正式名は『処刑山 -デッド卐スノウ-』。2009年作、ヴァイキングの国ノルウェー映画。
ホラー映画だが、コメディ要素も強い。
あらすじ
冬休みを満喫するため冬山へ入った主人公マーティンを始めとする医学生の仲間たちが、山小屋の床下にナチスの隠し財宝を発見する。医学生たちはその財宝をいただくことにするが、実はその場所は殺されたヘルツォーク大佐率いるナチスの兵団が眠る場所で、凍土の中からナチスの兵団が冷凍ゾンビとして大量に復活。圧倒的なパワーと残虐性で、彼らを次々と血祭りに上げてしまう。
ゾンビ映画として
本作は一般的にイメージされるゾンビ映画とは一線を画している。
ゾンビ達は烏合の衆ではなく、ヘルツォークの指揮のもとに任務を遂行する兵士として描かれ、また噛まれた者が感染して新たにゾンビ化するわけでもない(そもそも噛むよりも殴ったり武器を使ったりすることのほうが多い)。また、台詞は少ないが、言葉を発することも出来る。
自らもゾンビであるヘルツォークの特殊な力によってゾンビ達は蘇生させられ、彼に従っているため、ヘルツォークを倒さない限りは何度でも蘇る。
そのため、やみくもにゾンビを倒す作品ではなく、特に2作目においては、マーティンとヘルツォークの戦いが重要であり、彼らの視点が交互に入れ替わりながら物語が進行する。