)転生を試みることになる。
その過程でお金を稼ぐために魔界の造幣局を襲ったり、思い出作りという名目で地球征服を試みたりとやることが無茶苦茶である。
結果、地球征服を成し遂げた罪により転生は認められない事となり地獄に留まることになった。